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お誘いがあって、健啖君と平野山に出かけた。
私の元住まいのすぐ近く。 工事中です。
鯛のアラだきはお昼に食べることにしている。
朝のうち、鯛をさばいて、アラにしたものを求めて、家に帰ってすぐに炊き始めるからだ。 冷蔵庫に入れて夜まで置いておくと、格段に味が落ちてしまうのだ。 味付けの仕上がりは、濃厚で、まったりと、こってりしていて、それでいて中は生地のままのような、感じ。 こんにゃく、牛蒡、蓮根などを適当に切り、油で炒めておく。 アラは切り分けてから、熱湯をかけ、きれいに洗う。 鍋に入れて、酒とみりんを半々に合わせたものをアラの6、7分目くらいまで入れて、落し蓋をして炊いていく。 泡がわ~~~~っと上がってきて、しばらくすると鯛のアブラとと酒とみりんがまじってカルメラのように粘ってくる。 そのまま、落し蓋の下に泡が沈んだ時に、落し蓋を取り、砂糖を適量、パラパラっと入れると、また泡が吹き上がってくる。ここで、さきほど炒めた根菜を加えると良い。 それが引き加減になったとき、濃口醤油を鍋の淵にスーっとひくとまた泡が上がってくる。 その泡が収まりかけた頃に火を消すと、ちょうど良いくらいに煮詰まっている。 3回泡を吹かせる・・と覚えておく。 器に盛り、残った汁が、一人あたり大きなスプーンに一杯分位ずつ残っている感じになる。 夜にアラだきを食べたいと思うと、初めの酒みりんを加えて落し蓋をしてわ~~っと煮汁が上がったところで火を止めておく。 あとは食べたい時を見計らって砂糖をいれ、醤油を入れて仕上げる。 おはなちゃん、やりんさいや、これはおいしんじゃけ。天然ものを探して、鯛の色なんか気にせんと濃厚にしあげんさい。
水了軒という駅弁の店は無くなってしまった。
余りにも簡単に買えるので、いつの間にか、見てるだけで買って食べようという気持ちが希薄になってしまっていた。 国鉄沿線に住んでいたころは、20歳だったし、おやつとして駅弁を買ってたべた。 ![]() 水了軒のメニュを復活させて、しかも往時の味だという。 なるほど、大阪人の味だ、とおもう。 丁寧な弁当で、人参も冷凍ものなんかじゃない。 いつまでも残っていて欲しい味覚だなあ、と思う。
このバラは何年生なのだろう、と思いつつ、母の生前は口出しをしなかったが、この冬、強剪定をした。
![]() 黒赤系の大輪。 毎朝1分くらいはこのバラの木をみて虫が付いていないかを調べる。 それでも翌朝みると虫が付いて、葉を食べたりしているので、そうなると、根気良く探す。 素手で葉や、蕾を軽く触れて探す。 ピアノをさらおうと思いつつ、また外に出て虫をさがす。 同じバラ科でも、梅の木は只今尺取虫のレストラン。 シャクガの幼虫だとはわかるが、蛾だからなあ。 害虫、ということになるのだけど、ラヴェルは蛾の曲を書いている。直訳すると「夜の蝶」 やはり退治しなければいけないのかなあ。 今度は山椒の木がアオムシのレストランになるのだろうと思う。が、、こちらは楽しみ。
二度、ここにアップするのが抜けたのだが、2週前は牛肉の照り焼きだった、先週は豚のしゃぶしゃぶ肉を使ったサラダがメイン。
健啖君は、相変わらずの食欲である。 私が自分の事で、万事押せ押せになっているときに限り、健啖君は時間を持て余している。 練習をしたいなあ、というときには、逆に、ド下手なピアノをイヤというほど聞かされて、聞きすぎて自律神経が変になるよ、と文句を言うが、延々と弾いている。 今夜のメニュは、メインが鯛。 頭は、蚕豆の塩ゆで。 鯛と長岡京のたけのこを一緒に焚いたん。 春野菜の温サラダ。 新玉ねぎと浅利のスープ。 今日は肌寒く、気温19度。 ![]() 皮も食べられそうだけど・・と健啖君は言う。 ・・・・・うん、尼寺では、蚕豆の皮を白味噌を和え衣にして、「空蝉」という名で食べるよ。 ふうん。おいしそう。 ・・・・・しかし、見てくれは、セミの抜け殻みたいなもんやね。 さてと、鯛。 モーツアルトを聴かせると、旨味が増す、という日本酒があるが、彼のピアノを聴かせると、鯛はどうなるのだろう。 腐っても鯛・・か。 ![]() 木の芽が畑にあるので取り放題。 鯛は水1カップ、醤油、酒、みりん合わせて1カップを煮立たせたなかで焚いた。 途中でたけのこを入れる。 たけのこは湯掻いて、もう一度、酒と水を半々にした中で、1時間下煮しておいた。 あとは、ブロッコリー、アスパラガス、生協のソーセージ、舞茸を下処理して軽く炒めた。 スープは、ソーセージを湯掻いてでた煮汁に新玉ねぎと浅利を入れて塩コショウした。 引っ越して、買い物が不便なので、冷蔵庫にあるものでメニュを決める。 今のところ、それで、やっていけそうだ。 健啖君はまず、鯛の目玉の周りのゼラチン質から箸を付け、ぽっかり空いた鯛の眼窩に大豆のような目玉をもどして「可愛い・・」と言い、頭の中に箸を入れて空っぽになるまで身をせせり出している。 木の芽を載せて味わう楽しみを覚えたようで、少しずつ大人びてきた。 本人は半分大人だと、いう。 半分大人だというのなら、と、越後ビールのピルスナーひと缶を半分ずつにした。 これは、フルーティーで美味い。
八十八夜は5月朔日だった。
朝は晴れていたのだがだんだん雲行きがややこしくなって、お昼過ぎには雨になってしまった。 それも、だんだんと酷くなる。 翌2日は仕事が休み。 午後から宇治に出るはずが天気が悪いので、一日延ばして、3日に出かけた。 いつもの葉茶屋さんは賑わっている。が、八十八夜摘みのお茶が出ていない。 そっと、尋ねると、 今年はとても量が少なくて、しかも、そこに予約があったものですから、店頭には出していないのです。 と、私の入用の分だけ例年通りのものを整えてくれた。 待つ間、新茶をご馳走になる。そのあと奥の茶寮で、「初昔」を、一服。 ![]() あまりの美味しさにもう一服。 ![]() なぜか、量がすごく多いので、喜んでしまった。 ここでは「初昔」は最高品 「初むかし」と書かれたものは、大名、禁裏に遠慮した町の裕福な人々に渡ったものであり、宇治のお茶はもともとおいそれとは一般に手に入らない建前になっていたとのことだ。 宇治茶、と大書できないので、「喜撰」「池の尾」などと暗に宇治茶であることを指して、捌いた名残が今もお茶の名前に残っている、ということだった。 資料館も拝見。 秀吉が家康をもてなした懐石のメニュがあった。 のしあわび、みそやきのしる、あえもの・・・あと読めたのは、ふのやき、くり。 もう一つ江戸時代の1畳半の茶室の設計図。 これ、今、建てようおもたら、7千万ほどらしいどすえ、と店主。 帰る道すがら、ふのやき・・・麸の焼きだから、小麦のクレープのようなものだなあ・・回転焼くらいの大きさをやいて白味噌の餡か何かを芯にくるくるっと巻いたのかなあ・・・などと妄想。 地元の人たちが集まるような市場で、勧められるままに巻寿司、ワカサギの南蛮漬け、和菓子、ういろう、などを求める。 おばあちゃんが揚げている天ぷら屋の前で立ち止まると、今日はえらい人出で、皆、売れてしまいましてん。ここにあるだけどす。とししとう、イワシの天ぷらを指さす。 じゃあ、それを、ししとうと、イワシをくださいというと、キスの揚げたのを一枚サーヴィスしてくれた。
転居して、時間の使いこなし方への感覚が戻りつつあるのか、かなりのことができるようになった。
朝は5時半から6時の間に起床。 番茶をいれ、水やりをして、竹箒で裏の溝を掃く。 お隣のムクノキから、たくさんの青い実が、落下していたのが収まったようだ。雨上がりにはムカデの小さいのを見つけたりするが、これは、しのばせたハサミでちょんぎる。 家に、ゴキブリがいたら、ムカデの餌になるので、侵入してくる、という。生ゴミには神経質なくらい、処理をしているが、これとて、ボカシを作ったらよいのだが、まだまだ手が回らない。 畑はウネが二つ生きている。 隣家のおじさんが使っていた小さな畑は、体力が無いのでお返ししたい、と私の野菜作りの指南を申し出られた。 そういうわけで、トマトが4本、茄子が3本、胡瓜が4本。植えることになった。 私は、パセリのほうがよいのですが・・というと、プランターにつくりなはれ、とニベもない。 大工仕事や、ペンキ塗り、床掃除で酷使した右手が痛いなあ。 しかしピアノを弾く分にはなんら差支えがないのだ。 オルガンの約束も押せ押せになっていて、どこかで区切らねばならない。 現在、さらっている最中。 ![]()
花の名付けは、どのような経緯だろう、とおもう。
なんでも、交配者に権利があって、付けた者勝ちなのだそうだ。 白色椿、「都鳥」 ![]() 都鳥というと、伊勢物語のイメージがある。 しかし、この鳥はゆりかもめではなくて、都にさえいない鳥だと、文を読み進むうちにわかる。 ![]() ははあ、ひとつの花なのに、二つの花が合体したように咲くのか。 長唄の「都鳥」は隅田川のほんの束の間の物語だ。 あ、「隅田川」といえば、 都鳥さえ 一羽じゃ飛ばぬ 昔こいしい 水の面 逢えば溶けます 涙の胸に 河岸の柳も 春の雪 作詞・・・・・・・佐藤惣之助 これだ、 東行の果てに都を切に思う男の心ではなくて、隅田川のデイトの話だったのだ。 記憶はさらに転がって、子供の頃「若水ヤエ子」という人が、お国不明のズーズー弁で、 ああ、すーだったわにィ、あなたがはたつ、わたすがずーしちのとぎよ・・とお笑いのネタにしていたことを思い出した。 今は、八重桜、地ざくらの終焉。 椿の都鳥も咲き終えて、都をどりの最後の季節。 ![]() ゴールデンウイークまでには、片付けが終了するだろうか・・と思いつつ、早朝から片付けをしていると、 ご近所の方が、一人で片付けはるんやさかい、ぼちぼちにしなはれ・・と、あさの挨拶のついでに声をかけて下さる。 家の中は、やっと収まるべきところに物が収まったようにも思える。 このオルガンは倉庫に入るはずだったが、夏の暑いとき、冬の寒いときにさらうことを思うと、家に入れる次第に至った。 ここには小さなアップライトを置いて、夜更けの譜読みに使うはずだったが、いずれ、違うオルガンが来たときには、このオルガンを出して、ここにアップライトが来る。 床は強烈な補強がしてある。 床は、素足で歩いて気持ちが良いので、外に出る気がしない。 訪れた人たちは、前のところより居心地が良い・・という。 杉の床が、低音も中音も、高音もバランス良く吸収して跳ね返してくれるから、音の響きが良いのだ。 外の音は入ってこないし、アスファルトの黒いパウダーも巻き上がって来ない。 倉庫のレイアウトがほぼ決まった。 20才の頃、飲みに行ったさきで、マスターが・・・・あのな、今度は、全く違った店をやってみたいねん。 座ったらぎょっとするくらい汚いのじゃないか、と思わせるような店・・・ なるほど。 作業場だったのだから、きっと石油ストーヴが似合うだろう。 アルマイトのヤカンを載せて。 しかし、暑くなる6月から9月はただの物置。 物置だけど、広く見せる工夫をしてみよう。
2年前に庭の白梅が枯れたとき、きっと身代わりになったのだろう・・などと話をした。
しかし、妹、私、母と順に入院をした年だったので、誰の身代わりだったのかは特定することができなかった。 この春、おおきな鉢植が枯れた。きっと、母が連れて行ったに違いない、と私は思う。 ![]() そうして、大神楽が初めてと言ってよいほどたくさんの花を咲かせた。 太神楽は、数年前、母の手で強剪定をされてしまい、花を付けなかった事があり、私をやきもきさせた。 さすがやな、天敵の母がいなくなったら、こんなにたくさんの花をさかせてる・・・と私は笑った。 80センチほどの高さの木に、50ほどの蕾を数えたとき、快哉をさけんだ。 やはり、手入れしてやるべきだなあ、と思う。 いま、植わっているのは衣通姫、紅侘助、侘助、金花、都鳥、大神楽。 茶の新芽と時期が同じで、椿も新芽が伸び始めた。 さて、来年はどれほど花が付くだろう。
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