2009年 09月 11日
管楽器で、またはリコーダーで、タンギングという奏法を始めに習う。 鍵盤楽器でも、オルガンには指でキーを押してタンギングをやるのだ。 パイプに風が送られる直前の指にかかる抵抗感。パレットが開いたときの感覚、すばやく閉じるとき、ゆっくり閉じるときの感覚。 デリカシーのある鍵盤は指に応えてくれるし、オルガンに学ぶこともある。 足鍵盤も同様だ。バロックのオルガンはほとんどつま先で弾き、かかとは原則として出てこない。 この、足鍵盤もパレットが開いたり閉じたりする感覚を訓練する。 鈍感なオルガンではそういった要求は出来ない。 ピアノにも、ハンマーを押し上げるときの鍵盤の感覚、ダンパーが閉じるときの耳の感覚はあるが、 オルガンには及ばないのかもしれない。 その、足鍵盤の上を、歩く人があって、唖然とした。が、私が驚いたってどうなるものでもない。 「毛皮のマリー」という寺山修司の戯曲で、告白の最中に、客席に向かって ちょっとあんた。 あんたが恥ずかしがることはないわよ。やられてるのはこの私なのだから・・・ と、入れるところがあり、足鍵盤を歩くのを見るたびにそのせりふを思い出す。 ミサが始まるというときに。 何たること、我流でオルガンを弾くとこんな芸当までできるものだろうか。 先ほども書いたが、バロックの足鍵盤の演奏は、両足のつま先で行う。 オルガンは規格がなく、国によってその成り立ちですべてが変わる。 我が家のオルガンはドイツの規格に準拠していると、製作者は言う。 しかし、ドイツのオルガンにはもっと鍵盤が大きい、幅のひろいものがあり、とまどう。
by coppoumon
| 2009-09-11 22:51
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