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のんびりいこうよ

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2009年 10月 20日

関西フォークが盛んだった頃

関西に出てきた頃、頭の隅々までもピアノのレッスン曲の勉強に追われていた。

その頃のテープを聴くと、なんと下手な・・と驚嘆以外の何ものでもないが、音楽をしたい、という気持ちと選んだ音楽のジャンルの狭さは強烈だった。

友人が、「炎」のピアニスト募集をやっていたから、詳しく条件を聞いてきてあげたよ、バイトに行ったら?と勧めてくれたことがあった。2万円で暮らせた時代に、ギャラは倍以上だった。

「炎」はうたごえ喫茶だという。私は知らなかったがかなりの有名な店であったらしい。

関西フォークが盛んだった頃_e0036151_76277.jpg


京極通りを入ろうとして、そういえば、うたごえ喫茶近くのこの店は、当時からあったような気がして立ち止まった。
今はなんだかわからないが、たしか、お好み焼きやさんだったと思う。

その、アルバイトは行かなかった。バイトする時間も惜しいくらい勉強がしたかったからだ。
まだ、京町屋の木造だった十字屋に楽譜を探しに行くことはたまにあったが、観光で京都を歩くなどと、想像もつかなかった。

ただ練習する時間が無くなるのが惜しかったのである。  18歳だった。

街は、いろんなフォークソングが、フォークグループが、あった。
彼らがうたっていたたくさんの曲も、10年ほど後、下火になって記録として残ったレコードを聴いて知った。
いかにも素人っぽいそれらの歌を、たまに聞く。

先日は、NHKラジオで、お昼の時間に「ぷかぷか」が流れた。

おれの、あの娘は、タバコが好きで、いつもぷかぷかぷか・・・というほとんど聴くことのない歌。

今、路上で歌う声を、耳が拾うこともある。
あんまり変わらないなあ・・とおもいつつ、彼らのメッセージが面白いと感じることがある。

ヤングメンランチと書かれた、私にはアーバンすぎたお好み焼き屋さんには、気後れがするようで、今でも入れない。



by coppoumon | 2009-10-20 07:20 | 京都 | Comments(0)


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