2009年 12月 13日
年賀状を、和菓子シリーズで、12年やってみたかったが、思わぬところに伏兵がいるもので、葉書よこすなら、実物にしろ・・と複数宣告があった。 相手は、ブルジョア。 私の年賀状は、たかだか絵に描いた餅にすぎない、欲しけりゃ京都に来て、勝手に買ってかえりやがれ、という意味のことを、丁寧文に直して返事申し上げた。 それからは、差し上げる図柄は饅頭から石へ。 何かの本に、パンを欲しがって泣く子どもに、石を与える親がいるであろうか・・という一節。 いるのだ・・このご時勢。 天啓がこんなところに。 来年の干支は寅。 大寅のかまぼこでもよろしやん、とラボの人は無責任に言う。 いや、食べるものはあかんねん。 石や。 意志は固いねん・・
賀状は南禅寺の庭園に。 この赤い石は斑があることから虎石といわれ、白い砂は川の流れを表現している。 テーマは虎の子渡し。 携帯レンズでは上手くいったがフィルムカメラを持って出たのでどう出来上がっているだろう。 お抹茶を一服。 私一人、広い部屋で、疎水から引かれた滝と、散り始めた紅葉を楽しむ。 お菓子は南禅寺オリジナルの黄な粉と州浜の間くらいに挽いた押し菓子。なかに漉し餡がしのばせてあり、 口の中でほろほろと、溶けていく。 紅葉もすみ、行楽シーズンは終わりだろうとおもうが、けっこうな人出でにぎわっていた。 玄関を出ると、外腰掛には誰もいない。 こんな、造形美だったのだ、と改めて見直す。 年賀状140枚・・毎年のことなのだが。
by coppoumon
| 2009-12-13 22:02
| 京都
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