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2011年 05月 25日

現代詩人・北原千代さん・自作朗読とピアノの会

詩人の北原さんが来られて、我が家で、北原さんの詩と、詩のイメージに合わせた曲をピアノで弾く会、というお遊びの会を持った。
我が家の椅子の数は13、足りない分はお客様が3脚、持参くださった。

以下はその内容。

ベートーヴェン ピアノソナタ 変イ長調 作品110 第一楽章


朗読・遊ぶ風
野田暉行 間奏曲 風のうた・ピアノ


朗読・39弦の調べ
パルムグレン フィン地方の古い揺籃曲

朗読・招待状
ドメニコ・スカルラッティ ソナタホ長調 ロンゴ番号23



曲についてのプログラムノートを仕上げるつもりであったが、お客様に来ていただくための部屋の掃除に追われて、押せ押せになって、今頃、ここに載せる。


野田暉行

間奏曲と副題があるこの作品は、本来子どものために書かれたことになっているが、なかなか子どもではその内容が表現できるようなものではない、と感じるほどに深い。




ベートーヴェン(1770-1827)

最後の三大ソナタが書かれたころはベートーヴェンの耳はまったく聞こえなかったらしい。
この曲は1821年から2年に書かれたが、作品は、人に聴かせるものから、神との対話に変っていく。

作品110では第3楽章に嘆きの歌が置かれるが、この第一楽章は、展開部にミサの中のスルスム・コルダ(聖体奉挙)を思わせる部分が出てくる。

汝ら、心を挙げよ  われら心を主に挙げん

主なる神に感謝し奉るべし  そは正当にしてなすべきつとめなり

そうして楽音は高揚し、静けさのなかに神聖さを増す。



パルムグレン(1878-1951)
フィン地方の古い揺籃曲は、冒頭の8小節のメロディが5つの音で書かれている。
このことが、カンテレというハープの5つの弦が奏で得たであろうメロディと合致するように思った。
カンテレは後に39弦の楽器へと発展した。

パルムグレンのこの作品はほぼ3オクターヴで書かれ、ピアノとしての演奏効果のためにさらに上下1オクターヴ音域を広げて奏される。

民族的でありながら、繊細で洗練された和声、美しいメロディ、自然からの感興を得た、詩的な響きを持つ作曲家といえる。


スカルラッティ(1685-1757)
このソナタは明るい。
トランペットとホルンが掛け合いになる部分では、
3拍子でありながら、行進のためのしっかりとした足取りを表現したり、宮廷風な抑制の利いたメロディが、わずかに私信に変ったり内省的に哀愁を帯びたりして、スカルラッティのもつ微妙な変化が面白い。


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朗読と演奏のあとの会も大変よかった。つる薔薇をいただいた。

お茶の先生がお二方来られ、お裏の先生がお茶を点ててくださった。
代々伝わった対馬のお茶碗を数碗お出しして、和菓子、焼き菓子、チーズケーキが用意され、お客様はお薄を二服と最後に紅茶を楽しんでいただき和やかだった。

下の写真も、いただいたお花。



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使ったピアノは1988年製だったが、ベートーヴェンは1971年製のピアノのほうが音色が合うと思った。
この日、お出でいただけなかった方々のために、いつの日か1971年製のピアノで再演してみたい。








 
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by coppoumon | 2011-05-25 10:35 | 眺めのよいアパルトマン | Comments(0)


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