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2013年 07月 04日

水牡丹 2013

水牡丹という御名の菓子を知ったのは、20歳の頃。
夏の終わりに近かった。

当時は、和菓子にはほとんど興味が向かなくて、JR茨木駅前のシャルマンという店の、プリンアラモードや、ブルーキュラソの入ったゼリー、ミルフィーユといったものに夢中だった。
当時としては、非日常のフランス菓子だったと思う。

シャルマンの近くの喫茶店では、プリンを仕込んでいたので、焼き上がる匂いは憧れだった。
いま、自家製プリンを出してくれるようなこじんまりした喫茶店はあるのだろうか。
いや、あるのかもしれないが、近ごろ、煙を嫌って喫茶店には出入りしないし、コーヒーは家でしか飲まないもので、お目にかかるはずもない。

プリンのあとで、濃いめのコーヒーを飲む。
しかし、喫茶店はそんなところでもないだろう。と自分で可笑しい。

非日常な場所に入って頭を切り替える。そんな使い方を喫茶店ですればよいのだが、頭を切り替えなければならない日常ではないから、やはり、喫茶店には行かない。

脱線してしまった。水牡丹だ。

会席という料理のスタイルがあることを知ったのはやはり20歳の頃。
これだけ?といいたくなるような懐石ではなくて、お腹いっぱいになるコースメニュ。

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水牡丹は、会席の最後に出された。
メインはギヤマンで出された鱧の落としだったが、最後にまた、ギヤマンでだされた水ボタンの豪華さには、驚いてしまった。

それからは、鱧、水牡丹はセットになって頭の中で出てくる。

そうして、京都の和菓子やだから、と必ず水牡丹をつくるわけでもない、ということも、食べ歩いて知った。

写真の水牡丹は鍵屋良房、器は木村盛伸。
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by coppoumon | 2013-07-04 07:54 | 和菓子 | Comments(2)
Commented by mitsuketai at 2013-07-04 23:38
ギヤマンで出された鱧の落とし、ギヤマンでだされた水ボタンの豪華さ…これこそ懐石の神髄というか、粋を感じますね!想像しただけでもいい意味でゾクゾクっと…

平成の時代に入ってから、何だか上品で粋な部分がだんだん消えていませんか?

成金グルメが星印に一喜一憂して群がるからおかしくなるのです。

またそれに呼応して、訳の分からん食を和食と称して、世界に文化遺産として発信していくなんてちゃんちゃらおかしいのです。

コップさん!そういう輩に一発ガツンと教えてやって下さいまし(ペコリ)
Commented by coppoumon at 2013-07-05 07:12
隊長、多国籍とか、無国籍とか、面白おかしい店が出てきて、それは居酒屋の遊びだから良いのであって、それが、家のメニュで居付くとちょっと具合悪いですね。
「訳の分からん」食の発信先はどうも居酒屋ではないか、と私は思います。
40年も前から、本当に美味しいものは外に食べに出ることではなくて、家で作らないと食べることができなくなった、と湯木貞一さんが、物の本に書いていましたが、ますます顕著になってきましたね。


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