2013年 11月 15日
私は、油絵が嫌いではない。好きか、と言われても、嫌いではない、といった程度に好きである。 持つか、と言われてもどうだって良い、と答えていた。 一体、欲しいものは、目が飛び出るほど高いのだから、持てるはずもない。 あるとき贋作を見た。 それで、その絵が欲しくなり贋作にふさわしい、絵の具代分の値段で分けてもらった。 なぜ?と思うだろうが、近しい者たちが、良い絵ばかり見ていては目が肥えない、というのである。 おかけじだって、そうでしょう。毎日取り替えながら、今日はニセモノ・・と言いながら箱を開けていたことだってあったでしょう。 そうだ・・・時々は贋作を見て、目を肥やそうと思ったのだ。 この、なかなかに書き込まれた絵には、R koiso とサインがあった。間に ドット が抜けているだけで、サインだけは本物そっくり。 しかし画風がまるで違う。 龍平・小磯かもしれぬ、亮太・小磯だったかもしれぬ。 良平なんでどこにも書いていない。だから贋作ではないといえばそうなのだ。 サイン入れなきゃ、楽しい絵なのになあ。 半年ほど見て、堪能したから、それは友人の会社にある。 社長室に掛けた・・と友人は笑う。 皆、笑いながら、褒めよるねん、と。 話を取り次いでくれる、良い小道具だね、と私も笑った。 絵でも、人でも、人の心を弄べば、格を下げ、物を弄べば志を下げる。 絵は、そんな格言どうりのことを教えてくれる。 音楽もそういうことがある。嘘八百弾く人からも、同じことが学べる。
by coppoumon
| 2013-11-15 21:48
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