2014年 06月 21日
大きな皿の裏に太明成化年製と書いた古伊万里。 伊万里にはまると、これは抜けられなくなるので、あまり近づきたくは無い。 しかし、伊万里は素敵だなあと感じる。 この東インド会社のロゴのあるお皿は慶長10年まで遡れるだろうか。 南蛮船は屏風や絵皿の題材として、よく目にしてきたが、宣教師が堂々と描かれて、よくご禁制の中を無事でいられたなあと、心臓が波打ちそうになる。 人の目を忍んだだけのことはあって、無傷である。 これからも人目を忍んでおいてほしい。 形見分けに、手元を離れた古伊万里写しは、三代目森岡嘉祥氏の作品だった。 どうしても技法の分からない所があって、30年ほどあれやこれやと試したのですが、コロンブスの卵で、やっと、その方法が解明できたのです・・とおっしゃっていた。 古伊万里をみると、そのときのことが思いだされる。 江戸時代に生きた記憶などあるはずが無いのに、なんとなく懐かしさを思うのは、育った家が江戸時代の建物だったからなのかもしれない。 今の家は今年で築50年。建てられてて7年目に空き家になったを知人宅を、母が自分のための住まい、ということで手に入れた。 これから高度成長時代に入ろうというときだったようで、古家からの転材もなく、もはや戦後ではない、といわれたころの昭和の家は、ぶあつい合板が建具にも気前よく無駄に使ってあり、素材もデザインも江戸時代とは程遠い。 伊万里を出しても似合わないけれど、使いこなしていけたら良いなあ。 そろそろ人生のまとめをしなくてはならないのかもしれないこの時期に、そんなのんきなことを考えている。
by coppoumon
| 2014-06-21 22:16
| 絵いろいろ
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