2006年 01月 14日
淀屋橋から梅田まで、または、梅田から淀屋橋まで無風で雨さえ降らなければ歩くように心がけている。 歩くことに慣れると、この距離を地下鉄に乗ることが煩わしくなる。 で、中之島公園から、老松町を通り抜けながら、骨董屋さんとか、輸入雑貨、画廊に立ち寄ったりできる楽しみを見つけた。 この大江ビルはこのあたりに珍しい帝冠様式である。戦時中、公共の建物は帝冠様式でないと建てられなかったと聞いてはいるが、大阪では、そのような例を探すのは難しそうである。 このオフィスビルは元々どのような色だったか知らないが、今は外側は真っ白。 中は木材とタイルがふんだんに使われていて、良く見ると正面サファードのてっぺんだけが和風。 会社のオフィスだけではなくて喫茶店、画廊、専門書籍、理髪店、美容院店も入居していて、気が向くとビルの中を通り抜けしてみる。 残念ながら、レストランはなかった。家具に関する書籍だけが置いてあった本屋さん、木版印刷工房をかねた紙屋さんも何時しか引っ越してしまい、空き部屋を数えた。 ある、寒い日、このビル内の写真展を見に出かけた。8坪ほどのスペースに25枚ほどの、ほとんどモノクロの写真が飾られ、主催者と思われるまだ若いのかもしれない女の人が知人であろう人たちと久闊を叙している。 ん・・・電車に乗って、寒風の中を駅から歩いてきたのに静かに見せてくれよ・・と内心ぼやきながら、印象に残る写真もないままに外に出た。こんな日もあるさ。 別の個展を見にいったときのこと、若い男の人がおずおずと来会者に、そっと声をかけては頭を下げておられた。 私にも。 え??あなたが、koikeカメラさん? 私はあなたの作品を数年前から知っていて、大好きなんですよ。 作風からもっと、おじさんかと思っていました。 そうですか、院生でいらっしゃるんですか。 様々に、出会いがあるとき、それは大切なものなのだと、近頃、反省させられることがたくさん沸いて出る。 これまで幸せな事が身の回りにたくさん起こって喜んで来たつもりでいたけれど、冷や汗ものの綱渡りだったのかなあ。幸せもの、と冷や汗ものって、語感だけが似てるんだ。 やれやれ。 レンズはマクロスイター50mm f1,9
by coppoumon
| 2006-01-14 23:26
| 大阪
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