2006年 05月 11日
長いゴールデンウイークに、出かける予定を作らずに家に居た。 この時期、新茶が出るので、長年のお付き合いのところには上林の縁起物の新茶で季節のご挨拶をする。 八十八夜摘みの新茶は不老長寿の薬ということになっている。 お茶は「狐草」の異名があるように、ブレンドをするので中身があまり信用が出来ないのだそうだ。 大阪心斎橋に川口軒があった頃、普段に使う煎茶は「池の尾」、お薄は「朝日の白」と決めてあったが店を閉じたので八女茶や、近所に住む宇治の山持ちの葉茶などをしばらく使い、今は製造直売の宇治の上林と、畑中さんの伊勢茶を使い分けている。 畑中さんについては改めて書くとして、宇治の上林は有名である。 ここは、自分の山のお茶だけを売ることを守っているので、本当の宇治茶です、と店主は言う。 5月1日、夕食時にラジオをつけると、三入さんの声がしている。碾茶を挽く石臼まで持ってきて色々な説明をするのを興味深く聞き、5月2日が八十八夜だったので、翌3日の夕方に八十八夜摘みのお茶を買いに出かけた。 三入さんは入り口でほうじ茶を煎っておられた。 昨日ラジオに出てたでしょう、・・・そうでんねん、さっき、東京からかえってきたばかりですわ。聴いててくれはりましたんか・・・と話を交わした。 新茶の出がらしは捨てずに掻き揚げにしたり、きざんでグラタンにいれたり、ちょっと乾かして ふりかけを作ったりしなはれや、と毎年言われてきたが、今年は言われなかった。 そういえば、新茶のお味、見ていきはりますか、とも言ってくれなかったなあ。 生まれたときから職業が決められたお家で、境遇を受容するのだから尊敬申し上げる。
by coppoumon
| 2006-05-11 08:03
|
Comments(3)
Commented
by
でじかめ
at 2006-05-11 10:02
x
すごい事ですね! 最初からするべき仕事が決まってる、先祖代々の伝統と業をしっかりと継承して行く。 2~3日まえのBS(NHK)で、筑波山の麓でたった二人で代々続く酒造りを守ってる女主人をリポートしてた中で、初めはサラリーマンをしてたのだけど、だんだんとなにか大切な事を忘れてる気がして気付いたのが、酒造りを継承して行く事だったという話を聞いて、頷いてしまいました。翌日、さっそく筑波山に行って来ました。7時間、写真を撮りながら歩きました^^; とても不便だけれどもイイ所でした。
0
新茶をかき揚げやふりかけにするのは聞いたことがありましたがグラタンにも使えるとは知らなかった(・_・;)
おちゃの香りは大好きです。 僕は夕食の時にご飯をもう少しだけ食べたいなぁ、と思った時によくお茶漬けをします。 それも漬物などのアテもなしに正味お茶だけで食べます。 お茶の味でご飯を食べるのが好きだからです(^_^)v
Commented
by
coppoumon at 2006-05-11 21:35
明日は京都に行きます。夜の食事を誘われているのです。美しい女の方お二人に。
まさか、お茶漬け屋ちゃうやろなあ。 |
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 読んだ 聴いた 美味しかった 見た 旅先で 買った ああ、びっくり 作った 考えた 郷里 大阪 京都 摂津、茨木、高槻 ヴォーリズ 静子先生 和菓子 メニュ ジャム 常の日の惣菜 眺めのよいアパルトマン 絵いろいろ 住まう 裏庭 音楽の勉強 未分類 記事ランキング
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||