2007年 04月 05日
リコーダーのアンサンブルに、そういう曲がある、ということだった。 作曲者は?と聞くと、スヴェーリンクだという。 んん?? 「緑の菩提樹の下で」による変奏曲のことだ。 これは、友人が岐阜の美術館にある小さな辻オルガンで二度、奈良で一度、計三回の演奏を聴いたのみで、あとは記憶がない。 で、私が、弾いた。と、彼に報告すると、「止まりませんでしたか」という。 いや。何で? とたずね返すと、あの曲、皆さんお好きで、よく弾かれるんですが、大御所が何度も立ち止まって、弾きなおして・・というところによく、遭遇してるんですよ、という。 そういえば、右手に休符がなくて、走りっぱなしで、よく考えておかないと、手の形と音型が一致しないところがあって、なんとなく弾きにくいのだ。 この間、内輪で弾いたら、譜めくりをしてもらったその下に楽譜がなくて、めくった人が驚いた。 こういうアクシデントもあるのだ。 でも、菩提樹がなぜ、桜にかわったのだろう。 二人の恋人が逢引をしている歌なので、木の下であれば、何でもよいと、わかりやすい桜を選んだのかなあ。 緑の菩提樹の陰で何度もデイトを重ねるより、強い風に舞って、花びらが散ってしまいそうで、今日限りかも知れない桜の下のほうが、訳者の感性にあっていたのかもしれない。
by coppoumon
| 2007-04-05 22:31
| 京都
|
Comments(4)
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luciferase at 2007-04-05 23:30
お久しぶりです。
美しい写真ですね。 白黒なのに桜色が見える気がしてしまいます。 弾きにくい曲ですか!! そういうのって聞いていてどうなんですか? 不自然なところとかないんですかね? 昔クラシックを楽しむのは「次の音が予想できる部分とそれを裏切る部分があるから心地よい、引き込まれる」と聞いたことがあります。 きっと裏切られる感じが絶妙なんでしょうね? とても興味があります。 今度探してみたいです。
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coppoumon at 2007-04-06 08:26
luciferase様
桜はいいですね。桜の山があるとしたら、一日中でも徘徊していたいです。 ほめていただいてありがとうございます。例のアルパとキノプティク100ミリで、加茂川を撮りました。 スヴェーリンクは16世紀から17世紀はじめにアムステルダムの古教会のオーガニストを終生勤めた人です。 教会旋法(モード)と、私たちが文部省のお恵みで習った音階(スケール)が入り混じっていて、常に何かをはぐらかされているような調べです。 弾きにくい曲といっても、聞いている人にそれを感じさせるようなことは、ないくらい、訓練をしますから、聞く人をそこで既に、裏切っているのかもしれませんね。
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zara-7 at 2007-04-13 12:05
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coppoumon at 2007-04-13 13:29
Z氏、ありがとうございます。
京都をさすらうのは、楽しいです。 こちらの岸から、向こう岸をみて(笑)ああ、向こう岸に渡ってみたい、と思われましたでしょうか。 いつもは変な看板ばかり撮っていますが、いつまでもたたずんでいたい場所・・・というのが写真をとる上での、私のテーマなのでした。 |
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