2007年 07月 02日
京都・北山に出かけた。 煩わしさから離れて北山から深泥池に向かって歩く。 目の前は畑や田んぼがまだあちこちに見られたのが嘘のようで、辛うじて松ヶ崎から比叡山の峰を望む場所が残っている。 バス停の傍にある最近建ったばかりの単身者向けのアパート横の私有地に、直径40センチ足らずの丸く加工された石臼のようなものがいくつも転がしてあり、それは酸茎をつけるための重石だと最近分かった。 酸茎作りをやめて、大学生につかの間の4年間の住まいを提供することを選択した農家。 音大へ行っていなければ、こういうアパートに住んで、4年間学校との間を行き来して暮らしたのだろうか、いや、ピアノが持ち込めなければオケに入って管楽器吹いて過ごしただろうから、結局は同じ結果だったかもしれない。 歩いている若者を見ると学生運動が激しかった時代、志半ばで関西を去っていった友人達を思う。 梅雨で、傘はいらないが、時に落ちてくるのを感じながら池まで行き、トンボを探す。 アオイトトンボばかりがたくさんいて、動かずにいたら寄ってきてとまってくれそうだが、雨を避けて早々に引き返すことにした。 池のほとりの和菓子屋のおっちゃんは先客の農家の婆さまと話しをしていた。 黒糖水無月、水無月、きなこ餅、くず饅頭、他は売り切れ。 美味しいから良く売れるのだろう。しかし相も変わらずおっちゃんは無愛想、と納得しかけたら、有難うございます、と思わず声がした。感情の無い声だ。 早う帰れっ、ときこえるで。 こんなこと書くので店の名が出せない。 暑中見舞いに使う写真をフィルムカメラで撮ったので、ついでに携帯で写した。 いずれ、写真入れ替えます。
by coppoumon
| 2007-07-02 11:44
| 京都
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