2007年 08月 13日
2005・07・14・22:26 郷里に帰って、知人たちと話をしているうちに夏向きの話になった。 魔が差す場所というのが、対馬にいくつでもあるものだから、ついそういった話が出てくる。 鶏知のババ様の家は山に古墳があったために魔性の山と呼ばれて人を払っていた。 町にも、魔性とされて一番ポピュラーだった井戸があり「ガッパ井戸」と呼ばれていた。 小学一年生の遠足は殿様が狩りをされて休憩された「御茶屋」にちなんだ広場だったが、行き着くまでにその井戸があったので、行きかえり、全員がその井戸を覗き込んで「こわくな~い」とはしゃいだものだ。 「ガッパ井戸」を覗くと死ぬ、ということになっていてその話は有名だった。 何の変哲も無い井戸で、なぜ道路の外側にそんな井戸があるのか、 どうしてそんな名がついたのか、由来は誰にもわからない。 道路は陸軍が整備したもので、それまでは高級武士の邸の一部であった。 井戸の傍らには、大輪のバラよりも大きな真っ赤な花をつける椿があった。その花が井戸の水面に浮くと凄みがあると言うので 皆が気味悪がった。 現在は道路が更に拡張されてすぐには場所が確定できない。 由来を知りながら知らず、秘してだれも口外しなかった事象。 隠し持っていたメダイか十字架を投げ入れて聖別した井戸。 皆に分かるように赤い椿の木を植えておいたんだ・・・。 そうして、ガッパ井戸と呼ばせた。 九州のあちこちで伝えられるキリシタンにまつわる民話を読むと、たくさん共通項が出てくるガッパ井戸。 赤い椿はキリシタンの印。かっぱはキリシタンのこと。 同級生達も少しずつ欠けはじめた。 そろそろガッパ井戸の効き目が現れ始めたのかな。 写真は2007年5月10日に撮影したガッパ井戸があった場所。
by coppoumon
| 2007-08-13 12:25
| 郷里
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