人気ブログランキング | 話題のタグを見る

のんびりいこうよ

coppoumon.exblog.jp
ブログトップ
2007年 12月 07日

上賀茂から

洛北高校の近くにグリル太田という店があった。
バス通りから見える小さな店。


京都はドミグラスを大切にして、丁寧に自分のところで作る。
グリル太田もそうだった。

ここで頼むポークカツはもも肉を切り込んでポケットを作り、その中に紅玉を入れて、カツが見えないくらいたっぷりとドミグラスがかかっていた。
ハッシュドビーフも絶品だった。

一品の相方に頼むのはサラダ。

メークイン、玉ねぎスライス、ゆで卵、蟹のほぐし身がマヨネーズで和えて出された。

家で何かあるとき、必ずこのサラダを作って出す。

店はマスターと、若い5,6人のぼんさん達。
マスターは客に関係なく、ぼんさんたちを叱り飛ばしていた。
他所から預かった若い衆なのかなあ。ハイッ、ハイッと返事をしてきびきびと動くが、
食事中の罵声だけはどうにも、食べた気がしない。

マスターは最後の、軍隊経験者だったのかなあ。
しかし、常連客はマスターの声に動じもせず、美味しそうに食事をしていた。

美味しかったが、店には馴染めなかった。

あれは、SM食堂やで・・・。

今は、もうない。

我が家で出すサラダだけがグリル太田の記憶である。

by coppoumon | 2007-12-07 12:54 | 京都 | Comments(0)


<< 師走だというのに      柚子のママレード >>