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カテゴリ:和菓子( 84 )


2017年 12月 11日

やきもちなど

時々、ご近所から美味しいお土産を頂く。
でかくなるはずだったおはぎもそうだし、九条葱せんべいなどは逸品だった。

母が、死ぬ少し前面白い話をした。
「私、最近ちょっとひがんだりすんねん」
新しい自己の発見ですか?
「いままで、人のことなんか、うらやましいなんて思うたこともあらへんのになあ」
そら、言いたいこというて、好きなことして、遣いたいだけ遣うて、よろしい人生でおましたもんなあ。
「そんなことないで。おかげで、男衆しか触らんようなお金もさわってきたし、したくない掃除、洗濯、炊事もやったし」
どんなんやねん。 
「わたしな、元来が二号さんタイプやおもうねん。着せ替え人形のようにええべべきて、月々のお手当をもろて、毎月、何に使おうかな・・思うて使い切ってすごすのんが好きやねん」            
父様は、観賞用の美人や、いうだけやったなあ・・とがっかりしてはったで。迎えに来てくれへんのんちゃうやろか。
「そやな・・この間来たんは、おじいさんと、おばあさん、兄ちゃんにM君(私の義弟)やったわ」

罪のない人だった。
私も似たのか、人をうらやんだり、妬んだり、ひがんだりしたことが無い。発達障害かもしれない。


この歳になって、初めて焼き餅を焼いた。





冷めたらトースターで焼くと良いと書いてあったからだ。

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上賀茂の名物で、2軒ある焼きもち屋のお漬物も売っているほうの店のものだった。
もうひとつの店は、おじいさんが上半身、シャツ一枚で、一心に餅に焦げ目をつけていた。

餅は神様への最上のお供えだといわれていた。
あんこ入れて、焦がしてもええんやろか・・と少し心配になる。

わたしは焼き餅より焼き芋のほうが好きだ。
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これは寺町通の小松屋の御製。餡が上等。
もうひとつ、金時という店の焼き芋を好きである。

肉桂の香りが勝っていて、五個十個と余分に買くなる。




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by coppoumon | 2017-12-11 23:15 | 和菓子 | Comments(0)
2017年 10月 08日

近江のもち米  

「将満」という札がデパ地下に下がっていた。
たしか、大津市の和菓子屋さんのはずだ。

新潟の、味噌を買ったばかりだが、ここの大福餅は美味しい。餡もおいしいが、餅の生地を何とも言えず好きである。

ずんだ、黒ゴマ、焼き餅を買った。チョコや、カスタード、栗餡もあったが、ずっしり重いので、ちょっと敬遠。

バスに乗ってうとうとしていると、静かな声で運転手さんがアナウンスを始めた。

いま、この先で、トラックと軽自動車が正面衝突をしました。両車線をふさいでいて、バスは運行が出来ません。
事故は起こったばかりで、パトカーもまだ来ていない状態なので、駅へお急ぎのお方は、降りて後ろの信号を降りられれると、公園駅です・・・

市駅まで、1キロも無い。歩くか・・。

と歩き始めた。事故現場では軽自動車のドアが左車線に、車体は大破して右側車線へバックして止まっている。
路肩に30前のおにいちゃんが、たったり座ったりしつつ、右腕にかすり傷のような引っかき傷があり、少し血がにじんでいて、話をしている。

あの事故で、この程度ですんでよかったなあ・・と味噌と大福を抱えて、駅へ急いだ。
帰宅がすっかり遅くなり、ちょうど、お茶の時間。

途中、母の友人の94歳の方にお会いしたのでずんだもちを差し上げた。

それで、焼き餅を食べることにした。

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余りおいしいので、黒ゴマ餅にも手が伸びた。

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汲み出しはが賀善窯。
染付けは唐子の白抜き。

しみじみおいしいと思った。







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by coppoumon | 2017-10-08 23:09 | 和菓子 | Comments(0)
2017年 09月 06日

端境期

端境期・・はざかいき・・・死語の世界じゃないだろうかと思うこの言葉。

あれ?胡瓜が入荷しなかった?
そうでんねや。端境期ですよってな、あったり無かったりですわ。

饅頭には、無いのだろうか?

これでもう、今年は食べ収めです、と包んでもらいながら、見る饅頭は、9月にはすっかりちがうもんを拵えますよって・・と名残惜しい。

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蕨餅、笹餅、生麩饅頭。

もっと食べておけばよかった・・などと、われながら可笑しい。

栗、桔梗、小菊などと秋のお菓子、到来である。



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by coppoumon | 2017-09-06 22:19 | 和菓子 | Comments(2)
2017年 08月 21日

黄色の和菓子

このところ、黄色い食べ物が続く。
それでいいのだ。

季節をすこし先取りする食べ物。
和菓子。

鶴屋八幡の和菓子を2種類頂いた。
ひとつは、秋桜花と言う御名のきんとん、中は粒餡だった。

もうひとつは、御名を失念した、と言われる。

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頂いて、講釈を垂れる、と言うのも行儀が悪すぎる。
そうですか・・といいつつ、鶴屋八幡の和菓子を食べ尽くした、学生の頃を、懐かしく想った。

これは、御名「秋の露」
鮮やかな紅葉の装いで、鶴屋八幡の十八番とでも謂うべき紅餡に、黄色の葛を被せたものである。


八幡筋にも「鶴屋」があった。瓦葺の、古い建物であった。
鶴屋八幡のものと、共通した和菓子があった。
1972年ごろに消滅した。

なぜ、和菓子屋が?と尋ねる私に、八幡筋にビルを構えていたバンドネオン奏者のかたが、「八幡筋は茶道具、骨董の街なんだよ。
東京に早川真平ってバンドネオン弾きがいるだろ、あの父親は、早川一刀斎といってね、すぐ近くにすんでいたんだよ。
いまじゃ、飲み屋ばかりが増えちゃって、風情もなくなっちゃった」

皆さん、鬼籍に入られた。

ミナミに、行かなくなったなあ。






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by coppoumon | 2017-08-21 23:06 | 和菓子 | Comments(0)
2017年 06月 28日

葛焼

半夏生の帰りに和菓子屋へ寄った。

京都の和菓子の中で一番好きなものは・と聞かれると、「葛焼」と答える。

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葛羊羹のようなものを作って、冷まして、焼いて、冷まして・・という手順が大変面倒で、焦がしたりしては何も成らないので、焼くのも難しくて・・ともう、20年近く前に、料理屋で、「主人のお遊びでございます」と出てきた葛焼きに、大奮闘した痕跡があって、ほんまや・・セミプロと素人さんのあいだや・・・などと思ったことがある。

和菓子屋さんで、その話をすると、ご主人はにっこり聞いておられたが、料理屋さんなら、大概の和菓子は拵えることが出来るでしょう。
たしかに、葛焼きは手間です。と笑われた。
焼いて、1時間ほど冷まして・・皮にも砂糖をつかいますから、焦げやすい・・と料理屋さんと似た話になる。

焼く時に、薄く米粉をはたくのです。とも、言われた。
未練がましく、アップした画像を置く。

米粉で薄化粧してるんや・・・


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実は、店に入った時に、後から若い男女が入ってきて・・・青梅と・・といいかけると・・・・すみません、あれは見本で、もう、全て出てしまいまして、あるのは葛焼と水無月だけになりましてん、と店のかたが断りを入れた。

・・・ああ、そうですか。
若い客はきびすを返した。

そのあとで、わたしが、

ああ、もったいない。
一番手間な葛焼が、あるというのに・・と思わず口にしたことで、冒頭の会話になったのだった。

これから夏本番。






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by coppoumon | 2017-06-28 20:47 | 和菓子 | Comments(0)
2017年 03月 16日

うばたま

うましもの・・という言い回しは好きではない。
おおかた、製造元の自画自賛であったりするからだ。

うばたまは烏羽玉とも表記され、ぬばたまの・・という言葉が変化したものといわれる。

うばたまは好きか?ときかれると、返答に困る。自分では買わない。頂くこともない。
買わないのは、サイズが小さいのと、なんとなく黒砂糖がえぐいような気がするからである。

松壽軒にいくと、大きなうばたまがあった。

うばたまを、このお店で見るのは、初めてなのですが・・大きいですね。というと、
「お初めて?そうなんですか?時々は出しております。
黒砂糖を使うものですから、表面の羊羹地・・ですけれども、エグミが出ないように考えて
拵えてあります。なかは漉し餡です」
と、お店の主が答えた。

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あれ?
おさらの模様と、黒文字の位置が合っていない・・なんともおそまつ。
まあいい、ご愛嬌だ。

食い意地が勝ると、こうなる。

うましもの・・・言葉はこういうお菓子のことを指すためにある。





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by coppoumon | 2017-03-16 23:26 | 和菓子 | Comments(0)
2016年 01月 25日

節分前の寒波

1月24日になって、寒波がやってきた。
外に出ると、冷たさで耳が痛くなる。

毛糸の帽子をかぶり、ダウンジャケットのフードをかぶる。
おへそには懐炉、ベルトの下に滑り込ませる。

そうやって所要に出て、京都高島屋で無塩パンを買うついでに、和菓子屋をのぞいた。

ある。

二度とは買わないかもしれない、薯預饅頭。

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御名は「鬼のパンツ」

御製は俵屋吉富。虎屋ちゃいまんねん。

黒文字は不要。
指先で取り上げて、大きく股裂きにして、食べてやった。

鬼よりむごい所業かもしれないが、美味しかったのは、いうまでもない。
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by coppoumon | 2016-01-25 21:27 | 和菓子 | Comments(4)
2015年 09月 09日

初萩

柳桜園で、「初昔」を求めた。
ここのは濃茶である。

初昔と名の付くものは、葉茶屋さんにいけば必ずといって良いくらいあるのだが、みごとな香り、味わいであり、お薄で楽しんでいる。

京都で和菓子を求めるのは、ここ、あそこ、と、決めている。

これは初萩。

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少し季節が進むと、「こぼれ萩」と、名前が変わる。御製は京都松原・松壽軒

麩の焼きに粒餡。

麩の焼きは、北野の大茶会で出された、と記録にあるが、どのようなものか判っていないのだそうだ。

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初昔で点てたお薄。


鍵の名のつく和菓子屋を八瀬の帰りにバスの中から見たことがある。
そのうち、鍵の名の和菓子屋めぐりをしてみたいなあ、などとおもう。
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by coppoumon | 2015-09-09 15:00 | 和菓子 | Comments(2)
2015年 08月 22日

名残の朝顔

大文字が終ると和菓子屋の店頭に桔梗が並ぶ。
むくげ、桔梗、乱れ桔梗、秋風・・葛饅頭にも栗が入っていたりする。

朝顔が店頭に二つ。
これで最後なのだろう。今日のお茶席に出たお菓子に違いない。

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甲府から白根町に入って南角屋という旅館に宿泊したとき、「ここらへんでは、初物と、終いのなりものをとてもよろこびます」といって最後の収穫であろう葡萄をお土産に頂戴したことを思い出した。

それは、20年以上も前の話だ。

私は旅館の主人の話からアルファでありオメガである、という聖書の言葉を思い出した。

今年はこれまでにない酷暑だったが、大文字の翌日には秋風が吹きはじめる、といわれるとおり、時折涼しい風が吹いている。






朝顔・・・御製は松壽軒
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by coppoumon | 2015-08-22 22:31 | 和菓子 | Comments(0)
2015年 03月 31日

早蕨

京都の商店街で蕨を見かけた。
湯掻いていないので見るだけで済ませた。

3月も終わりというのに、まだ、蕨は口にしていない・・と思っていたが、蕨餅ならなんども食べた。

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これは、京都、東大路清水道の浪川菓舗の御製。


次に、駅の近くの和菓子屋の「蕨」

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御本茶碗の中から蕨の象嵌のあるものを出した。
熱いお湯を注ぐのは、おっかなびっくりである。

春はこうやって過ぎていく。

子どものころ、薄切り牛の赤身、生ワカメ、蕨が、スープで出てきた。
コンソメ味で、それに胡椒を振って食べた。

肉は、職人さんが包丁で薄く切っていたのだなあ・・あのほどよい薄さは、手でないと再現できない。













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by coppoumon | 2015-03-31 21:05 | 和菓子 | Comments(0)