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2006年 08月 31日

朝鮮文化のエコー

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何の気なしに歩くうちに清亀園というところに出た。お茶会があるので、庭だけでもご覧下さいというのを何の知識もなしに庭を歩いていると、教育委員会の方が、「あがっでください」と手招きをしてくださった。本間家以外にも伊藤家という大地主がおられて、その別宅なのだと説明された。
庭石や、建材、釘隠しの細部にまでも行き届いた美しさと技術ががある。

床の間には明治初期の絵画がいくつも残っていた。

なんと、朝鮮通信士がもたらした朝鮮文化のエコーが、ここにもあった。
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カメラで近づけるところまで近づいた。
一枚の絵に15人の唐子が遊んでいる。一枚に1月の独楽回しから3月の雛祭までの風物を書き、もう一枚に4月の花祭りから7月の七夕までを描く。
あるいはもう2枚の絵があったのかもしれない。この戸袋のために転用されたのだろうか、などと、考えてしまった。

行く先々で対馬藩の影を見るようで面白い。
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by coppoumon | 2006-08-31 10:16 | Comments(2)
2006年 08月 30日

徘徊

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国鉄が解体されて、新社名が付く時、国民鉄道だろうか,コクミン鉄道だと、コクミン薬局のようで対等な感じが面白いなあ、とおもっていたら、JR・・・だった。人民レールウェイか・・名づけのセンスの意外性に面食らってしまった。
酒田の駅は国鉄の記憶が少し匂う。駅の天上の高さや、空間の広さにそういうことを思うのかもしれない。
いや、橋上駅ではないからだ。自動改札機に変わってはいるが、ここに鋏を持った駅員さんがいたら、時代の分からない、国鉄時代の駅の場面が登場するのだ。
私はこの写真に九州の直方駅をおもいだす。
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人気の無い駅前通りに、居酒屋とらさん。
少し歩くと、城下町の高級武家屋敷の面影が残っていた。
石高で、造園の規模と約束事が決められていた江戸時代。
こうして他所を歩くと、格式ばかりが高くて実入りの少なかった郷里のささやかな藩の暮らしが
身につまされてくる。
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by coppoumon | 2006-08-30 20:17 | Comments(0)
2006年 08月 27日

知らない街

酒田に一泊した朝、町並み探訪に出かけた。
人かげのない商店街を歩き、そこで売られているものと値段と、量をみて、空想にふける。
しかし、シャッターの開いている店は少なかった。
たまに、青りんごのような大きさで長さが40センチはあろうかと思われる瓜のようなものが並べてあった。
夕顔・・・どうするんだろう。夕顔は花が毒だったっけ。かんぴょうなんだろうか。初めて見る夕顔の実の大きかったこと。

大山食堂・・・この看板の字体を見ると、きっとたらふく食べさせていただけるに違いない、
こんな食堂の二階に下宿したら、毎日が幸せだろうなあ、と考えてしまった。
外を通って、定休日のように思ったが、あとで、休業されていると聞いて軽く失望した。
それでは、居心地の良い下宿ゆえに、太りすぎたわが身が、大山食堂の二階の階段を踏み外す時、という空想が成立しないではないか、と。
こんなこと、誰にも言えない。

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真夏の昼は、空虚だった、と横光利一の文章の書き出しにあった。
大山食堂が休業していて、更にそういう思いを強くしているところに、バスが来た。
どこに行くのか知らないけれど乗ってみたい気にさせられる。
一体、ゼンマイ仕掛けでなくても、くるくる回るものが付いた乗り物の類は、大好きなのだ。
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温泉行きのバス。

楽しげな客であふれているのか・・と覗き込むが、いやに見通しの良いバスで、ま、光にあふれていた、と書いておく。
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by coppoumon | 2006-08-27 23:19 | Comments(2)
2006年 08月 26日

殿様よりも本間様

現在住んでいるマンションに酒田出身の方が居られて、18年お付き合いがあるが、それぞれが国元へ帰ってくると、思っても見なかったものが行き来する。

そのひとつ、私がおっかなびっくり手を出して好物になったものが、食用菊。
むしった菊の花びらをさっとゆがいて、二杯酢をかける。その横に柚を薄くスライスして砂糖をかけておいたものを添える。
更に尽くせ一杯の酒・・・日本酒がすすむのだ。

極めつけは、ラ・フランス。これも口に入れる見極めが難しい。芳香が漂い、手では、持てるか、持てないかくらいに完熟したものを、人に隠れてうっとりとしゃぶりつく。

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友人の案内で、酒田に着いて初めて降ろされたのは、ご夫妻でなさっておられる田んぼの横にあるパイプオルガン工房だった。

奥様が作られる「ゲダクト」のパイプは、とても繊細で良い、と友人が言っていたのが、これ、このオルガンのものなのだろうか。

そういえば、いずみホールにあるハンマークラヴィーアは、家具職人でもあった、女の人が製作したものだ、ということを思い出した。

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この小さなパイプオルガンにかけた情熱と時間は5年分。いまだ製作中です、とおっしゃるのを、おそるおそる写真を撮らせていただいた。

もう、こういう、柘植の白鍵と黒檀の黒鍵の味わいは、最高。

しかも、今日、本日完成、とご連絡を頂いたので、明日書くはずの日記を今日に、前倒しさせていただいた。

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コンパクトなケースのなかに、どれほどの思いと、情熱と、技術が込められているのだろう。

おめでとうございます。




番外編

「ゲダクト」・・う~ん。

分かりやすく言うと一升瓶に口をつけて、息をふきこんでやると、「ボ~~」っと音がするアレのこと。
壜のそこに穴が開いていたらラッパになるかも知れないけれど、穴は開いていないから底に当たった空気が上に戻ってくる。だから低い、こもった音がするわけ。
空気が往復してくれるから、パイプの長さが半分で済むってワケなんだけど、専門語で閉管といっている。
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by coppoumon | 2006-08-26 21:27 | Comments(12)
2006年 08月 25日

仙台で(3)

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仙台二日目、美わしの某学園礼拝堂の須藤オルガン。

須藤オルガンを好きである。横須賀まで毎月通ってレッスンを受けていたオルガンは須藤オルガンの12個ストップのものだった。第二鍵盤にレガール、ペダルにトランペットの8フィートが入っていて、ストップによっては風箱の空気が不足しそうになるオルガンだった。

ここのオルガンは18ストップ。それぞれトランペットと、クロモルヌが入っている。
いつまでも響きを聞いていたい、オルガン細部を見詰めていたい・・そんなオルガン。
横須賀のオルガンはキーがデリケートすぎて、神経が張りっぱなしだったが、ここのオルガンは
もっと弾きやすい。

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ステンドグラスを撮ると真っ白にしか写らないのでカメラマンが苦労するらしいと、友人はいう。
じゃあ、お試しに、撮っておくか・・と気楽にシャッターを向けたら、全て撮れてた。
ああ、アマチュアだからこそ、できる所業。
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by coppoumon | 2006-08-25 17:27 | Comments(4)
2006年 08月 25日

仙台で(2)

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パソコンで宿泊するホテルを検索して予約しておいた。
何が何だか分からないがリピーターの多いホテルらしい。

シングルルームなのに、広めの部屋。
ダブルサイズのベッド、空気清浄機、イオン発生器。ズボンプレッサー、ドライヤー。

一階にレストランがあった。ロイヤル・○スト。
これって、郊外でみかけるファミリー・レストランなのだろうか、と興味しんしんで案内された席に着いた。

ウエルカム・ドリンクをお選びくださいませ。ホテルのお客様でいらっしゃいますか。この中からメニューをお選びいただけますが、このメニューだと10分ほどお待ちいただきます。
などと、タイミングよく声を掛けてくれて、それが、ほのぼのとしていて、ホスピタリティーという単語があったことを思い出させた。

向かいには、どうやらイギリス人の同年代の男が新聞を読んで、箸を動かしている、と思ったら、納豆の小さな包みを空けて、かき混ぜ始めた。

へ~、召し上がるんだ、と見ていると、4回転を一回に数えて44回かき混ぜて止めた。
200回に少し足らない位の作業。

その男は、表情一つ変えず、普段やっているのであろう手際どうりに口の中に納豆を収めたのである。

納豆というのは甘いものという観念で育つとどうも粘る納豆は苦手で、食べることはないのだが、噂どうり、数百回は混ぜろ、というお手本を始めて拝見した。
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早朝とはいえ、濃霧のなかをサラリーマンが会社へ急ぐ姿がなつかしい。気温は23度。
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by coppoumon | 2006-08-25 09:58 | Comments(2)
2006年 08月 24日

仙台で(1)

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1970という年は何をしていたのか。
勉強三昧だった。朝起きるとピアノの前に座り、昼食の後、またピアノの前に座り、夕方歩いて2分のところにあった銭湯「吾福湯」に行く。
東海道本線の真横に住み巾三メートルほどの東海道本線の地下道を通って食事に行き、
アルバイトに出かける。

そんな灼熱の真夏日と、三波晴夫の「こんにちは~。こんにちは~」という歌声。
公園の銀杏の下で自転車遊びに興じる子供たちを見ながら、漠然と長時間のピアノの練習で疲れた耳を休ませていた二十歳の頃。

大阪万国博で日本中の人たちが大移動していた。
会場のお膝元ではありながら、あまりの人に躊躇していると、台風がやってきて、この日こそは、と万国博を見学に出かけた。
案の定、入場者が少なく、ゆっくりと美術館を見て、出展されているはずの辻オルガンの所在を探したが、分からずじまいで、ますます風が強く吹き始めたので、会場を出て、友人たちとも逸れ一人で三国の駅に降り立ったのを覚えている。
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そのとき見ることが出来なかったオルガンに、今頃、出合った。
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by coppoumon | 2006-08-24 14:02 | Comments(2)
2006年 08月 22日

失ったもの

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記憶している父の時計はロンジンだった。
父の兄の時計はロンジンでも金時計だった。

お揃いなのだそうだ。

金時計は、弱いのだろうか。
私とほぼ同じ歳のヴァルカン・クリケットは機械は良かったが、ケースが傷つくので身につけることは少なく、
そのせいか故障することも無く動いていたが、
40年過ぎて「時計を壊すのは時計屋」というご多分にもれず、時計屋が竜頭をもいでしまった。
竜頭が2段階に動くと勘違いしたようだ。竜頭の上のぽっちを軽く押すともう一段竜頭が出てきて、目覚ましの針を左回りに動かせるのだ。

時計屋は、ネジが、呆けてしもうたんですわ・・とかいいながらセイコーの金時計の竜頭を入れたが、先ず、金の色が合わない。

うまいことに、友人がスイスのラ・ショウ・ド・フォンから50キロのところに2年住んだので、時計を工場に持っていってくれるように依頼した。

ラ・ショウ・ド・フォンという街にヴァルカン創立以来の図面、パーツが揃っている本社があり、数十年ぶりに里帰りした時計に会社は驚いているだろうなあ、と思い込んでいる傍らで、
時計は日本とスイスとの間を往復していたはずだった。

数年後、友人に、修理は出来ていないけれど、結婚を機に、時計を下さいともいわれて、断固、早く手許に寄越すように言った。
しかし、その後、何度請求しても戻ってこないままで、強く問いかけたところ、いくら探してもついに出てこない、と友人が私に告げたのだ。

トルーマンやアイゼンハワーが愛用した時計。

アラームが仕込んであるので一つの竜頭が、二つの発条を交互に巻き上げてゆく。


その後、レヴュ・トーメン社と合併していたヴァルカン社は独立し、外に出て新生ヴァルカン社を設立した。

今、手許にもう一つのヴァルカンがある。2針の一番シンプルな設計、デザイン。ステンレス・スティール。
シンプルさ故に、40年間動き続けているのかもしれない。

発条を入れるシェルという名の部品が少し磨耗しています。が、まだまだ充分使えます。と掃除をしてくれる職人さんがいう。

物はどこかで失くなってしまうものだ、と分かっているけれど、ヴァルカンの金時計とこのような別れ方をした。


拝借した写真は新生ヴァルカン社のクリケット1947モデル・レプリカ。ヴァルカンはレヴュー・トーメンと袂を分かち、独立して、社屋も新しくなった。



その後、わたしのヴァルカンは出てきた。が、修理は出来ていないままだ。

いずれ、修理が完了できるであろうことを、楽しみに待つ。
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by coppoumon | 2006-08-22 00:21 | Comments(2)
2006年 08月 20日

過客8月17日

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9時50分のフライト。モノレールが38分。京阪が各駅停車で50分。
充分に間に合うように7時過ぎに家を出た。
あまり張り切り過ぎたり、大きな期待感を持ったりすると、必ず何かアクシデントが起こる。

しかし、無事飛行機のシートに座ることが出来た。
と、そこへTシャツ、短パンの背の高い30過ぎの男が来て横に座った。
瞬間・・・匂う。
こんな閉ざされたところに、ジバンシーなんかつけるなや!

臭いのを我慢しているうちに,Tシャツから匂ってくる様子でもないことに気づいた。
もわ~~っと、オムツが臭う、あの感じなのである。
コノヤロ、パンツのゴムから尾てい骨のあたりをコロンでなぞったのであろうか。
そんなところにつけるなよ。
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思わず顔を背けると、窓の外に入道雲がわきあがっている。

まあ、いいか。アクシデントも隣人の香水くらいなら、許容範囲だ。

そう思っていたら、翌日友人が「あのね、家に帰ったら、送ってくださったほうじ茶が余りの熱さで輸送中に醗酵したようで、パンパンに袋が膨れ上がってて、焦げたような、饐えたような匂いが、家中にしてるの。家中が大変なにおいで充満していて、申し訳ないけれど、処分させていただかざるを得なかった・・・」

なんと、今回は、においのダブルパンチを食らったのだ。
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by coppoumon | 2006-08-20 23:48 | Comments(2)
2006年 08月 19日

旅行中です

仙台に一泊、酒田で一泊。
今日は仙台に戻って一泊。
明日は蔵王に行ってから、京都に戻ります。

よい、パイプオルガンばかり触ることができました。

関西で、私を取り巻くオルガンの環境はあまりよくないのですが
やはりそのことを再認識するような旅でした。

明日はリードオルガンのコレクターのお宅に伺います。

夜には帰りますので、また、お会いいたしましょう。
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by coppoumon | 2006-08-19 20:13 | Comments(4)