<   2007年 10月 ( 11 )   > この月の画像一覧


2007年 10月 30日

京都でヴォーリズ

京都大丸。
私は東側の入り口から入りエレベーターの横の階段を上がっていくことにしている。
少しだけ旧ヴォーリズの匂いが残っているような気がするからだ。
昭和32年に改装されてしまったというから、なかなか古い部分には行き当たらないし、発見もなかったが、絵葉書を手に入れることが出来た。

見事な食堂だ。

心斎橋大丸の食堂の写真も見たことがあるが、甲乙つけがたい。
ところで、京都大丸に、今、どんな食堂があったっけ。

階段室や、エレベーター周り以外に、店内はほとんど歩いたことがないのだ。
e0036151_21595252.jpg

[PR]

by coppoumon | 2007-10-30 23:10 | ヴォーリズ | Comments(0)
2007年 10月 30日

千両その1

私のピアノの先生は熱心なメソジストの家庭でお育ちになられた6人兄弟のご長女とお伺いした。

子供の頃から教会のオルガンで奏楽をなさっておられ、後にはピアニストとして大活躍をなさるのだが、家では毎夕、食事前に賛美歌を四部合唱で歌いお祈りをした、と。
弟たちに、楽譜のよみかたを教えて、そのうち、メロディを聞くと、バスをつけることができるようにもなりました。
讃美歌の本は500曲ほどですが、全部歌えます、とおっしゃった。


その当時は遡って考えると、ラジオすらなかった時代の話だ。

芦屋の大原町にあった先生のお宅の玄関を上がった部屋には、天井までのガラスのケースにオルガンの楽譜が入って、禁帯出と、書いてあったがそれは、オルガンの師でもあり、義父でもあられた、私の通った学校の学長の形見だということで、「自由に持ち出して、弾いて御覧なさい」と楽譜棚の中を触らせていただけたことは、幸運だった。

幸運の一つは、人の一生で、どれくらいの量の勉強が出来るか、を、目で確認できたことであり、さらに、入手できそうにもない貴重な楽譜を持って帰って、音を出して確認できたことである。


振り返ってみても九州から、当時教籍を移した関西での教会の音楽の貧しさは書くにも忍びなく、教会には全く手入れされていない狂いかけたリードオルガンがあるだけで、備え付けのオルガンの楽譜すらないような有様だった。

賛美歌を楽譜どおりにすら弾けないようなところに奏楽の楽譜を望むべくもないが、そこに長く留まり、オルガンを続けたのは、ここまで、教会音楽をないがしろにされているところを、捨てては置けなかったし、他の宗教に対してのプライドというものもあったのだ。

その教会には30年居たが、信徒は緩やかに流れ、出入りしながら移動をして10年くらいで入れ替わっていくことも分った。

牧師が4人代わり、30年たったところで、私は一つのマイルストーンを置いた。

私にピアノを習っていた信徒のお子さんが2人、礼拝で充分弾けるところまで育ったので、
私が持ち込んだ楽器をその中の一人に980円で譲り、使っていたベンチ一杯の楽譜は全て処分して、私はそこを出ることにしたのである。


10年も前の話である。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-30 10:16 | 静子先生 | Comments(0)
2007年 10月 21日

近郊農家だより・味噌

この街は、ありがたいことに、特殊非営利法人が、地元で取れた大豆を使い、地元で作った麹で、味噌を仕込む。
それが、秀逸なのだ。もし、他にも何か味噌が、といわれたら大分の分銅金の麦味噌だけしか望まないだろう。

さて、近郊農家で求めた葱で葱焼きをしたくなった。葱焼きは神戸が発祥の地であるらしく、こんにゃくと牛スジを甘辛く煮て、葱を、これでもか、というくらいたっぷりきざんで、お好み焼きをやく。

材料を使いまわす関係で、土手焼きを作った。

昆布出汁を取るため水につけた昆布を少し失敬して、なべ底に敷き、ちぎって下茹でしたこんにゃく、5ミリ厚さに輪切りにした大根を十文字に4つに分け、人差し指の爪くらいに刻んだスジ肉を加える。
スジ肉は、90分ほど弱火で柔らかく煮てさまし、極力牛脂を取り除いておく。

これに、PKOの味噌を日本酒でといて、鍋に入れ、水をひたひたになるまで足して、弱火で煮込む。

家の中が居酒屋の匂いに変わる。

これを初めに教えてくれたのは、辻調で、フランス料理の先生をしていた当時の友人であるから、可笑しい。

これは食べるときに軽く七味を振る。

水菜のサラダが合う。中に、りんご、セロリがあればいれる。
ドレッシングは、スダチを絞った中に塩コショウをいれ、ほんの少しのオリヴオイルをたらして、撹拌したもの。
またはスダチ酢をかけるだけで、塩もかけない。

土手焼きは、結構しつこいので、その後は軽く、お茶漬け。

ああ・・対馬にいたら鯛茶なんだけどなあ・・と鯛を、タダでもらえないのが、もどかしい。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-21 22:29 | メニュ | Comments(3)
2007年 10月 21日

近郊農家だより・蓮根

私が住んでいるところは湿地が多かったようで、蓮や牛蒡が美味しい。
山を下りたところには野田という地名が残っている。野田とは、かなり深い田んぼのことなのだそうだ。
母は大阪市内から疎開して少女時代をすごしただけあって、牛蒡や蓮根を大好物であるが、私は、ほとんど興味がなかった。
何となくアクの強い食べ物といった気があったからだろう。

昨日は、芽蓮根2本と芽蓮根から二節目くらいのものを2本近郊農家市で求めたので、蓮根のピクルスを作ることにした。
いつもアスパラガスとピメントのピクルスを常備しているので、これに蓮根のピクルス、オリーヴの実、スライスオニオンでもあれば、オードブル代わりになる。

で、オムレツを焼いて、チーズと林檎があれば、もう、上等。



さて、蓮根は1ミリに薄切り。切った端から水に落としていく。今回は18センチくらいの長さのもの。
これを鍋に移し水をいれ、酢を大匙2杯ほど入れて、沸騰させて30秒くらいで笊に空け、ピクルス液につける。

今回は、黒胡椒、ピンクの胡椒、ローリエのほかに、フェンネルを加えた。
翌日から食べられる。

薄いので3枚くらい重ねて食べると、食感がさわやか。



ピクルス液は作り置いて冷蔵庫に常備しておく。

作り方は、

米酢 700cc、 ミネラル水 2カップ。
砂糖の分量はテーブルスプーン3くらいから2カップまで。
塩、テーブルスプーン3~4、ロリエ2枚。

これらを煮立てて冷ましておく。


おはなちゃん、やってみんさい。
人参も小指半分くらいの大きさに切って、水から入れて、2分くらい湯がいて、蓮と一緒につけるんよね。

このピクルスと、りんごの薄切り、スライスオニオンにさっと熱湯をかけたもので、サラダを作って、
とりレバーを焼いて、焼いたオムレツに添えんさい。オムレツのソースは、トマトジュースを煮詰めて、ちょっぴり砂糖を隠し味にくわえたので、上等。

チーズは、自分が食べるときはメルバトースト、お客には、クラッカーにしんさい。楽じゃけんね。手を抜きんさいや。


あたまに、サラダ、

メルバトーストとチーズ

オムレットのパリジェンヌ風、レバーがついたらパリジェンヌなんよね。

食いしん坊にはここで、お茶漬けをだしたらええんじゃ。

後はヨーグルトにりんごジャム入れて、デザートにしんさい。

あとは、ほうじ茶じゃあ。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-21 21:20 | メニュ | Comments(4)
2007年 10月 20日

キラちゃんのオケ

友人が所属するオーケストラの公演が京都コンサートホールで開催された。

キラちゃん(仮名)、というだけで楽器をいうと音楽仲間にはだれのことだか判ってしまうので、あえて名前を変える。

彼の所属するオーケストラは決して大所帯ではない。その分、アンサンブルを厳しく叩き込まれて、緻密な演奏をする。

私は彼に一番近い席を取った。
L-14。なんと、これはS席ではなく、C席の扱いになって格安。

そして、久々に、彼が演奏する姿をみた。多分大学以来じゃないかと思うくらいに久しぶりにかれの指がパタパタと動くのを見たのだ。

帰り、楽屋口で待って、京都駅まで地下鉄を一緒して、話がはずんだ。
やはり、音楽家だなあ、彼からは音楽家の霊感にあふれたオーラが出ている。
入団したときは若い方から4番目だった彼も、今では反対から4番目になってしまったそうだ。
どうりで、オケのメンバーに、知っている顔が誰もいないわけだ。

良い演奏だった。ブラームスの4番シンフォニー。
晩秋を思わせるブラームスのシンフォニー。渋い目の暖かな色づかい。

わたしも、音楽をやっていく上で、常にスピリットが枯れないような努力や環境作りをしていたい。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-20 00:21 | 聴いた | Comments(0)
2007年 10月 17日

待望節

10月になると、クリスマスに弾く曲の弾き込みを始める。
技術的に弾けても、それをオルガンに教え込むのために、相当な念力がいる。
オルガンが鳴ってもそれが音楽として聞こえて来るかは別のものなのだ。

日本には歴史的オルガンが無いので、すぐに比較が出来ないが、日本で一番古いのは110年ほど経ったアメリカの小さなオルガンで、甘くロマンティックな音色のものが復元されて存在する。

私が弾くのは、御年25歳くらいの小さなオルガン。パイプの数も少ないし、足鍵盤の響きも足りない。
第一、まだまだ、笛が鳴ってくれないのだ。
でも、それで出来る精一杯のことを考える。

今年は4週間の待望節の中の第三週が当番で、現在はバッハのコラール「確かにそのときだ・(喜べ、愛する信者達よ)」の練習にかかっている。

ミサ当日に弾くかどうかは分からないが、いくつか曲を用意しておいて、楽器のコンディションで選ぶこともあるし、どうしてもその曲を弾かなくてはならないときには、そうする。

あと、12月は25日の朝が当番。

今さらっているのが、

バッハ ・コラール「来たれ異教徒の救い主よ」 第一編曲。 第二編曲。

バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」

バッハ「パストレッラ」


この先さらう予定の主なものが

ブクステフーデ「来たれ異教徒の救い主よ」

バッハ「賛美を受けたまえ、イエス・キリストよ」

ダカン、ノエルより「従順なヨゼフ我に従い」



時間があればオルガンの前に座る。そのために、本業のピアノが相当お留守になってしまう。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-17 09:59 | Comments(0)
2007年 10月 11日

着地

19歳のころ、表向きは学校の先生だったジャズメンに、付きっ切りでジャズを習った。
ジャズを習ったというより、音楽家の基礎訓練の補習をしていただいたようなものだ。

あんなあ、拍を取るのに、前突きと後着きとタイプが二つあるねん。
拍の直前に落ちるやつ、拍の後で落ちるやつ。

前突きのヤツは、まだ、ましやねんけど、後着きのヤツは合わせても(アンサンブルしても)あわんわな。
遅れるヤツはどうにもならんねん。そういうヤツはままごとしといたらええ。
まだ、走るやつのほうが、訓練すればピタッと合うようになるから、見込みがあるねん。

なんぼ曲が早うても、小節の中をオフビート、オフビートでたっぷりとる感覚がいるねん。指は良う回るんやさかいあわててジャンプせんことや。

音楽をやる上で「よごれ」がいちばんあかんねん。たまにおるで、「よごれ」。
いちばんええのは、そんなヤツの音楽は聞かんこっちゃ。
この中学の先生の師は、伊達純先生。


ジャズから離れて10年以上経って、永井静子先生のピアノのレッスンで、ラヴェルの何かか、ガーシュインのプレリュードを持って来なさい、といわれて、先生が口ずさんだメロディーにびっくりしてしまった。
テンポのノリがとても日本人と思えなかったのだ。

回りまわって、古い門下生の方に聞くところによれば、GHQの命令で、週3回の演奏と、婦人将校のための学校でピアノを教えるように言われて、そこで教えながらジャズを習ったということだった。

ある日、先生が、私にジャズの話を始めた。
これが、デキシー、これがクールジャズ、これはホットジャズ、これはモダン。上手さに舌を巻いた。

テンポにはクラッシックもジャズもないのだ。そこにあるのは正確な刻み。

e0036151_0111540.jpg

[PR]

by coppoumon | 2007-10-11 00:11 | 静子先生 | Comments(4)
2007年 10月 04日

茄子

水曜日は調理の日。水曜日が木曜日になっても、話をブログにあげようとおもい、その3回目。ここの所、食べ物の話ばかりが続く。

茄子の丸煮きである。

立派なナスを10本頂いた。こういうのは切って煮るより、丸のまま煮たほうがおいしい。

今回は、先だって頂いた鮑を煮て、柚庵に漬け込んだ、その出汁が残っていたので、それを利用した。
それだけでは足りないので、別に昆布だしを取って足した。そのときのだし汁の味は吸い物より二つほどしんみり濃く、うどんのお出汁よりは薄い、上等の味。

茄子は茶筅に切って落し蓋をして火にかけ、竹串で、ちょっとやわらかすぎたかなあと思うところまで煮て、そのまま一晩置いてさます。

朝、そのまま、生姜を添えて食べる。残りは冷蔵庫へ入れる。冷蔵庫へ入れると茄子の色が増すから不思議だ。

もう一度温めて、えんどう豆を振ったりもする。これは彩りで、やはり、おろし生姜をそえる。

鮑のだし汁など滅多にあるはずもなく、常には干し海老、だしじゃこ、烏賊の足、するめなどと、組み合わせて炊く。

薄口しょうゆに、隠し味程度のみりんを落とす。
e0036151_20553965.jpg

[PR]

by coppoumon | 2007-10-04 20:54 | メニュ | Comments(6)
2007年 10月 04日

G駅で

母が住むG駅は私も8年ほど利用したので、顔なじみの場所がいくつもあったが、バブルの頃から大きくなったり、小さくなったりしながら消えた銀行や、銀行が来たために立ち退いた駅前食堂、駅前ロータリーの出現などと、景観に落ち着きが無い。

駅を出て少し入ると母方の祖父が共同出資をしていた市場があって、入り口のところに
万頭屋がある。
32年ほど前に、「兄ちゃん」がどこからか独立して始めた店で、場に似合いそうに無い位の上菓子が並んだ。

店の奥には開店当初からの石臼が据えてある。

今日は、栗羽二重、さつま饅頭、コーヒー団子を買った。何十年ぶりの買い物だろう。
見たことの無い大きめなオバちゃんが買ったものを包んでくれ、さつま饅頭は、サツマイモの裏ごしに白餡を練りあわせたものだと、説明してくれた。

しょうゆ団子という量り売りの団子もあったが、昔の「兄ちゃん」の作る上菓子は市場の前で売るには惜しいくらい見事なのに今日は見あたらない。

ここの餡は美味しい。
e0036151_9494023.jpg



自転車に乗った元気そうなオバアちゃんがやって来て「kさん」と私に声をかける。
そうだった、祖父の姓は「k」、わたしは「k」の孫だったと、慌てて「ご無沙汰してます」と声を返した。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-04 08:17 | 和菓子 | Comments(0)
2007年 10月 03日

平宗

平宗(ひらそう)は柿の葉寿司の老舗
猿沢の池の奥を奈良町に方に歩いていくとお店があり、そこで食べることが出来る。

柿の葉に包んで保存が利くように考案されたそうで、京都の鯖寿司のように、出来立てより少し時間がたったほうが、この柿の葉寿司も美味しいのかと、勘違いして、平宗の店の前は通り過ぎるだけだった。

奈良からオルガン仲間の友人がジャムを受け取りにやってきて、晩御飯にどうぞ、と、平宗の柿の葉寿司を差し入れてくれた。

出来立ての柿の葉寿司。

鯖と鮭の2種類が詰め合わせてあり、驚くほど美味しい。早く食べるほど、美味しいのだと、そのとき知った。

類似品も多いが、似ても似つかぬ味にいまさらのようにびっくりした。

それにしても、大きな柿の葉だった。

平宗の近くに、鶴の子という名付けの、吊るし柿の、ころん、とした形の和菓子を売っているお店があった。

あの和菓子店、まだ健在かなあ。観光客とはあまり縁のなさそうな店で、今度、平宗に食べに行って、帰りに是非訪ねたい。
[PR]

by coppoumon | 2007-10-03 07:05 | 美味しかった | Comments(0)