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2009年 02月 28日

半ば失われかけている便所

百万遍の角にすずらん食堂があった。42年も前の記憶なので、食堂の名を覚えていなかったのだが、近くに下宿していた友人との話で彼が覚えていたすずらん食堂。

イタリア大使館の斜め前にすずらん食堂の紺色の暖簾がかかっていた。
ここに移転してまた食堂をやっておられるのか、まったく別の店なのか、そのうち、飯でも喰いに行こうよ、と、そんな話だったのが、今日、前を通ったら更地になっていた。

ついに記憶の中だけになってしまったすずらん食堂。

記憶の中だけになってしまいたくない建物がすぐ近くにあった。
なんとそれは、ヴォーリズの設計したお風呂と外便所。
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半分壊されて半分は廃墟のままに残っている。
この建物に葺かれた天然スレートはどうなるんだろう、駒井博士の家の温室の屋根のスレートとおなじだから、不要なら、今のうちに確保しておいたらよいのになあ、壊す前に実測図を作成してくれたら良いのになあ、などと一人で気をもんでいる。
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by coppoumon | 2009-02-28 23:07 | ヴォーリズ | Comments(2)
2009年 02月 27日

開運

数年前、ある職場を離れることになった。
はい、来月で終りです、といった、簡単な申し渡し。

ノウハウや、状況の進捗を考えると、不意なことではあったが、個人的には運が開けるのかもしれない、とそのことを二つ返事で受け入れて、その職場からバス停まで歩く途中の桜の冬芽、スーパーの裏口のスタッフを新しい気持ちで眺め、スーパーの中を横切り駅に向かうバスに乗った。

駅に到着すると天神さんのお祭りで、駅前広場の大きなトラックを横付けしたステージには演歌歌手やカラオケの星たちが華やかに歌っていて、露店が出ていた。

空は明るかったが時折雪が舞っていた。

3年たったのかな。
教会でオルガンの手ほどきを終えて帰り道、今年もまた、天神さんのお祭りだった。

西武百貨店横の歩道は植木市で、椿を見ながらのんびり歩いていると、勧められて、「マリヤ様」という名の椿の苗を買うことにした。
苗につけられた荷札にあるピンクの、写真で見る限りヤブツバキとかわらない花を、いずれ終の棲家になる家のどこかに、植えて成長を楽しもうと思ったからである。

また来年も天神さんの祭りの日に出くわすかも知れない。そうしたらまた椿を買おう。
次は「西王母」。
その次の年も、と椿ばかり買い続けてみようかなあ。などと、考えた。

和菓子屋に寄ると、ほとんど何もないくらい売れている。お祭りですよって、何にも残りませんねん。と店の人が言う。

私は残りものの饅頭のなかから、蓬餅、桜餅、栗大福、黒密、桃の饅頭を求めた。

桃の饅頭は鶴屋八幡の西王母を思い出させた。
長崎では祝い事に使う中華の桃まん。
全く違うが、形はどことなく似ている。


そうだ、もうすぐ桃の節句なのだ。

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by coppoumon | 2009-02-27 12:23 | 和菓子 | Comments(2)
2009年 02月 23日

如月

2月に入って、家の夢を2度見た。

一度目は、リビングダイニング。
今の住まいも10畳あるのだが、夢に出てきた部屋はいつもの部屋ながら、広い。
お客さんが10人くらい、2つのテーブルに着いていた。

そのあと、数日後、再び家の夢を見た。

母の住まいが大きくなって、お客さんがあるようで建具を外して母が大奮闘している。
私は知恵袋の友人を連れて、住む家を物色中。二軒長屋を見つけて、こんなダブルハウスだと職、住が分けられるなあ、などと話をしている。


今の住まいに決まる前にやたらと家の夢を見、それから、30年、家の夢など見たことはない。


ピアノがガンガン弾けるという今の借家住まい。
いずれは、この家を出るのだ、と思いながら32年住んで、繰り返されてきた日の出、日の入りを楽しみながら住みこなせるようになったが、越したころ、30年から35年住んだら捨てなさい、といわれたことをいつも覚えていた。

家の夢を見るのは久しぶりである。

そろそろ、終の棲家のお知らせでもあるのだろうか。

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実家の梅の木が満開の花をつけていた。
この梅は小さな実をつける。
それを近所のおばさんが梅干しに作ってくれるのが、毎年の習わしになっている。
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by coppoumon | 2009-02-23 22:55 | Comments(0)
2009年 02月 11日

きりしたん考

日曜日、枚方公園まで車で送って頂いたので、東海道56番目の宿場町のなかにある鍵屋へ寄ってみた。

対岸の高槻城主、高山右近がこのあたりまで宣教にきて鍵屋で集会を持った、とか、町樟葉はキリシタンの村だったが、火災で焼けてしまったとか言われている地域だ。

鍵屋の前には地蔵尊が祭ってあり、地蔵ではなくてマリア観音で現在は鍵屋の一番目の部屋の中にある。
写真では右端。
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古文書では鍵屋志門という人物がいた、ということになっていて、その古文書は真偽が定かではない、というおまけまでつく。
キリシタンにまつわる排除的な「おまけ」はいかにもキリシタンにふさわしい。

しばらく街道を歩いていると、十字架の刻まれた灯篭に出くわした。
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灯篭は妙見宮と書かれた常夜灯。
キリシタンだった人たちが旅をするときの、ひとときの慰めであったのだろうか。それとも定宿があったのだろうか、と想像した。

祇園祭の日に、長刀鉾に、ベルギー製の、タペストリーが飾られる。
なんと、それは、旧約聖書のイサクの嫁取りの話だったので、鉾が通ると、京じゅうのキリシタンが狂喜した、といわれている。

まさか、という現実が、こんなところにも残っていたのだなあ、と思わせた日曜日だった。
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by coppoumon | 2009-02-11 21:56 | 大阪 | Comments(2)
2009年 02月 08日

初午

二月六日は初午だった。

近くの生協にはたくさんの稲荷ずしが並べられて、賑やかだった。

しかし、友人たちと話していて、私たちの世代でさえ初午と稲荷の関係がわかっていない人が多いということに気づいたことは、ちょっとしたカルチャーショックだった。
なぜなら、すぐ近くに伏見稲荷があるからである。

私は伏見のお稲荷さんの神様の正式な名前は知らない。知らないのではなくて難しくて覚えられない。
和同四年の初午の日が、伏見の神様の誕生日で、五穀豊穣の神様なので稲荷であり、狐をお使いに遣わすので、狐の好物の揚げを稲荷とよぶのだ、とそこまでの知識しかない。

だが、それすらも知らない同世代がいるし、商売繁盛のおキツネ様程度にしか考えていなかった、というので、また、驚いた。

なんで、人間が、狐を拝まんと、あかんねん。

初午の稲荷ずしは大きい。
豊穣を願うと、一口大の小さな稲荷ずしなど作っちゃおれんわ、という気分なのだろう。
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ここまで大きいと、蒸してお椀に入れて食べようという気にはなれず、そのまま食べてしまった。

小さな稲荷ずしを一つ、蒸して蓋つきのお椀に入れて、刻んだ紅ショウガを載せてある。
そういえば、こういう食べ方を、どこもしないらしい。
赤いお椀に稲荷が入っていたら、なんとなくあの赤く塗られた鳥居を連想してしまう感性は日本人ならではだと、思うし、こういった食文化の遊びを好きである。
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by coppoumon | 2009-02-08 20:28 | 京都 | Comments(2)
2009年 02月 06日

家具

今年になって、夢に出てくる私の部屋の勝手が違っている。
この間はダイニングが倍の広さになっていた。お客さんも10人ほど来ていた。

昨日の夢では、ヤマハの家具が新しい部屋に組みなおしてあった。
そこは寝室のようで、居室で書斎。

何なんだろう。

ヴォーリズは一流品好みだったという。

オルガンも弾いたヴォーリズが選んだであろう楽器は、フランス製のハルモニュウムで自宅にはストップのないもの、礼拝堂には2列笛のもの、教会には大型二段鍵盤のもの、と3台それぞれ違ったタイプのものを見た。

矢尾政の家具はヤマハに図面を書いて作らせたものだと聞いていたが、今、行ってみると一階玄関の立派な衝立以外はどれがどれなのかわからない。
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在りし日の矢尾政の社交室の絵葉書に残されたヤマハの家具を眺めてみる。
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by coppoumon | 2009-02-06 21:35 | ヴォーリズ | Comments(0)
2009年 02月 06日

隣りの公園で

道路を挟んだ向こうは公園。
敷地の中には中世の塔や金堂、東大寺建立の際に瓦を焼いた窯などの遺跡がある。
窯跡は古いヤマモモの木があるが、孟宗竹が勢いをつけて樹勢が衰えていた。

先日から公園課の人たちが整備をして孟宗竹を取り去ったようだ。

ちょっとすっきりしすぎて、ヒヨのコロニーがなくなってしまったようで、ヒヨには受難だったに違いない。
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鈴なりだったネズミモチの実は今朝、相当数のヒヨたちがきてあらかた食べられてしまった。
残りを目白がついばむのだろうか。

目白の声は聞こえない。ツグミが20数羽地面に降りて餌をついばんでいる。
昨日は四十雀をみた。

一日、日差しの暖かい公園。梅とヤブツバキが20本ずつ植えられている。

そうしてヤブツバキがつぼみを開こうとしている。
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by coppoumon | 2009-02-06 13:20 | Comments(0)
2009年 02月 02日

如月はウイスキーから

少し雨模様ではあったが、以前から申し込んであったサントリー山崎工場へ、ウイスキーとショコラのマリアージュという研修に出かけた。
やはり講義を好きである。
散策も好きであるが、建物や場所によって香りが微妙に変わるウイスキー工場の中を歩くのは大好きだ。
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寝かしてある樽を見ていると1924年というものがいくつもあった。
2008年の樽は後10年以上しないと出てこないのだそうだ。
それはそうだろう。
しかし、笑って過ごせたこれまでと違って、ここから先の10年は私には辛いかもしれない。
いつまでもウイスキーが美味しく飲めるように毎日を過ごすこと。という大きな目標をこの研修のバックボーンに感じて歩く。歩く。
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山崎の10年物、12年物、18年物。白州の12年物。
山崎は、18年物をなじんでいるので、そこで味覚が落ち着く。
しかし、10年物の若々しさは捨てがたい。というより、こんなにも美味しいのかと思った。
12年物は、お寺か神社を歩いているような幽玄なイメージがあった。なんとなく、JAPANなのだ。
白州は2度目だ。気分が沈んでいるときは、こういうウイスキーを飲みたい。
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最後にサントリーお勧めのソーダ割りを教えてくださった。
おいしい、としか言いようのない美味しさ。

たまには日本のウイスキーを飲もうとおもう。
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by coppoumon | 2009-02-02 22:25 | 京都 | Comments(2)