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2013年 03月 29日

食事をした。

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パット・マルティーノの弟子だった長崎の友人ギタリスト・ミツはアドリブになると、とんでもないところまで転調して行ってしまうので、どうやって還ってくるのだろう、とワクワクする。
とんでもないところまで転調するのはフォーレもそうだった。
緻密に書かれた作品も、アドリブでは遊べないのが良いのか悪いのか、雁字搦めになったいくつかを思う。

まさか、アドリブという言葉が食べ物商売で出ているなどとは思わなかった。

ちょっと怖いな、何が出るんだろ、と話しながら通り過ぎようとしてメニュが張り出してあった。
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いいね。こういうの。
家の晩ご飯と変りがない。

私は外食が好きでないので、出かけてもなるべく家で食べるのと差異のないものか、到底素人では手に負えないような庖丁人のものか、どちらかにする。

別の日、帰国してきた倫敦夫妻と食事をした。
それも、おばんざいの店。

病院の完全食のようなご飯だった。どこかアドリブ屋に似ている。

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予定では錦の近くで食事をとるはずだった。
そこのメニュを後から知ったのだが、たけのこご飯、たけのこの天麩羅がメインで行かなくてよかったな、とこの民家の土間のようなおばんざいやでの食事を嬉しく思った。

花見小路で、昨夜、懐石料理を楽しんだ倫敦夫妻には、京都のお昼の、常の食事を、どう思っただろうか。

旅館だったころ、夕飯を旅館の食事で済ませると、父は「馬鹿だね、あんな一番美味しくないところばかりで食事するなんて。魚の美味しいのは骨と骨の間で、それはみんなで食べて、残った部分を客に出してんだよ」と嘘とも冗談ともつかぬことを言った。

もっとも、父の父親は、一味なら良いけれど、七味だと、ゴミも入っているよ、という人だったので、冗談ばかりで、あてにはならない。
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by coppoumon | 2013-03-29 21:35 | 京都 | Comments(2)
2013年 03月 27日

朋あり・倫敦より来りて 追記あり

友人の娘夫妻が里帰りしてきたので、京都を案内する。

ホテルに着いて、午後から夕方まで。

浪川菓舗。  出来立ての和菓子。
陶器の「ひのき」。  清水で学んだ中堅作家たちの作品。
清水寺。 清水の舞台に立つ。
阪口。 料亭の開放された庭園、料亭の建物。
森岡嘉祥さんの工房。  先代嘉祥さんの作品拝見。
骨董店。 二年坂の骨董屋さん。


丁寧に見たので高台寺には行けずじまい。

翌日は早朝から

方広寺石垣。  秀吉公ごのみの豪放な石組み
耳塚。 朝鮮通信使との間で、秀吉時代の一件で、対馬藩士・雨森芳州が苦労をした話。
陶器の「田村菜山」。

 清水焼のお店で、作家の木村盛和、盛伸、盛康さんたちの話が出て、展示してある盛伸さんの次男の天目の急須を、これは、ロンドンで見た、というのを、店の方が、そうです、ロンドンにも送っています、と相槌をうっておられた。

河井寛次郎記念館とその界隈。 開館まえにイギリスの老婦人が立っておられたので、しばらく散策をご一緒する。
京漆器の上杉満樹工房。 工事中で道路が閉鎖されていた。通りがかりの方に声をかけたら近所の伝統工芸士の方だった。おうちの中を案内してくださった。
六波羅蜜寺。 閻魔様に会う。

おばんざいの店「ゆたか屋」で食事をした。 

お晩菜・・とも字を当てるのだが、京都の普段の食事である。
美味しいものは食べたいが、手間をかけても、金をかけるな・・というほどに日々を質素に暮らす京都のふだんのおかず。

煮魚、炊きあわせ、煮物、サラダ、和え物など10種類ほどが小さな鉢に盛られて供される。
味噌汁、漬物も、ほんとうに普段のもの。

昨夜は祇園で豪華な会席だったそうで、このお昼ご飯とのコントラストを喜んだ。旅先であれば、毎日、毎回たべて飽きのこないのは、こちらかもしれない。


昼食後、松原通を下がって
和菓子の松壽軒。

松寿軒は建仁寺御用達し。
流通していない白小豆なども探して来られて餡をつくる。
予約していないと確実に生菓子が手に入ることはないが、ひとつ、ふたつなら、融通してくださることがある。
姿、形、食感、味覚には、何度も通いたくなるし、また、よく通った。 

宮川町から四条河原町
お漬物の村上重。
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写真は河井寛次郎邸の登り窯

東京に向かう午後の遅い新幹線の時間まで、あっという間の濃い京都案内だった。
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by coppoumon | 2013-03-27 21:22 | 京都 | Comments(0)
2013年 03月 24日

京都を歩く

山伏で知られる修験宗の総本山、聖護院を訪ねた。

江戸、京都の狩野派の絵師たちが総出で描いた襖絵は、結界をつくらずに、すぐそばまで寄って細部を見ることができ、本尊の不動明王は足元近くで拝見した。
すごいお振る舞いだなあ・・と同行した者と話した。

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表の庭はチェス盤のよう。

この庭に対峙して、己の思考の縦横を確認するのだそうだ。
歪んでいないか、形として整っているか。

この日は4面だけ波形が抜いてあった。

奥には400年前の書院があり、そこもまた、豪華な床の間や、障壁画を指がふれそうな位置で鑑賞した。
馬酔木は奥書院の庭にあった。

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ご親切を感謝します。
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by coppoumon | 2013-03-24 22:35 | 京都 | Comments(2)
2013年 03月 20日

丼物など

彼岸は、ハロウインのようなものだろうか。

中日の前夜、というか夕方から徘徊中の珍しいものを見た。
ひとつはthankyou百貨店の地下一階でのことである。

時間的にサラリーマンの退社時であったのか、大変な混雑である。
白いスーツにハット姿、右肘にバッグをかけた、強烈な臭いの香水の60前の男が歩いていく。
息を詰めるように追い越そうとして、ん?と一瞬横顔を見た。
厚化粧に付けまつげ。

宝塚の男役を、おっちゃんが装っているのだ。

横で、買い物客のおばさん連れは、「ええもん、みしてもろたわ~~」と目を見張りつつもサラっと流す。

さすがおおさかでんな。

買い物を済ませ、8番街の書店により、出ようとしたら、田舎で知り合いだったひとが、大きなあくびをしながら前を通っている。
赤い髪、ハンプティダンプティのような顔、赤いジャケットにテーブルカヴァーのような黒いレースのスカートは、夜目にも、おみ足が付け根まで透けている。確かもう、70歳近いはず。

右肩にバッグ、左肩に袋を下げて、たくましく力強く新地の本通まで、私の歩く先を歩いた。

えらいもん、みてもうたわ。

さすがおおさかでんな。

さて、なぜ、こんなことを思い出したのだろう。

卵か・・・

卵を3個使って丼物を作ることにした。健啖君がくるかもしれないということだったので、自分の昼食を手抜きしようと思ったからだ。

丼専用の鍋などないので、19センチのフライパンを使う。

出汁100ccから120cc。
薄口20cc
砂糖を使うなら小さじ1杯。私は日本酒を20cc。

分量は、炊飯器に付いていた計量カップで、目分量で、このくらい入れた、ということ。

とり肉は60グラムくらいを削いで、醤油をかけておく。
九条ねぎはまるまる1本を笹に切った。
卵は割って箸先で黄身をつぶすくらいにかるくほぐす。かき混ぜない。

出汁をいれ、沸騰したら葱、鳥肉を入れる。肉が半透明になったら卵汁を回し入れる。
鍋のフチからふつふつと沸いて卵が出汁を吸っていく。
縁から折りたたむようにだし汁を包むように卵を返す。たまに鍋の真ん中を縦に一の字を書いたりする。

頃合を見て火を止め炊きたてのご飯に移し、山椒の粉を振る。
揉み海苔でもあれば、上にのせたらよいし、刻み海苔でも良い。
葱ではなくて三つ葉でもよい。


今日のお昼は、親子どんぶり。3時のオヤツは魚沼産コシヒカリを使った牡丹餅。

牡丹餅を買った。すると、プレゼントです、とかりんとまんじゅうを2つ頂いた。

彼岸のにはいろんなことが起こるなあ。





おはなちゃん、作ってみんさいや。祇園で親子丼は1000円するんよ。原価の5倍じゃあ。
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by coppoumon | 2013-03-20 13:47 | 常の日の惣菜 | Comments(4)
2013年 03月 14日

絵御本茶碗

この冬、筒茶碗の出番が無かった。
上手に点てることができないから、つい後回しにしていたら春になった。

蕨手の絵御本を出して、一服。

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主菓子になるようなものはなく、草餅。

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先日、川端道喜の草餅があった。6個で4000円だとおつりが来るほどの値。
これは、色合いはそっくりなんだけど、ちょっと違う。値段が。

で、お茶碗を仕舞うときに、眞田紐がプツンと切れた。うっかり引っ張ったのだ。

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茶碗は1720年以前のものだが、箱はそこまで古くないのだろうけれど、ま、切れちゃったんだから、致し方ない。

よかじゃなかですか。
やり替えたらよか・・・

空耳で、そんな声が聞こえてくる。
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by coppoumon | 2013-03-14 23:45 | 和菓子 | Comments(0)
2013年 03月 11日

春のはじまり

3月6日の朝、ウグイスの初鳴きを聞いた。
裏庭は長い間、ほとんど手入れができなかったのを、1年がかりで掃除をした。
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ゴミのほとんどは隣の敷地から落ちる枯葉と枯れ枝。
狭い花畑をご近所の方に使ってもらっていたが、持ち込まれたシンビジュームとか、小屋とかでまだ片付けるまでに時間が掛かりそうだ。

シンビジュームが増えすぎたところに病気がちで、どなたかに差し上げてしまいたい、などと、気弱になっておられた。

そういえば、父が蘭の栽培をしていた。
ある年、200鉢だったのが、400になってしまい、嬉しい悲鳴であったのも束の間、2度の入院で全て枯らしてしまった、と人づてに聞いた。

その父の年齢に私はなった。いや、越えたかもしれない。
私は、丹精を込める、というのは苦手だと思う。

せめて、梅が結実して梅干にでもなって口の中に入ってくれたらなあ、と思う。
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by coppoumon | 2013-03-11 08:52 | Comments(0)
2013年 03月 03日

白花豆

冬は煮豆。

子どもの頃、おやつにと、様々な煮豆を炊いてもらっていた。
大正金時、うぐいす豆、トウロク豆、うずら豆、とら豆、いんげん豆・・・・

白花豆を300グラムを水煮にした。

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これで3通りに作って食べる。ポークビーンズもできるが、その時は豆を固めに下ゆでしてから使う。

さてと、

塩コショウしてバターで炒めてオムレツの具に。

砂糖をふんわり載せて焚きつめて煮豆に。

とり肉と押し麦のスープの中に白いんげんのかわりに闖入させる。

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これでお薄を一服。

白花豆の入った器は先代の叶松谷さんの萬歴色絵猪口。

白花豆の甘煮は、実はアイスワインにもよく合う。なぜか不思議なのだが。
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by coppoumon | 2013-03-03 22:53 | 常の日の惣菜 | Comments(2)