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2015年 01月 29日

冬の庭園めぐり

日展に出かけた。
日本画らしくない・・といえば叱られるのかもしれないが、村山春菜さんの日本画が展示されている、というので、拝見に行った。
京都タワーのある風景だった。
シリーズで洛中洛外と手を拡げると、生涯のテーマになってしまいそうな緻密さ、それでいて洒脱さを思う。

美術館を出て、まっすぐに帰る気にもなれず、近くの無鄰庵を訪ねた。

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せせらぎの中の、渡り石の巧みさ、石の上を伝って歩くときの景色を楽しんだ。
池の中にかかる赤松を剪定しているらしい梯子と、黒の作業着の職人さんがすぐそばにいるのが、作られた庭であることを、いまさらに知らされ、職人さんのぬくもりをも感じる。
が、実際には風花が舞っているのだ。

鋏の音がわずかに聞こえるほどの静けさ。
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部屋でお薄を頂く。

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暖房も無い部屋なのに、冬なりに過ごせるようになっているのだろうか。
寒さは感じなかった。

最近、自分の身と置き所に何の不満も無い、と思うようになった。もともと不満などないのだが、思考する感覚が、19歳の頃と、よく似てきた。

振り出しに戻ったといえば、そうなのかもしれない。本質は変わらないのだ・・と自分に対しても、人に対しても、そう思う。

お薄をまえに、導かれるかのように、そんなことをかんがえていた。

楽器と楽譜さえあれば・・というのが身上でありながら、今は満たされすぎる自分を見ている。


今や19歳でないのは、後が無い・・残された時間が限られてきたということぐらいか。


京都の冬の日は良い。
晴れたり、しぐれたり、雪になったり、みぞれだったりと、移ろいがはやい。
3時を過ぎると、足の先から冷え込んでくる。痛いほどだ。

それがまた、19歳の頃の感覚を思い出させる。
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by coppoumon | 2015-01-29 23:13 | 京都 | Comments(2)
2015年 01月 19日

骨正月のころ 

骨正月は20日。
この日でお正月はお終いである。
昔は奉公人たちが座敷でもてなしを受けたと、聞いている。

軒先に吊るされたブリももう、骨だけになっている。
ブリのあらと水菜を炊いたり、丸大根と炊いたりして、名残を楽しむ。

今では考えられない行事だ。

骨、というと、母を荼毘に付したのも3年前の骨正月のころだった。
そうして、私の骨の治療が終了したのが、今月の14日。

なんだか我が家の骨正月というのは生々しくていけない。

小正月から後、お茶を頂くことがあった。

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御製は茨木市のほずみ。

その翌々日は宇治に行った。
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茶の葉をてんぷらにして、茶蕎麦、茶飯を出してくれるお店がある。
茶蕎麦の出汁のなんと、おいしかったこと。

帰り途、上林三入のおみせで「初昔」を楽しんだ。

その夜は、香住の子持ち烏賊を煮た。
薄い透明な骨を取り出しながら、私に巡ってくる骨正月を楽しんだ。
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おはなちゃん、子持ち烏賊を炊きんさいや。

煮汁の分量は、酒、みりん、水、濃い口醤油が皆、同量。
さっと炊いて、外側に味が付いて、火が通ったらええけん、5分も炊かんのんよ。

同じことを、白味噌、みりん、酒、水でやると、えらい上等のお菜じゃけえ。
また、作ってアップするけんね。
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by coppoumon | 2015-01-19 21:21 | 常の日の惣菜 | Comments(2)
2015年 01月 13日

冬の日の夕飯

三条で待ち合わせをすると、団王さんの近くのバス停前の喫茶店を指定されたことがあった。それからもう35年ほど経っているが、その後、一度もそこに行ったことが無い。
もちろん、店はいつのまにか、なくなっていた。
喫茶店の隣にちょうちんを吊るした食堂があったが、一度も入ったことが無いままに、往時の姿をとどめている。
京阪電車の社員たちが良く利用しているらしい。それで、決心して入って、どんぶりものを注文した。
テーブルには、コレクター垂涎のアルマイトの灰皿。
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どんぶりは店相応の美味しさ、といっておく。

寒くて引きこもりがちの私に、年末年始、関東に住む甥っ子や、近しい人たちが訪ねてきてなんとなく気分が華やぐ。

この連休は、築地の揚げかまぼこ、吉野のひょうたろうの柿の葉すしをお土産に頂いた。

11日の夜の食事。

柿の葉すし(さば・鮭)
きらず
ローストビーフ・ブロッコリー、微塵玉ねぎ・・・ロース肉の手のひらほどの薄切りを80ぐらむほど。
かなわの生牡蠣を大根おろしとポン酢で
淀大根(丸大根)と揚げのたいたん。
麦入りご飯・塩昆布

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淀大根は乱切り、面取りをして、揚げ(ここでは厚揚げ)と一緒に煮干だしで、下地が半分になるくらいに焚いてから、少しの砂糖、醤油を加える。だしが2カップなら醤油もテーブルスプーン2杯。それから落し蓋をしてさらに煮る。おつゆも一緒にいただけるように、濃くしない。

おはなちゃん、写真でみせるほどのものでもないけんど、おいしいんじゃけえ。やってみんさいや。


12日の夜の食事。

築地のさつま揚げ・貝割れ添え
きらず
菜の花のおひたし
長崎の大根と牛スジのたいたん
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対馬のカマス・一夜干し
湯葉あんかけと麦入りご飯
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冬の主役は大根や人参。
大根は一本買うと使い切ってしまいたいので、あれこれと使い回しを考える。
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by coppoumon | 2015-01-13 00:00 | 常の日の惣菜 | Comments(2)
2015年 01月 07日

ピエール・サンカン

二十歳になる前だったように思う。

レッスンに伺うと、スパニッシュの低いテーブルの前に演奏会のチラシが置かれていた。
前の方がレッスンを終えられ、「あなたは、シューマンのカーナバルを持っていったら良い・・」などとおっしゃっておられた。

前の方が帰られて、「演奏会と講習会があるのね。そのチラシのピエール・サンカンという人は、安川加寿子さんの同窓の方で、初来日のようです。
岩崎さんという私の古い生徒さんで、東京芸大の先生をしている人から知らせてきたの。岩崎さんの娘さんが、この方に習っておられたのね。演奏会のかたわら、レッスンを公開講座でなさるみたいです。お受けになったらと、お勧めしていたの」

そのとき、演奏会にも講座にも出席しなかったが、サンカン氏の作品にであったのは、そのあとのことである。

1950年代から70年代ごろまでに出版されたさまざまなフランスの楽譜を手に入れて、少しずつ譜読みをしていたが、初見で弾けそうなものは、積読状態で棚の中に入れたままであった。

「新しい曲を弾くときには、まず、自分が感動しなければなりません」そんなことをおっしゃった。
なんだか判らないような曲は、とりあえずパスして、いろんな曲を弾いたのだが、初心者から中級レヴェルの曲で、良いと思うものは多くなかった・・とそのときは感じた。

数十年経った。

11月になり、突っ込みっぱなしになっている楽譜を出して、弾いてみると、面白い曲がたくさんあり、それまでの自分のソルフェージュの能力の無さを恥じた。

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フランスの楽譜は大判が多い。
表紙の色も垢抜けしているが、紙質はそんなに良くないものもある。
サンカン氏のは、「小さなおてて」とでも訳すのだろうか。音楽は美しいが容易ではない。

練習曲集のような使い捨てられる類のものには、立派な紙を使うことは無い、という割り切った考え方なのだそうで、恐れ入る。

11月25日から1月5日にかけて、これだけの譜読みを楽しんだ。
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by coppoumon | 2015-01-07 18:09 | 静子先生 | Comments(0)
2015年 01月 01日

2015 元旦の精進御節

お正月といえば、重箱に入った御節を必然的に思うのだが、同時に、見た目と味に差があって、それに、寒い朝に、こんな冷たいものを・・と自分でも好きなのか、嫌いなのか、出てくれば黙って食べなさい式に言われてきたので、食べている・・といった類の食物であった。

お重で、あんまり、良いものを食べてこなかったのかもしれない。しかし予約する有名料亭の御節も、正直美味しくない。

だれか、美味しいお重を味あわせてほしい。

私の好きなのは精進の御節で、元旦の初めに食べる。今年は早朝から出る用事があり、朝はいつものチーズオントースト、柚子のジャムのトーストにティー。

朝に済ませるものが、夕飯になった。

真庭市産の丹波黒豆、鶴羽二重の高野豆腐、京都産の金時人参、対馬の椎茸。

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紅白膾は三つ葉と柚子を加えて四色。干し柿を加えて五色にするのだが、あとで、栗や金柑を食べるので、
今回は干し柿が無い。

栗はブランディーをつかった渋皮煮と、金柑の甘煮。これは早くから用意しておいた。

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そのほか、白味噌仕立ての雑煮椀。

来客があれば、かまぼこ、数の子、出汁巻、生うにを載せて海苔で包んだ切り餅、伏見の日本酒などを用意する。

織部は河野章、六角の澪つくしの染付けは賀善、膾の入った七賢人の猪口は叶松谷、織部のなかの黒豆の器はモーゼル。



正月の朝の精進御節は、ちょっと甘めの味付け。日持ちのこともあるが、その昔、非日常のことゆえ、砂糖を多めに使ったのかもしれない。

子どものころは、お正月には、何が食べたいか、食べたいものを書き出しておきなさい・・といわれていた。
たぶんそれは夕飯のことなのだと思う。

鉄なべで出てくる煮込みうどん、カレー、すき焼きといったものをいうと、親は笑っていた。イルカのすき焼きが大好物で、あるときから、イルカの肉を手に入れることが難しくなった。

うどんの出しは、昆布と、牛のひき肉で、引いてあった。私は、未だにル・ペイザンなどのスープを作るときは、昆布をしのばせるが、子どものころからの、味覚かもしれない。




おはなちゃん、作り方をおしえるけん、旧正月にやってみんさい。

鶴羽二重の高野豆腐を3枚。

3枚というのは、底広のなべを持ち合わせてなくて、18センチ角のパイレックスのキャセロールで煮たからである。

高野豆腐は、
外箱の説明に従って、風呂のお湯程度のお湯に浸して戻した。それを、優しそうに終いには、鬼代官のように、きつく徹底的に絞った。
なべに入りきれないので1つは半分に切った。

昆布だし3カップを用意し、三温糖50グラム強、塩小さじ1、薄口醤油小さじ1、酒を大匙半分。これらをきっちり量ってとろ火で1時間焚いて、放置しておくと、完成する。翌日からが、美味しい。

椎茸は、
親指と人差し指で輪を作ったよりふた回りり大きいものを9枚、ぬるま湯で戻し石突を取った。

椎茸の漬け汁で、椎茸を炊き始め、沸騰したら弱火にして、2分ほどアクを引く。さらに砂糖大匙2,5杯加え、10分煮て、醤油大匙1弱を入れる。
味が含むまで弱火で煮る。

日の出人参。
198円のものを買うと、200グラムある。それを7ミリの厚さに切り、面取り。10分水に漬けてあく抜きをする。

昆布だし1カップ、梅干1個、砂糖大匙1,5杯、塩、薄口を少々入れた中で、中火よりちょっと弱めにしておとし蓋をして軟らかく煮る。

膾。
人参、大根はカツラ剥き。出来なければマッチの軸のように細く切り、1リットルの水に30グラムの食塩を入れた中に15分つける。

出来る限り、固く絞る。

千鳥酢を40cc、昆布だしを三倍量の120ccでわり、塩小さじ2、砂糖少々まじないに入れた中に、固く絞った大根人参を入れる。大根の量は、紅玉1個分くらい。人参は適当。多いと華やか。
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by coppoumon | 2015-01-01 20:01 | メニュ | Comments(6)