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2015年 04月 20日

循環形式その2

この時期、京都の庭は苔が見事だ。大津に出かけるはずが、翌日も行き当たりばったり。
蓮花寺の庭の苔の美しさの中で春蘭がたくさん咲いていた。渡り四分に景六部の飛び石は踏まれることも無く、苔がひしめいていた。
そうだ、苔だ。苔を見に行こう。

雨の日の苔に恋する。いやあ、大雨の日に、虚仮にされたことならあるさ。大洲に100年かかって成長する、という苔の話があったことを思い出したが、脱線しちゃいけない。

南禅院の庭園に立つと新緑に圧倒されそうだ。思わず足元を見ても緑。
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雨は降らないが、湿度が高い。

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シャガの向こうにツマグロヒョウモンと、シャッターを切った。
そのあと、良く見ると枯れ葉だった。なんでやねん。

緑の濃さに、愛は猶、緑色濃く 長しえに生くべし・・という堀口敬三の翻訳詩を思い起こしていたのに、
そこに枯れ葉かい・・と可笑しくなった。
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南禅寺の外腰掛の前も苔。
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大谷の塔頭のお庭も苔。
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吉田山山荘の中でお茶。

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オーダーが出てきた。
ここの女将さんは、達筆で有名。
ご挨拶代わりにひと筆、添えてある。

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なき沙の院にて さくらの花をミてよめる 在原業平

よのなかに たえてさくらのなかりせ波 々るのこころはのとけからまし

ここで、渚の院にであうとは、なんという暁光だろう。
アルファであり、オメガではないか。
連休のゴールはこの喫茶店だったのだから。

渚に戻って、柏餅を買って食べた。
地桜も八重桜もまだたくさん咲いている。春の心ののどかであったこと。いとめでたし。
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by coppoumon | 2015-04-20 23:23 | 京都 | Comments(4)
2015年 04月 20日

循環形式

連休が出来たので、遊びに出ることにした。

一日中、籠もっていても退屈しない小さな家の中にいると、体力が落ちてしまいそうだし、裏庭で一日過ごしていると、くたびれ果ててしまうだろう。

渚の院の観音様が明治初めに近くの寺に移された。
年に一度、ご開帳があるという日だった。
今年こそ、拝観しなくては・・

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秘仏なのだそうだ。保存状態がとてもよく、美しい。
法要まで時間があるのか誰一人お堂の周りには人の気配が無い。

さて、京都へ。
京阪に乗り、中書島で下りた。宇治方面に行きたくなって行き当たりばったりの、人の来ない露地歩きを決行。
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中村茶で、一服・・といっても試飲。奥の喫茶は45分待ちだという。
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向いは床屋さん。なんとレトロだろう。
路地の奥に突然こんな立派な門のお家が現れた。
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長屋が、只者ではないtらしい。
持ち主のご好意で、改造を許されているのだそうだ。
自分たちの手でかいぞうしたというギャラリーでしばらく遊んで、帰路へ。
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ちょっとだけ、平等院の藤棚を拝見。

駿河屋で、休憩。アップルパイと日本茶。すこし買い物をした。

つづく。
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by coppoumon | 2015-04-20 22:51 | 京都 | Comments(2)
2015年 04月 20日

4月のア・ラ・カルト

テーブルにクロスを敷いた。お客様は4人。

繁った森にはたくさんの狐と狼の、プリント生地。その上に白い布。

メニュは

長崎の新たまねぎの含め煮。

フルーツのサラダ

若鶏の赤ワイン煮込み

そのあと、対馬から頂いた新うにを、麦ご飯で楽しんだ。
お菜は、長崎のひじき煮、イワシのたいたん。小さな梅干。

食べきってしまったので、写真は無い。
翌日残ったもので、ワイン煮を再現してみた。

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新玉ねぎで、またまた含め煮を作った。
前日のぶんは、鶏肉でトリ団子を作ったときに出た茹で汁を漉して、冷ましたものの中に、水を足し、昆布と梅干の種を入れてゆっくりとに含めたもの。
食べるときにオリヴオイルをちょっとたらし、胡椒を振った。


次の日も食べたかったので、水に昆布と梅干の種で、朝のうちに煮て、火を止め夜に食べた。
それらしい味ではあるが、精進であっさりしすぎ。
イワシを、オリヴオイルと香草で焼いた。
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写真ではイワシが強調されすぎ。こんなに大きなイワシではなかった。
最後の一匹は、バルサミコ酢をかけてたべた。レモンが無かったからである。

香草は、ロリエを砕いたもの、オレガノ、レモンタイム。仕上げにパセリ。

つけあわせは新キャベツ、新玉ねぎ、きゅうり、小値賀のプチトマト。

有次のぺティは恐ろしく薄く切れる。切れ味のよい包丁だと、サラダはうんと美味しいと感じる。





おはなちゃん、おいしいけん、やってみんさいや。
フルーツのサラダは、今回はオレンジ、キウイ、さがほのか、スナップエンドウ、ソラマメ。
お客様じゃけえ、ソラマメもはいったんよ。ドレッシングはマヨネーズと、ヨーグルトを半々じゃあ。

イワシは1匹20円じゃけえ、この日の食事は1ドルにもなりゃあせんけんど、こがいな美味いもん食べて、
しあわせじゃあ。
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by coppoumon | 2015-04-20 13:09 | メニュ | Comments(4)
2015年 04月 17日

八瀬の春

蓮花寺を出て川の東側の村里に入った。
最近、新しい家がかなりの数、増えて、古い家が放置されている。

そこに桜が咲いている。
建物への電線の引き込みが、家がまだ現役であるかのように。

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道でみるタンポポ。西洋タンポポは、ベーコンをカリカリに焼いて、若い葉をサラダにする。
カンサイタンポポはどうなんだろう。どんな味がするのだろうか。

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御蔭神社の参道には山桜の花びらがたくさん散っているが、近くにそれらしい木はない。
花びらがあることで、寒いながらも春の山を思う。

ラジオ塔のところまで来て、昼食。
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いくつか料理屋がある。
しかし、入る人がいないので、ついぞ入ったことが無い。
弁当を持参して山の中のベンチで食べながら、山の向こうを見ながら暮らしてきたであろう、この地の人たちの生活を思ってみる。

秋に来たとき、紅葉に埋もれていた料理屋は、惜しくも廃業していた。
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by coppoumon | 2015-04-17 13:05 | 京都 | Comments(0)
2015年 04月 17日

蓮花寺界隈・・その2

蓮華寺の西側の庭を好きである。
せせらぎと、鳥の声。何か光る・・とおもったら朝日に照らされた青大将の頭だった。
蛇を眺めながら、お茶を頂く。

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白く咲くのはイカリソウなのだそうだ。

本来このあたりのイカリソウは、赤紫に色がついているのですが、白いのは新潟からお嫁に来まして、付くかしらと思っていましたら、だんだんと増えました。
こちらからも新潟に嫁に行きました赤いイカリソウも向こうで根付いているそうです。

こう、寺の方が説明してくださった。

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寺を辞す。午前中にどうしても御蔭神社まで歩いていきたいのだ。

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少し、参拝客が増えてきた寺は、まだまだ静寂の中にある。
川石で構成された飛び石、苔の色・・なかなか去りがたい。
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by coppoumon | 2015-04-17 12:46 | 京都 | Comments(0)
2015年 04月 17日

蓮華寺界隈へ

散り始め・・と花便り。
それはゴージャスであろう、と急に思い立って八瀬の山奥に出かけることにした。
まずは蓮華寺である。
思ったとおり、誰もいない蓮華寺。先客はただ一人。

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玄関先の式台から土蔵と、踏み石をながめる。
次に北側の庭。

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12本もの春蘭が咲いている場所は、カメラが使えない。
石楠花が咲いている。
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見慣れたはずの座敷は、春の光が反射している。
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庭に出て苔を眺める。
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つづく。
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by coppoumon | 2015-04-17 12:35 | 京都 | Comments(2)
2015年 04月 16日

木の芽

裏庭の山椒の木が3本あったのだそうだ。いつまでたっても実らず、花も咲かないので、雌雄がわからず、祖父の許で働いていたおじさんが、ええ~い、と2本伐ってしまった。
その翌年から残った一本が花を咲かせ始めた。

私は、新芽が出ると近所の食堂にせっせと運んだ。

私がほとんど丸坊主にしてしまうもので、山椒の木は大きくなってくれない。お気の毒に。
今年は、考えつつ新芽を摘む。揚羽のレストランになっても構わないではないか。

木の芽をたっぷり楽しむのに必要な筍は、まだやってこないので、豚モモロースを焼いた。

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まず、アスパラガスを湯掻いて、クリームシャンテリーをかける。

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ブログにあげるほどのものではないのだが、おいしい。
付け合せの、お土産に頂いたクレソンは自生しているものだ、という。

こんな頂き物もあった。

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ゆく春・・ことしは天候が不順すぎて、予想もつかない。
それも面白い。
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by coppoumon | 2015-04-16 12:20 | 常の日の惣菜 | Comments(2)
2015年 04月 09日

桜と鯛

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京都に出た、というより、京都を回って自宅に戻った。
枝垂桜とソメイヨシノが同時に咲くのは、大変珍しいのだそうだ。
加茂川沿いの桜は見事。遠くの比叡山を望んで、咲いている。

五条まで歩いた。人通りの少ない、桜の咲きこぼれる高瀬川沿いは、よそ見していても人にぶつかる心配がない。ます、静かである。

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帰宅して、ちょっとだけウイスキーの味見をした。

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お歳暮とお中元の間のこの時期、お中元には早いので、花見、ということで鯛を送る。
明石の桜鯛である。

で、送られることはないので、自前で買った。

鯛は頭と腹を取って、軽く塩を振り、フライパンにオリヴオイルと少しサラダオイルを混ぜて熱し、ロリエ、ローズマリー、レモンタイム、オレガノを入れ、オイルに香りをつける。

そこに鯛を入れて焼く。

付け合せは粉吹き芋にパセリ。レッドオニオンがあれば、薄い輪切りにして添えたらよい。

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ちょっと箸をつけかけて、済みませんね。

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お口直しに、小値賀のプティトマト。
これは頂き物。


1986年に東ヨーロッパに行ったとき、ブダペストのブダの丘を眺めるペスト側のレストランで、似たものを食べた。
そのときはカープ・・鯉だった。大皿に熱々の鯉と、揚げたポテト。
冷めないうちに、と大急ぎでたべた・・冷めた鯉なんて、つまらない。
その翌日も、同じ店に行き、続けて食べた・・二度と味わえぬ鯉かもしれないから。

イワシでやっても美味しい。
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by coppoumon | 2015-04-09 00:10 | 常の日の惣菜 | Comments(2)
2015年 04月 03日

聖週そして、雛祭

京都を去ることになった・・というお弟子さんと京都散策に出かけた。
食事をしてわかれたのだが、まだ昼間なので、もうちょっと歩いてみることにしたら、今日まで・・と木島櫻谷邸のポスターを見かけ、歩く時間が惜しくなり、タクシーに乗った。

行き先は衣笠である。

母屋にも、収蔵庫を兼ねた別館にも雛人形が飾られていた。

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こちらは別館入り口。内装は欅と杉の銘木。

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日本画家の屋敷が料亭になったり喫茶店になったりしていることがあるが、このお屋敷は、京都市や学園などに敷地をお貸ししてあるのだそうだ。

見よ!この天井板・・といいたくなる。
これは霧島杉。霧島杉は年月を重ねると更によくなる、といわれている最良の材。これだけ見事な幅広の板が使われているのを見るのは、初めてだ。
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建物の造作、立派さには驚いた。

そうだった、雛祭りだ。京都はひと月遅れで雛祭を祝うのだそうだ。確かに、そうすれば桃の節句といえる。
そうして、今日はイースター前の聖金曜日。
グッド・フライデーである。

古い黒織部の十字架茶碗をだした。

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by coppoumon | 2015-04-03 22:34 | Comments(0)
2015年 04月 01日

貧者のアスパラと、番外編の弁当

九条葱を今年はどれほど食べたか・・いや、正確には食べなかったか。

葱は、ご近所から、「持ってってや、いちいち呼ばんでもええさかい、勝手に好きなだけ根っこから持ってって」といわれていて、買うことがなかった。

買わないと、葱の出番が少ない。買ってきた葱は、どういうわけか翌日から萎れはじめるので、急いで食べきってしまわざるを得ないために、食卓に上がる回数が増えるのだ。

九条葱は新鮮だった。
アスパラの太い部分を塩を入れた熱湯で18分ほど湯掻いて、クレム・シャンテリーで食べるのはこれからの楽しみだが、ポロ葱を代用すると、あまりありがたくない名になる。

貧者のアスパラ・・・料理書に載るのだろうか。

これを九条葱で作った。

トリモモ肉があったので、貧者のアスパラに合う様な貧民食を合わせようと思った。
しかし、貧民なりのささやかな贅沢も時には良いではないか・・バターをつかおう。

トリモモは、一枚が二人分。皮目をフォークであちこちと刺し、軽く塩コショーしたあと、4等分する。
わずかに無塩バターをフライパンに溶かし、トリの皮目から焼いて、8分ほどで焦げ目をつける。ひっくり返して焼くときに、キッチンペーパーでフライパンの油をぬぐう。

だいたい焼きあがるとちょっとお皿の上で休ませる。

フライパンの油を捨てて、改めてバターを溶かし、トマトピュレをいれ、ワインをいれ、マスタードを入れる。
(マスタードには、バジルが入っていた)かき混ぜて、これで、ソースを作る。

トリモモを戻し、レモンタイムの葉をいれて、軽く温め、出来上がり。

写真は、九条葱を強調したので、トリモモは小さく写っている。

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この日は、人参とサツマイモのポタージュも、作った。




九条葱で弁当。

長野から漆器を売りに来ていた。
もと、お兄ちゃんだった風采のおじさんが、毎日、大学にこの弁当で通ったんです・・という。自宅通学だったと。

くりぬきの弁当箱の細工が面白いので・・と別のものを決めていたのだが、

きこりさんが、山に持っていく弁当箱ですから、蓋を深くしても軽くて持ちやすくしてあるんです・・と話は続く。

それでその弁当箱を買ったのだった。

麦入りご飯を210グラム詰める。それもギュウギュウに押し付けて弁当箱の空間を大きく取る。
有り合わせばかりを詰めるので、色彩がちょっと冴えないが、腹いっぱいになれば、それでいいのだ。
杉板や葉蘭で区切れば上品かもしれないが、食べられないものは入れない。

九条葱を刻んだ出汁巻き。
椎茸の含め煮。
三度豆の胡麻和え。
無着色たらこの粕漬け。
牛肉の時雨煮。
種抜きの梅干。


弁当につかう出汁巻きは卵3個に出し汁1,5個分。写真はその三分の一量。
たらこは、粕汁用の粕を日本酒で伸ばして、たらこをコーティングしてラップで巻いておいた。
その表面を、ちょっとあぶる。

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おはなちゃん、やりんさいや、おいしいんじゃけえ。
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by coppoumon | 2015-04-01 17:36 | 常の日の惣菜 | Comments(4)