2005年 09月 19日
京都の錦市場に行きたいという親の希望で、お供することにした。 両手に持てるだけ好きなものを買うというのであるが、駄菓子、京漬物、佃煮、モロミ、塩干物の類なので、多寡が知れていて、それも自分で支払うと言うのだから、私は道案内役である。 お昼を食べることにして、これも食の細さに付き合うとなると、家庭料理に近い精進になってしまった。 隠れ家のような、喧騒と関係なしに寛げる錦市場の中の店は全席禁煙である。テーブルは銘木の一枚板で、今日は栓の木のテーブルに座った。 メニュウは、 赤キャベツときゅうりの酢の物。 これには烏賊の代わりにこんにゃくが小さく薄くきざんで加えてあった。 加茂ナス田楽。 大きな丸い加茂ナスを縦に三等分して油をくぐらせ紅白の味噌をかけ分けてある。三等分したものが一人前。 かぼちゃの煮物、近江の赤こんにゃく。 かぼちゃは濃い口醤油で濃い目の味つけ。赤こんにゃくは3センチ角の薄切りが2枚。 向こう付けがなんと、「きらず」おからである。お手本のような、人参、シイタケ、牛蒡、葱の入ったおからが、こんもりと盛り付けてあった。 白ご飯、と白味噌仕立ての豆腐汁。 デザートは6種類から2つ選べる。 かぼちゃ羹。豆乳入りプリン。白玉だんごの黒胡麻餡。抹茶外郎。寒天ゼリー。もう一つは失念した。 母が豆乳入りプリンに黒豆の乗ったもの。白玉だんごに黒胡麻餡が乗せてあるものを選んだ。 私は抹茶外郎、これは小豆入り。寒天ゼリー。 寒天ゼリーは手が込んでいた。一つは山椒のゼリー、一つは七味のゼリー、一つは黒糖のゼリーで三つを一盛にして、黒蜜がかけてあった。 母の支払いで和菓子を買う。 御名・萩の花。器は織部陶筥、加藤摑也作 お謡いの「猩猩」には「理(ことわり)や白菊の、着せ綿をあたためて」とある。和菓子の着せ綿の菊はどこのものも紅い。 それはそう、菓子が白菊に白い綿ではイメージがしにくいし、黄菊では不祝儀ごとになる。 こなしの上品な甘さと口の中でほどけていく心地よさ、香り、上等。 こちらは御名・着せ綿。器は古九谷山水文 どちらの和菓子も俵屋吉冨御製
by coppoumon
| 2005-09-19 20:54
| 和菓子
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