人気ブログランキング |

のんびりいこうよ

coppoumon.exblog.jp
ブログトップ
2009年 11月 19日

前山餅饅頭店

長崎から味便りを頂いた。

中華、洋食、海の幸、ジャガイモからにんじんまで美味しいものが揃いすぎている長崎暮しから、京都に来て、乾物や根菜を楽しむ生活へと味覚の転換を余儀なくされると、たまにテーブルに乗る長崎の食べもので、諦めていた感覚が、つかの間の正気にもどる。

筒井茅乃さんがお元気でお住まいだった頃、二人で「青海苔の香りを嗅いでも、雲丹の磯の匂いでも、それが長崎のものだとわかると、血が騒ぎますね」などと、おすそ分けの玄関先で長崎の食べ物自慢をよくした。

筒井さんは、兄などはカステラの箱に手を入れて、ちぎるように食べていましたよ・・などとおっしゃる。
実は、私も、それをやっていました。切って食べるなんて、そんな美味しくない食べ方はできません・・と私がいうので、また大笑いになった。

前山餅饅頭店のものは、添加剤や保存料が使われていないので、お店に行かないと口にすることは難しいと諦めていたが、豆大福が、目の前に現れた。
e0036151_2345525.jpg


筒井さん、御許に召されて、いま上から丁度ご覧になっていたとしたら、さぞ悔しいだろうなあ、と思いつつ、お供えをすることもせず、大急ぎでひとつ口に入れた。
さらっとした漉し餡のみごとさ。

ああ。
美味しい。

漉し餡がいかに、美味しいか。
そうして、手間のかかるものであるか、ということを、京大の理学部だった男が、あるとき化学式を3つ書いて、その変化を説明してくれた。
漉し餡でさまざまな実験をしたのであれば、ノートをもらっておけば良かった。

前山餅饅頭店の大福は、黒大豆のそれだと思い込んでいたが、赤豌豆の大福。

ひとつ食べると、もうひとつと手が出てしまう羽二重の皮と餡のマッチング。手ごろな大きさ。

京都には、たくさん豆大福を作る店があるので、それだけで食べ歩きが出来そうだが、洗練さでは、あの行列ができる某大福を凌ぐ。

そうだ。
これも、あるとき、その、同志社の近くの行列のできる店が夕方、シャッターを下ろし始める頃、チラッと店の中が見えた。8個ほどの思い思いのマグカップにコーヒーが入れられて、従業員のかたたちがコーヒーブレイクをしようとしていて、こちらまで、ほのぼのとした思いになったことを、突然思い出した。

前山餅饅頭店でも店の終わりにコーヒーブレイクをするのだろうか。
いや、ほとんど午前中に売り切れるというから、すぐにお昼ご飯になるかもしれない。

by coppoumon | 2009-11-19 23:03 | 美味しかった | Comments(4)
Commented by 南禅寺の(湯)豆腐 at 2009-11-27 20:20 x
 対馬関連のブログをさがしているうちに(私も年を重ねてしまった。)、こちらのブログを知り投稿する次第です。都会と対馬を隔てる海がなんともやりきれずにさしたる宛もなく出てからなかった数十年、還暦同窓会なるものにぽん友に強引に誘われて顔をだしたのがきっかけでしょうか。
 失礼な言い方ながらコッポウモンさんの食や陶磁器に対する美意識にちょっと驚いています。とりあえず第1信。
Commented by coppoumon at 2009-11-28 13:15
南禅寺の(湯)豆腐様
おいでいただき有難うございます。
還暦同窓会を済まされたということは先輩でいらっしゃいますね。

幼稚園の頃、江尻橋のひとつ下のかせやばしに、うちの旅館がありました。
その頃に身に染み込んだ味覚や、道具類を生涯懐かしんで老いていくのだろうと、おもっています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Commented by m-maeyama at 2014-03-06 21:03
お店を閉める前にもコーヒーブレイクをしております。
で、お客様がいらっしゃると慌ててお店に出ております。(^^♪
先生、いつも有り難うございます。
Commented by coppoumon at 2014-03-06 22:12
あ、前山餅饅頭店でも、コーヒーブレイクは欠かせないのですね。
豆は不思議ですね。
いろいろな種類が、それぞれに一番美味しい方法で供されて、皆さんの楽しみになるのですから、蘊蓄を傾けるお人ばかりなはずですよね。


<< 日曜日の約束      紅葉 >>