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のんびりいこうよ

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2010年 05月 19日

ブルターニュ

オルガンの上に掛けっぱなしの絵がある。
外すと壁紙も額縁の裏蓋もヤケて変色しているのだが、夏37度にもなるこの気候だと避けることは出来ないようだ。

額のガラスを拭こうとおもい絵を外してみた。
40年間見て来た絵だ。描いた人も75歳前後だろうなあ・・と思う。
直接会ったことは無いが、ドイツ生まれでウイーンにアトリエを持ち、南フランスやスペインを好んで書いていた。

ペンシルヴァニアから京都に来ていた、キースという友人は、この人を知っているといい、自分の街で個展があった、といった。
ドイツ生まれでウイーンに住んでパレット・ナイフが得意で・・と。

じゃあ共通の知人か・・と笑った。

標題は「ブルターニュの田舎」
暗喩するかのように絵の手前に3つの巨石が置かれる。
道を引き返せば海に出るのだろう。

私はこの絵を見た時にドビュッシーのLA cathe’drale engloutie ・・沈める寺を思った。
この絵からは、海も、蜃気楼も見えないが、わずかに覗いた空の蒼さだけが海と続いていることを感じさせる。

ブルターニュ_e0036151_15415598.jpg


海に沈んだ古い街、Is。

新しく出現した街は、イスのよう・・ということで Par Is ・・・Paris と呼ばれているそうだ。

by coppoumon | 2010-05-19 15:43 | Comments(0)


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