2010年 08月 09日
長崎日大高校が高校野球で、初戦突破の日。 今日は長崎に原爆が落とされた日である。 土曜日、教会にオルガンの音出しに出かけなければならなかったが、時間がだんだん押せ押せになり、身支度をして玄関にたつと、宅配便が届いた。 対馬からで、魚と書いてある。 何だろう、と急いで荷をほどくと、秋刀魚のみりん漬6枚、鰯のみりん漬9枚、小あじの干物9枚。サザエ10個、烏賊三杯をはらわたを抜いて足と身とに調理したもの三杯が、入っていた。 長崎に所縁のある方におすそ分けして、残りは母と分けた。 これ、久男ちゃんの作った干物だと思うよ・・おっちゃんの跡を継いだのだから、おっちゃんの味かもね、と母に言うと、赤ちゃんやったのに・・と笑う。 対馬で秋刀魚なあ・・網にはいったんやろなあ、と母は焼くために台所に立った。 わが家から一番近いところに住まわれていた長崎の出身の人は、なんと、永井隆博士のお嬢さんの筒井茅乃さんだった。 以前から家の前を歩いておられたり、バス停で顔見知りではあったが、まさか、茅乃さんだとは思いもよらないことだったのに、私のゴッドマザーの引き合わせで知己を得た。 茅乃さんは対馬には行ったことが無いが、五島なら知っている、といい、暮らしぶりはよく似ていますよ、というとうなづかれた。 今では、なくなられて1年が過ぎ、日曜日にミサに行くのにバス停でお会いすることも、近所の生協や、道端でお会いすることも無い。 対馬からの季節の便りを、おすそ分けすることももう、ないのだ、と思うと、いくばくかの寂寥感が沸く。 永井博士の娘、という目で見られることを極力避けて居られる、と人づてに伺っていたので、こちらからはそういった話をしたことは無いが、お兄さんの誠一さんがなくなられたこと、資料館はその息子さんが継がれたこと、父は、島根と長崎に分骨しました、などといっておられた。 あとは、長崎の食べものの話、教会のバザーの話、オルガンのご奉仕の話を尋ねてくださる、そういったお交わりだった。 冷凍庫の中には、筒井さん手作りの、お庭の蕗で作ったきゃらぶきが二包み保存してある。 しかし、食べなきゃなあ。 久々に永井博士の「この子を 残して」を読み、茅乃さんをしのぶことにした。
by coppoumon
| 2010-08-09 23:37
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