2012年 08月 25日
モーツアルトの肖像画のひとつに、赤い礼服を纏い、金時計を下げた少年モーツアルトがある。 明日は、堅信礼。 そのあとに10名ほど場所を移動してお茶会。 サプライズで、堅信礼を受けた若者が主客のはずが、「断らせていただきます」とメールが来た。 まるで「其の儀、相お断り申し候う者也。」ってやつだね。 なんだかこちらが借金の申し込みでもしたのかと勘違いしそうになる。 来なや、この馬鹿、アホたれ・・と、返信しようかと思った。招待する山賊か、海賊の集まりを敬遠されたようで、可笑しい。 実は若者というのが、うちの喰い客で、このブログに出てくる通称「健啖」 立場は友人の息子。 ついでに20年ほど前、ヘボンがいた横浜の教会の出身という若者にサンドイッチを作って持たせたら「あれ、何?・・・口に合わないっ」と叱られたことを、咄嗟に思い出した。 ああいうことを、関東の訛りで言われると、楽しい音楽に聞こえそうで、しかたがない。
まあ、いいさ。早く社会に出ろよな。 日本語ぐらい学べるだろう。 結局、彼はやって来て早々と退席した。断ったのなら来るなよ、口にしたら、通せよ、と可笑しい。 主菓子にと、目的のお店はお盆の代休中だった。 あれまあ。 うーん。 それではと、第二、第三、第四、と思い当たる和菓子屋に一筆書きのように歩いてみることにした。 五条で降りて正面通りへ。 この河原はキリシタン磔の処刑場。 身を引き締めて通り過ぎると、道楽。 島右近が住んだ場所と伝えられるこの料理屋は、それほどお高くないと聞いているが、まだ入ったことはない。 目的の和菓子屋さんに到着。 明日、お茶会で、主菓子をと思いまして、・・・と、遠慮がちに声をかけると、 おでんわ頂いておりましたら調製させていただいたのですが・・・ 少しおまちくださいますか。こなしで、桔梗とか桃とかですが、いま、お作りします。 と、拵えてくださることになった。 では、お任せ致しますから、ふた色。10個ずつお願い致します。 別に二つずつ包んでください。 合計24個お願いします。 勧められるままに椅子に座っていると、お茶と松露を出してくださった。 恐縮、本当に恐縮。 なんというありがたさ。 私のように年に2度。3度は顔を出さないような客をも、大切にして下さる。 御名は「水」「石竹」 御製は「亀廣光」 和やかなお茶会になるだろうと思う。
by coppoumon
| 2012-08-25 23:41
| 和菓子
|
Comments(0)
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 読んだ 聴いた 美味しかった 見た 旅先で 買った ああ、びっくり 作った 考えた 郷里 大阪 京都 摂津、茨木、高槻 ヴォーリズ 静子先生 和菓子 メニュ ジャム 常の日の惣菜 眺めのよいアパルトマン 絵いろいろ 住まう 裏庭 音楽の勉強 未分類 記事ランキング
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
ファン
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||