今の大丸の建物は心斎橋側と御堂筋側とに分けて建てられたのだそうだ。
その前は木骨レンガ造りのビルだったのが火災で焼けた、と聞いた。母はその古い大丸を知っていたそうだ。
祖母が、デパートは大金持ちの行くところでおます・・と言い、近くに住みながら、なかなか連れて行ってもらえなかったけれど、大きな吹き抜けのある、モダンな建物やった。と言う。
一階は森をイメージした豪華な内装だった。30年ほど前に大改装があって、電飾を減らして省エネになり、いつの間にか一階から地下に降りる大階段が無くなっていた。
いや、地下鉄から上がって一階に抜ける大階段というべきだろうか。
そのあと、2階のアダムススタイルのエレガントな空間が無くなっていた。
今日、日春展に村山春菜さんの日本画「おいなりさん」を観に出たので、大丸百貨店の日ごろは目につかない部分を見て楽しんだ。
建て替えの発表があったので、いずれはこの建物も消えてしまうのだろう。
ヴォーりズの面影は残るのだろうか。