2016年 03月 19日
今宮神社の門前では、参道をはさんで、向かい合うようにあぶり餅屋が二軒あり、二人の老婆がそれぞれに、客を招く声も名物だと言われていた。 行きと帰りで、両方立ち寄ればよさそうなものだが、それもなんだかなあ・・片方だけというのもちょっと二の足を踏むなあ・・と、思いつつ、50年近い年月が流れているのに気づいた。 大徳寺の塔頭で、国許の菩提寺の威徳院というお寺があったのだそうだ。 国許から60石を送っていた、というので、ほかの塔頭と比べて規模を、連想していた。
場所はまったくわからなかったが、天瑞寺北、甘棠院改め威徳院。ということがわかり、歩いてみることにした。 天瑞寺跡地は、龍翔寺が再興されているが、拝観謝絶だという。 大徳寺のマップでは、龍翔寺の北角が欠けている。 なるほど、そこに威徳院があったのかもしれない。 龍翔寺は、門を閉ざしているはず・・が、幔幕が張られて、なにか法要が行われていたようだ。 門を入って本堂のほうに顔を出すと「本日はありがとうございました」と声がかかった。 そういいつつ、カメラを提げた外人に「クロースだ」と身振り手振りで言い、幔幕をはずす作業に追われていた。 それにしても、きびきびと作業は素早い。 方丈と本堂だけのお寺のようである。庭は奥まで椿の林のようだ。 山門を出て北に欠けた部分にまわってみた。 ここに、威徳院があったのだろうか。 すぐそこには今宮神社。 なるほど、2軒の茶屋が向かい合わせに建っている。 私が入ったのは「かざり屋」。 一人前。と注文すると15本の、親指の先ほどのもちが串に刺されて白味噌のペーストのようなものがかけられて供される。 食べ終えて店を出て振り返る。 近くに比叡山が見える。 灯篭には宝暦と彫ってあった。 威徳院の確証はないが、この景色、灯篭はきっと、對馬藩士たちも目にした光景だったに違いなく、やはりどこかで国許の反映を探す自分に気づく。
by coppoumon
| 2016-03-19 23:19
| 京都
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