2006年 01月 09日
元旦の計をいまさらではあるが、考えなくてはならない。 年末から性質の悪い風邪に悩まされ続けて、やっと、平熱に近いところまでこぎつけた。 早く、この一年にさらう曲を決めて練習にかかりたい。 しかし、このピアノも35年目。音の出方が好きでこればかり弾くのでかなり消耗し、弦も疲労して、オーヴァーホールしたいのだが、調律の方は「これは私の大事な娘です」といって、オーヴァーホールをさせてくれない。 よほど世界的な名器でも買わない限り、買い換える必要もない、というので、引き下がって、もう一台、象牙を張ったピアノを作ってもらったが、やはり、このピアノが好きである。 何故こんなに執着するのでしょうか?と調律師の方に笑いながら尋ねた。 それはですね、フレームがふくらみを持っているのです、ですから、音の広がり方が普通のピアノと違うのですとの答えだった。 フレームを成型して冷却する時に、一つ一つ微妙な個体差がでます。それをボディに組んで、このピアノは、ラインに乗せないで一つづつ組み込んで作ったようで、弦にしても高音域まで太目の弦が張ってあるんです。太目を張ると、鳴りにくいはずなんですが、断弦のことを考えたのかもしれません。 一番良い選択肢を取ったとは思うのですが、何故そうしたかは製作した人にしか分かりません。 考えられる限りの良い方法で作ったものは、ヘタにいじらない方が良いのです。 オーヴァーホールして、良くなった例がないのですよ、とことん磨り減ってもうだめだ、という時が来たら申し上げます、と調律の方はおっしゃる。 そうだ、昔、リサイタルをやりなさいといわれて下見にいった時のMホールにあったベヒシュタイン、ホールの方は、(ピアノが)帰ってきたばかりなんです、と弾かせて下さったが、何とも国産のメーカーの音になっていた。 とにかく、平熱になるのを待たなければ。 カメラはキャノンA-1 FD50mm f1,2
by coppoumon
| 2006-01-09 13:27
| 眺めのよいアパルトマン
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