2006年 01月 28日
研修に「たきび」を取り上げる。 ピアノの不得手な先生方には大変弾きにくい曲で、必ず冬の時期に歌われるので、頑張ってマスターしたい曲だからである。 歌の中でしか見られなくなった焚き火であるが、この歌のモデルになったお宅をモノクロの写真で、昔、見た事があったなあと思っていたら、なんと幸いに現存していて、ZANSHYOU氏が昨年暮れに写真を撮りに行ってくださり、垣根の曲がり角の写真を頂戴した。このお屋敷の方とは同級生でいらっしゃるそうだ。 この歌が生まれたのは、実は戦時中なのである。国が戦争色一辺倒になって、子供達のうたう歌に心を痛めた作詞家と作曲家が、子どものために書いた精一杯の音楽の一つが「たきび」だった。 しかし、時局はますます悪くなる。 ぼうや なかずに ねんねしな とうさん 強い兵隊さん ~「軍国子守唄」 めざす陣地へ ついたなら ほし草あげよう 水飲まそう ~子供向け軍歌「お馬と兵隊さん」 軍馬になって 行く日には オーラ 皆でバンザイ してやるぞ ~「めんこい仔馬」 大きい杉は何になる 兵隊さんを運ぶ船 傷痍の兵士の寝るおうち ~「お山の杉の子」 お国のために 尽くされた 兵隊さんの おかげです ~「兵隊さんよありがとう」 音楽には必ず歴史的な背景が付属していて、その事の理解無しに音楽は成立しない事を言い続けたい。 写真は http://www.geocities.jp/ykzanshyou/ より頂きました。ありがとうございます。
by coppoumon
| 2006-01-28 22:09
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Comments(2)
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trefoglinefan
at 2008-01-25 23:22
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当時は歌で戦争をけしかけていたのですね。でも、今の時代から軍歌を眺めると、逆に今日の日本がいかに堕落してしまっているかが、痛いほど分かるような気がします。
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coppoumon at 2008-01-28 13:51
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