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のんびりいこうよ

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2017年 11月 13日

炉開き

北野の天神さんにおいでくださいね。と以前お誘いがあったので、確認してみると、お菓子にも凝っております、どうぞおたのしみに。一席目は炭点前から始めます。とおっしゃる。


あかんあかん、分をわきまえなければ。

二席目からあとだなあ・・と受付を済ませ見上げると

杉の薄板をカルタのように拵えて、3,4枚芭蕉の句がかざってあった。

炉開き_e0036151_22181729.jpg
すでに今日のテーマの「旅立ち」が始まっている。

銘々皿に載った菓子がでて、イギリス製のアンティクなリキュールグラスがひとつずつ添えられた。

まず、お菓子の説明があった。

今日のお菓子は、源水さんにお願いして作ってもらったのですが、源水さんもこういうのは初めてだ、とおっしゃいます。

「柚子」でございます。

半分ほど召し上がられたら、リキュールグラスの中に貴腐ワインがはいってございますので、お掛けになられてお召し上がりください。またちがった味わいがございます。

かたちは柚子だが、金団である。

花豆をアテに、アイスワインを飲むことがあるので、この組み合わせは驚かないが、お茶席では、ちょっと驚きである。

きょうは炉開き、お正月でございます。
それに旅立ちがテーマになっておりました、芭蕉のみならず、織部流でも、柚子の実る頃に旅にでようか・・というのはいろんな文献にもございます。

身内の旅立ちでしたら杯もございましょうから、貴腐ワインで遊んでみました。

・・・和やかな会だった。

源内焼きの鹿の香合。現代の源内焼きは三彩ばかりではないそうだ。
焼き締めの花器には山のちいさな柿が2つと、他に何かが活けてあったがわすれた。

お軸はなく、高麗卓の下の水指に、清水公照師の文字が書かれ、空・・萬・・と読めた。
釜は大阪の高谷家の何代目だったか・・これも忘れた。

炉縁は塗りで、3箇所に二つずつ瓢箪が描かれ・・無病息災をあらわしているそうだ。六瓢・・ですか。

お棗は大きな金色の華やかなものが出された。
茶杓は、旅なので、とりあえずそこらにある竹を削って作った・・と言う風情で、幅もおやゆびほどのおおきさ、石割れの部分をわざとつかい、いま削ったばかり、という感じにしつらえてあった。

お茶碗は、正客が御本茶碗、次客が古織部の陶片をつかって焼いた織部。つぎが清水の錦秋、わたしのは織部の沓茶碗。
判使茶碗もでていた。これが良かった。

正客の御本茶碗は、御本から鹿の子、鹿と、たびをれんそうさせるものを選んだ、とおっしゃっておられた。

茶杓置きも色絵の鈴だった。

茶巾落としは、清水の杉田祥平氏の色絵の柚子。これも面白かった。


予期せぬほどに、お遊びの幅が右に、左にと振れていて、次のお茶会を楽しみにしている。


あとで、メールを頂いた。

9席で、もう、くたくたです・・


北野天満宮は、名所でもあり、旧跡だから・・とメールを打ち返そうとしたが、踏みとどまった。

おじんギャグは老化の表れだと物の本に書いてあったからだ。









by coppoumon | 2017-11-13 22:59 | 京都 | Comments(2)
Commented by apercevoir at 2017-11-15 21:45
どこからどこまで、よう行き届いた心がうかがえて、聞いとるだけで、気持ちも落ち着いてきたんよ。

今日はサロンで栗蒸し羊羹がおやつじゃったんじゃけど、アイスワインがあったら掛けてみたかったぁ。

Commented by coppoumon at 2017-11-16 21:44
サロンいうんは、高級茶寮みたいじゃねえ。

お客様用のメニュをつくっときんさい。

コーヒー
紅茶

煎茶
抹茶

季節のシロップ炭酸割り

ワイン各種

プリン、ゼリー、おせんにキャラメル、ひやしあめ。

お茶会よりたのしいこと、うけあいじゃあ。

お茶会に負けちゃあ、いけんのんじゃけえ。


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