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のんびりいこうよ

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2006年 02月 16日

着る

ここのところ、オーディオの調子が今ひとつ良くない。
原因は使わないからである。
CDやレコードを聴く時間があれば自分がさらう時間に回してしまうので、ますます聴かなくなってしまう。

久々にアンプを点けて、真剣に聞かずに済む良いレコードがないかと探してみた。

ちあきなおみ・・彼女、ファドを独特に歌っていたっけ、とジャケットを見ていると「もう一人の私」という彼女のレコードに、「悦楽のブルース」「雨の夜あなたは帰る」「志津子」を録音しているのに気づいた。

これらの曲は全て東京人の島和彦の持ち歌だ。

島和彦はレコードのジャケットに、お洒落な黒や赤のニットのブルゾンを着ていてたり、黒のボタンダウンのシャツだったり、シルクのタキシードで、20歳そこそこの甘いマスクが写っていた。
時にはテレヴィでスーツにピエール・カルダンのコートを着て歌っていた。
40年近く前なのに、カルダン・コートだったのだ。

もう一人京都人で20歳の頃の愛田健二がいた。この人もレコードのジャケットで見る限り相当、お洒落な人だった。
彼の手縫いのスーツの仕立てのよさ。タイ。キッドのシューズ。
歌も丁寧な歌いっぷりであったが、お洒落も一分のスキもなかった。

私のファッションへの憧れはどうやらレコードのジャケットから来たものらしい。
二十歳の時、6着目のスーツは、オリザメーノというイタリーの服地だった。
作るとすぐに写真を撮っておけば良かったのだが、写真に撮られるのが恥ずかしい・・今でも恥ずかしいが・・ので顔写真がそんなに無い。
着る_e0036151_2249383.jpg


この写真は、演奏会のリハーサル直前もの。
着ているオリザメーノのスーツはヘリンボーンの変わり織でブルーのペンシルストライプが入っている。
ネクタイを派手な強いピンクにしていたら、服屋にもう少し落ち着いたものを、とたしなめられた。

赤いネクタイが好きで、お下がりだけど締めるかい、と三本のうちから一本選ぶように言われて、迷っていると、全部あげるよ、と言われて狂喜した事があったがそれはこの服を作る前のことだ。

いつの間にかスーツからすっかり離れてしまった。

着る_e0036151_22251475.jpg

40年前は赤いニットなんて、入手できなかった。赤いネクタイはイタリー製だった。
サラリーマンが赤いネクタイをしていると、「亭主の好きな赤烏帽子」と新聞で話題になっていた。
例えば、紫に黄色の組み合わせのネクタイは先ず、見つからなかった。
いまじゃ、普通にそんな色で町を歩いている。

by coppoumon | 2006-02-16 23:28 | Comments(2)
Commented by でじかめ at 2006-02-17 01:15 x
まさかコップさんが、ちあきなおみのレコ―ドを持ってるなんて思いませんでした^^ 私もド―ナツ盤ですがその類い結構持ってます^^; いしだあゆみ、ピンキラ、北島三郎、奥村チヨ、GS、etc. でも今、レコ―ドプレイヤ―が壊れて聴くことが出来ない状態です(∋_∈);
Commented by coppoumon at 2006-02-17 08:43
ちあきなおみ・・ですか。独特のうまさというのか、けだるさというのか、ポピュラーソングを、ちあき節でうたっていて、面白いですよ。私の発想に無い音楽なんです。それが面白い。
プレーヤーよりCDの方が便利ですが、CDの音は薄い感じに再生されて
好きになれません。
いまからだと、こういうものにすごく費用をつぎ込むより、演奏会に足繁く出かけていたいです。


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