2019年 07月 24日
いま、京都の街を、それも私の大好きな東大路を歩くことに、拒絶感をもつ。 あの人並みのどこに日本人が混じっているだろう、と観光客をみて、これ、団体いわんやろ、群集やんか・・・ほん、かんにんどすな・・これがまた、とぎれしまへんにゃ!! きてもろておおきにな。 こうやって悪態をつく。 さすがに今熊野は、観光客、いてへんやろ・・と出かけると、あちこちの民家に暖簾が掛かって、民泊が盛ん。 今熊野にいったのは、ハモを食べるためである。 ほかにもメニュがあるが、お昼のメニュは、私の好物が皆、出てくる。 好物だけで出来た定食と言い換えたほうがよいのか。 近所が少しずつシャッター商店街になり始めてきた。 和菓子の音羽屋は休業とあったが、廃業されたようだ。 この商店街に3軒和菓子屋があった。 そのひとつ、一度も入っていないカステラの看板のある店を訪ねた。 生菓子が5種類ほどあった。 御名を想像できそうな菓子もあったが、ブラウンマッシュルームよりも、ホコリタケの形態をした丸いものを、 これはなんですか?と尋ねると、くりに羊羹がかけてある・・と面白くもなさそうに、美貌をもてあまし気味の姫君が答える。 すらすらと御名を出さないところを見ると、文学的な素養は少なめなのだろう。どこか悲しいが、私が悲しんでいる場合ではない。 再度、7月の梅雨も上がらぬこの時期、何で栗?と、遠まわしに、羊羹地でくるんであるのですね?と尋ねなおしたのだが、はい、という短すぎる返事。 会話をやめた。 全種類、買って食べてみたかったが、二つだけ買い求め、帰宅してお薄を点てる。 なかは和三盆で練られた栗きんとんだった。決して悪くはない。よい手と味覚を持った職人の技だと思う。 美しい姫に、値段の割りにお値打ちどすな、と褒めてやりたいくらいだ。 カステラ、買わなかった。夢のない店と思ったからだ。手土産に上等そうなワラビ餅をかおうとしたが止めた。 和菓子は食感をたのしむものだが、その形、名づけに、非常な抽象的な感覚が、面白いのだ。 そうして、ハモの店で買ってきた、海苔巻き、いなり、バッテラのセットで口直しをした。 しかし、文句垂れつつ、われながらよく食べるなあ。
by coppoumon
| 2019-07-24 13:17
| 京都
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