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2020年 07月 13日

四巡目 2020 ・5月・6月に弾いたもの

5月と6月は、予後の体力温存で静養することも多かった。
6月から7月初めにかけて掛かりつけ医に通うことも多く、午前中を勉強に宛てる時間が少なかった。
そして、7月からは3月以前の自粛前の生活にもどった。

ベートーヴェンの初期から順にソナタを弾いている。7月中に16番まで終わるだろう。
ショパンのエチュード作品10の2.4、5番。
四巡目 2020 ・5月・6月に弾いたもの_e0036151_11280275.jpg
ベートーヴェンとショパンを軸に、生徒さんの曲なども弾いてみたりする。

もう、かなり長時間ピアノの前に座ることが出来るようになった。
ショパンのエチュードではかなりテクニックが改善されたところもある。自分だけにしか分らない苦手のところをどう訓練するか・・やっと、じぶんなりのメソッドが正しい、と思える。

近所にお住まいだった同門下で、二周りほど年上の方は、告別までなら、いつでも弾ける、といっておられた。
以前の住まいの生徒さんの近所にも、ベートーヴェンのソナタは全部勉強した、というおばあさんが居られたそうだ。
わたしはベートーヴェンを静子先生に習ったが、これは習わなくても出来ます・・という楽章は飛ばしてしまわれるので、後で自分でさらった。
先生は、準備しなくても、いま、どれでも弾けます、とおっしゃる。

ハンマークラヴィーアについて、静子先生は、あの曲は大きすぎて、女子には無理です。女の人が弾くと、どうしてもヒステリックに聞こえますね。
手も相当大きくないと弾けない・・・とご自身のレパートリーにしておられなかった。
後期のものと比べると、初期のものはつまらない、と思うものもありますね。
昔ね、井口基成さんと、ベートーベンのどのソナタを最高の作品だとおもうか、と、話したことがあります。井口さんは最後の111番が最高傑作だとおっしゃるの。私はホ長調の109番だと言ったのね。
111番はとても強い曲です。わたしは弱い人間だから、あの強さには立ち向かえない、と。

井口さんは、普段お話をしている時は、とても音楽的なのです。演奏は、はったりね。
奥さんだった篠崎さんは、とても上手です。

イヴ・ナット(井口基成氏のパリでの先生)の録音で109番を聞きました。ヴェリエーションの最後の6蓮音のトリルをエテュードのように正確に弾いています。と申し上げたら、
イーヴ・ナット! おお、わたし、キザで、大っ嫌い。でも、そのトリルは、たいへんな勉強です。とおっしゃった。

戦前、クロイツアーは静子先生のお宅で、レッスンをされていた。そのとき通訳を静子先生がなさった。

・・それでね。月に一度クロイツアーが東京から汽車で来ますから、皆さんのレッスンの通訳をしました。じぶんでは弾いていない曲などもレッスンされるので、とても勉強になりました。

先生のクロイツアー観は、何かの折に書きたい。





by coppoumon | 2020-07-13 12:09 | 静子先生 | Comments(0)


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