人気ブログランキング | 話題のタグを見る

のんびりいこうよ

coppoumon.exblog.jp
ブログトップ
2006年 04月 29日

ピアノリサイタル

ピアノリサイタル_e0036151_835312.jpg
3月にいずみホールで、昔、同門下だった人のリサイタルがあった。門下生の演奏会では、当時リストを良く弾いていて、ポロネーズの二番、ラコッツィー、ペストの謝肉祭、セザール・フランクのサンフォニック・ヴァリエを弾いていたことを覚えている。どこか師の匂いを懐かしめるかもしれない、とおもって出かけたのだ。 まだ、居たのか、といいたくなるような、旧教授たち、優秀で学校に残った後輩たちの顔が見える。 座席はk-17 開演直前まで両方の座席が空いていたので喜んでいたら、左に男二人、一人は演奏会とは無縁そうな男で座るなり「ン~、カズヤ。あの子ったら、お店しめるのよぉ。2千万借金が残ってて、そのままなんだって~」カズヤといわれた男は、同じ様な調子で、「2千万は立て替えてあげられんもんな~」などと相槌を打っている。それが同じような声色(こわいろ)で、ややこしい。そのうち私の前にいた後輩で大学に残っている男に気づき、バーのパパだか、ママなのか歩み寄って華々しくご挨拶を始めた。なんでもありの大阪に居ると少々の事では怯まなくなったが、ホール中に声が響いてるよ。 しかし、スキンヘッドにパンダナを巻いたイメージと裏腹な、ゴージャスなのかもしれない香水が強すぎて閉口してしまった。

フランスのピアノは香水の音がする、といわれた事がある。私はあるときジル・マルシェクスのレコードを発見して入手した。
彼はモーリス・ラヴェルの友人で、私のピアノの先生が2年半師事していたことを知っていたからだ。
静子先生はおっしゃる。 「演奏に、出来、不出来のある人でした。出来の良い時は、素晴らしい演奏をした人です」師は、最晩年、お訪ねしたときにこのように話してくれた。何と言うことか、再生してみると、音にノイズがほとんど無いのだ。鮮やかな音でクープランの「ひらひらする髪飾り」が響いてくる。
ピアノリサイタル_e0036151_2214691.jpg

ジル・マルシェクスを日本につれて来てフランスのピアノ音楽を紹介したのはバロン薩摩・薩摩治八郎だったことはずいぶん後で知った。

by coppoumon | 2006-04-29 08:33 | 静子先生 | Comments(2)
Commented by でじかめ at 2006-04-30 05:33 x
おはようございます!
香水の香りがするピアノ演奏!
聴きたいなあ!^^
ジル・マルシェクスさんですね!
検索してみます!^^v
Commented by coppoumon at 2006-04-30 22:09
ジル・マルシェクスのことはブルータスという雑誌で見たことがあります。
この演奏会の批評が音楽の友5月号に日下部さんが書いたものが出ていました。


<< 休みの初め      また、桜 >>