2006年 09月 20日
郷里で子供の頃の楽しみの一つは、オルガンに触ることだった。 ピアノよりもオルガンのほうが、機械としてみたときに、複雑そうに、子供の目には、そう、見えたのかもしれない。 教会には、1934年西川製の9個ストップのオルガンがあって、なかなか触らせてもらえなかったが、あるとき牧師がいなくなって、堂守りや、庭掃除などと一緒にオルガンのお守りができるようになったのだ。 その後、西川オルガンは使用されなくなったらしく、倉庫に入り、知らない間に処分をされてしまったために、父の召天の記念に、家からヤマハのオルガンを運び入れた。 そのオルガンも10数年たち、陽差しで、塗装が焼けてしまい、みすぼらしい色になって、まだ礼拝堂にあった。 某所で、数台のオルガンを売りに出しているところがあることをきいて、教会が創立100年を迎えた後だったので、記念に買おうかなあ、とにかく現物を見に行ってみたいものだと思案していると101年目の礼拝日がやってきた。 一度、くだんのオルガンを検品してこようと思い、問い合わせたら、琵琶湖畔のある教会に納品が決まったという事だった。 縁がなかった、ということだ。 他にもまだいくつかのオルガンがあるので積極的に見て歩かねば、と気持ちは急くが、現在の私のオルガンで十分間に合っているので、決断がつかない。 それに、大阪では、あんなものをと思うような立派なオルガンを差し上げてしまったケースを現に見ているし、京都では、パイプオルガンまでが差し上げられてしまったケースもあったので、おいそれと倉庫に入れたり、処分するのを躊躇させられられるような強面のオルガンでなければいけないと思っているからだ。 楽器は弾く人がいない間に、さっさと処分されるものなのだろうか。 写真は買い損なったオルガン。イギリス製だったのだ。残念。
by coppoumon
| 2006-09-20 09:01
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Comments(5)
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おはな
at 2006-09-20 20:21
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まあ。うつくしいオルガンじゃねぇ。
幾人の人がこのペダル(?)を踏んだんじゃろうかねぇ。 人差し指で一つ音を聴いてみたい気がするよ。
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coppoumon at 2006-09-20 20:59
おはなちゃん。楽器も人も出会いなんよね。
縁があることもあるし、親しくしよっても、酒でしくじる人も居る。 買いに行って売れてしまったオルガンはこれで二台目なんよ。 残り福を信じて、のいんびり待つんじゃけんね。
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おはな
at 2006-09-20 21:18
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coppoumon at 2006-09-20 23:18
とらさん、私も母の家に使っていいないリードオルガンがあるのです。
気になるけど、母のお守りでオルガンのお守りがなかなか出来ないです。 |
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