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2007年 03月 15日

喫茶店クンパルシータ

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昭和21年に始めた喫茶店なのだそうだ。正面突き当たりには暖炉、暖炉の後ろの壁は大谷石が9段に横に12個が積んである。

壁は赤の布張り、椅子も手彫り。戦争が終わると、皆、元の暮らしに戻ろうとした、というから、ここは戦前の応接室のエスプリが残っているのかもしれない。

中央より上下に、横に二列、アイリスの彫刻が入っている。その他の大谷石も平板ではなく、凹凸がついて大きな編目模様になっていることに暫らくすると気付く。

滅多に行かないのにおばさんは私を覚えていて、あら。と声をかけてくるのだ。
注文しても1時間近く待たないとオーダーは出てこないので初めは不安だったが、要はタンゴを聴かせるための名曲喫茶で、音楽を楽しんでいるうちに、コーヒーだとか、ハイボールが出てくるのだ、と分かってからは時間を潰すのには持って来いの、場所になった。

タンゴが、これまた、懐かしい。
何種類ものラ・クンパルシータ、ジーラ・ジーラ、イタリーの庭、薔薇のタンゴ、ポエマタンゴ、ジェラシー、たそがれのオルガニスト。演奏は最近のモダンなタンゴではなく、懐メロそのものだ。
昨日はベートーベンの悲愴の2楽章が、タンゴにアレンジされたのが演奏されていた。

いま、タンゴが目的でこの店に来る人があるだろうか。

おばさんは、ご主人が亡くなられたあと、大病をされて、体が二つ折りになりながらも1人で店を切り盛りされておられる。

ただ、店の周りがほとんど風俗店になってしまい、ちょっと歩くには抵抗があったが、店の前に立つと、向かいの風俗店のお兄ちゃんが、今日は開いてますよ、と、親切に声をかけてくれる。
で、ここがお休みだと、三軒手前の月ヶ瀬という甘味処に入ることにしている。

私にすれば、時間の止まった場所のひとつ。
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by coppoumon | 2007-03-15 07:22 | 京都 | Comments(2)
Commented by おはな at 2007-03-15 22:28 x
ええねぇ、こんなお店が残っとるのがうらやましいよ。
大体、昔にだってこんなに凝った造りのお店が広島にはなかったと思うけん。
こような雰囲気のお店で聴こえる音楽がタンゴじゃと!
もう、言うことないよねぇ。
あぁ、行きたい、行ってみたいねぇ。

おはながたどり着けるまで~どうぞ、おばさんに元気でおってほしいと
祈るばっかりじゃあ。

ここで、夢のタンゴ、夜のタンゴ、ブルー・タンゴを聴いてみたいなぁ。
Commented by coppoumon at 2007-03-15 22:44
おはなちゃん。
おばさんは、83歳くらいとおもうんじゃけ、早う行きんさいや。
永楽屋から6分くらい歩けばええけんね。


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