2007年 03月 20日
京都を歩く時は、できるだけ人に会わずに済み、京都独特の情緒があり、静かなところを選ぶ。 ここは円徳院というお寺の境内を大正時代に、お寺が宅地にして、売りに出したそうで、閑静な、こぎれいな家が並び、絶えず打ち水がしてある。 石塀小路という名前で観光客が入るのは料理旅館のあるもう一筋南側なのだ。 「豆ちゃ」を夕食に予約すると良い、と小耳にはさんだ。いつもは庭だけをチラッと見てやり過ごしてしまい、客になろうと思うことはない。 で、この狭い門をでて、大きな通りを横切ると、もう一度静かな小路へ入っていくことが出来て、今度こそ東大路を横切り南下すると、金毘羅さんや、六道珍皇寺の辺りに出る。 少し西へ移動するだけで、あたりは、京都の魔界といわれていて、霊源寺には閻魔様が祀ってあるし、地獄へ通じる井戸というのもある、幽霊飴を売る店もある。 魔界とは言うが、行って見ると、あっけらかんとした明るい場所で、「ホンマかいな」とおもってしまう。 平家一門を祀る六波羅蜜寺もすぐ近くである。 大昔は野辺の送りをした、鳥辺野はこの辺りのことだという。 近年は清水焼の窯がたくさんあった所で、とても読めそうに無い町名の下に轆轤町がつく。 せっかく狭い門から出入りしたのに凄い場所に行き着いてしまった。 明日はお彼岸だからあの、石のように固まった閻魔様にお供えでもしてあげたい・・気分だけはそういうことである。 しかし、長い間、昇級もなく、転勤もさせてもらえず、お堂の掃除も行き届かず、充分なお供えにも与っていなさそうな閻魔様の嘆きが聞こえてきそうな閻魔堂だった。 閻魔様にとっても、魔界なのだろうな。
by coppoumon
| 2007-03-20 23:03
| 京都
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Comments(4)
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おはな
at 2007-03-21 21:16
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家々の角々に置いとるのは何なんじゃろう。
魔よけなんじゃろうか。
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coppoumon at 2007-03-21 22:00
おはなちゃん、
これは、行灯がたの明かりで、夜になると観光客相手に灯して、行灯を辿って歩くと、遊歩道を歩くように京都の違った一面を見ることが出来ますよ、シリーズなんよ。 東山と、嵐山で今のシーズンやってるらしい。 いってみんさい、たのしいけん。
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おはな
at 2007-03-21 22:07
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coppoumon at 2007-03-21 22:50
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