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2007年 11月 11日

日の当たるところと、影と

今日はおミサの中で、子供祝福式があった。子供祝福式というのは七五三のこと。

私は微熱の中で、オルガンを勤めていると、聖体拝領の途中で雹が降り始めた。
オルガンのパイプに挑むような強い叩きつける音だ。

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実は、今日、自死した古い知人の葬儀が大阪で執り行われているのだ、と思うと厳粛な気持ちになった。

新聞には、中堅太夫、竹本○太夫59歳。と本名とが記載された。私は本名しか知らなかったのだ。
36年ぶりに目にする彼の名。

彼に会ったのは、彼が石橋の、人間国宝の竹本越路太夫宅に住み込んで修行をしていた時代だ。
その後、私が演奏しているところに2回、地下鉄梅田駅を出たとこで、すれ違って声をかけられた時と、4回くらいしか記憶がない。

一度年賀状を頂いたが、それを見て恐れをなした。
なんと、文楽の太夫になろうという人の筆跡だけあって、見たことのないような、達筆家だったのだ。
中学卒業と同時に住み込んでいるということだったので、見込まれた部分が大きかったのだろう。
東北の出身だといった、弟がいると。

ピアニッシモでささやくように控えめに、感情を出さずに喋る彼を、私には文楽の世界がはなかなかイメージが出来ないままだった。

件の年賀状から、3度、私は引越しをしてそれっきりになっていた。




人間国宝に口伝を賜ったら、死んではいけない。さらに伝えなくては。

公演の途中での、アクシデントだと。

舞台人は舞台に穴を空けない。

じゃあ、死神に取り付かれたのだろうか。  しかし、それは、ある。

私の日常で、誕生と死とが一緒に進んだ日。今日は彼の魂の平安を祈ってオルガンを終えた。
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by coppoumon | 2007-11-11 23:24 | 考えた | Comments(0)


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