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2008年 08月 06日

にせもの

友人が日本画を買うことになって、終には買ってきてくれ、と依頼された。

半年ほど後で、決めて電話をして価格を言うと、ねぎらう前に「おい、にせもんちがうやろうな」というので、可笑しくて笑ってしまった。

道具を蒐集している別の友人のところでも、拝見した人から「にせもん違うでしょうね」と言われたことがあって、さあ、どうだろう、偽物じゃなければよいのだけど、と答えたと言っていた。


京都の五条坂に8人ほどの現在の中堅作家たちが若いころ修行していた折に、たむろする喫茶店があった。
喫茶店は彼らの作品をおいて何かと便宜を図っておられたが、喫茶店の隣にギャラリーを出した。

店内には彼らの代表作が並んでいるが、時々気に入らないけれど、放棄するには惜しいものを「B格」ということで持ち込んできて、それも格安で店の外に並べておいていた。

あるとき、中年夫婦がそれらを品定めしている声が店の中に聞こえてくる。


「こら、にせもんやで」


店主は、「持ち込んだ本人の作品が偽物といわれるなんて。どんな基準で、もの考えてはんのやろ」と噴飯したそうだ。

私は、若手作家でもベテランでも偽物の方が本物を上回ってくれたらそれがよい。
毎日使う雑器に偽も真もないでしょう、と笑った。



翻って、偽物を持つのは難しい。偽物を作りだす技術でオリジナルを作ったほうが、安上がりだからだ。

偽紙幣、偽ゴッホ、偽ゴーギャン、偽李朝。


話は頭に戻るが、友人の日本画には、作家本人から、私が丹精込めた作品です、末長くお手元にお留め頂きたい、旨の手紙を作品に添えてもらった。

by coppoumon | 2008-08-06 10:53 | 絵いろいろ | Comments(0)


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