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2009年 03月 15日

包む

大御所、堀口大学が、古賀政男の作詞をほめた。

そういう古い話で、私もまだ子供だったので、ディテールは思いだせない。

詞は恋の歌、「影をしたいて」。

良い詞だ、と堀口大学はほめる。

ただ、どちらでもよいようなものだけれど、「つつめば燃ゆる」の「ば」を「つつめど燃ゆる」としたほうが良いのではないかと、お勧めをしたら、古賀政男は一考して、いったんは包むのだけれど、とても包みおおせないほどに燃え上がりそうになる想いなのです。と答えていた。

私は、そうだなあ、大恋愛なんだものなあ。うまくいく恋なんてありゃしない。と訳知り顔で納得をした。


ずいぶん経って、ブラームスを弾くようになって、「包めど燃ゆる」と、いう、ひそかな思いや悲しみを、彼の音楽を通して知ることになる。

堀口大学は最晩年まで、流動し変化する日本語のなかで、その時々に最も美しいもの、真実なものを追究しておられた。

「ば」

「ど」

流行歌というのか、今では抒情歌というのか、「森の小道を静かにゆけば~~~」という歌詞があって、ばああああと、歌うばかりに品がないなあ・・と子供心に思ったものだ。
が、コブシを利かせた、ど演歌の真骨頂ならそれでもよいとおもう。

東風吹かば~~

これは、少しも変に思わない。
あ、発声が違うんだ。

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by coppoumon | 2009-03-15 19:30 | 考えた | Comments(0)


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