2006年 02月 28日
![]() かにかくに祇園は恋し・・・・ほんまかいな・・・・ここは祇園である。 しかも、真昼間。 どうしてこんなに人が行き交うのだろう。 この先の建仁(けんねん)はんにいかはるんどすやろか。 こんなおっちゃんがお寺参り?というような人たちも混じって歩く。歩く。 なんや、場外馬券売り場があるんかいな。 建仁寺の庫裏の玄関を上がったところに「喫茶去」と書かれた大きな扁額があり、それを拝観できるだけでもこのお寺に行った甲斐があると思うほどに感激するのだが、たどり着くまで混雑する道をひたすら寡黙に歩く。 しかし、左右を見るとお茶屋ばかりではなくて、喫茶店や土産物屋、一見が入れる料理屋が増えた。 河原町四条にあったフランス料理の萬養軒さえもが引っ越してきて、お昼を供してくれる。 ひところドミグラスに凝り、祇園の「壷坂」という洋食屋さんのそれが大好きだった。 オードブルがあって、メインをビーフシチュウにして、おぶ漬け、四分一の特上メロンというコースが、堪能できたがかなり以前に閉じてしまった。 京都の洋食屋はひたすらドミグラスを大事にすることが、食べ歩くうちに分かってきて、食べ歩く面白さに熱中したきっかけになったお店だった。 壷坂は、うっかりすると入り口を見落としそうになる。 板塀のどこかで、カタカタと木戸を左に引くと、路地が出現する。 はあ、裏口じゃなかったんだ、と友人達と顔を見合わせ飛び石のしつらえてある路地の向うの玄関にたどり着くのだ。 8メートルほどの路地が、茶室のにじり口と同様な緊張感と楽しみを感じさせた。 私が祇園で恋しいのは、壷坂のお店と、ドミグラス。 もう一つ、これが一番すきなのだけれど、祇園は景観保存のため大通りの電柱を撤去したこと。何度も行きたくなる場所なのだ。 アルパ10d、マクロスイター50mm、f1,9 追記 実際に、こんなにもうるさいのかと思うほどの人と車。撮ったのが2月11日土曜日。 人波が南に向かって流れていくと、思わず付いていきたくなるが、観光客ばかりではない雰囲気に目が覚める。 これは祇園の昼の顔である。といっても、もうすぐ夕方で、舞妓さんたちの歩く姿が見られる時間だ。 夜になると全く違う街になるので、昼は喫茶店、夜はラウンジと、一つの店を使いまわす、あの感じに似て、一つの町を二度おいしいものにしているのかもしれない。 馬で稼げたら、すぐにその場でお大尽。 そんなご仁がたくさん出れば、祇園は更に潤うかもしれない。 「ありがとはんどす」と、断られるかな。 ![]() ■
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by coppoumon
| 2006-02-28 08:31
| 京都
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2006年 02月 25日
![]() 今日は天神さんで、とっくの昔に泉水の消えた駅前ロータリーにベンチが並べられ観客席となり、4トントラックをステージにしての歌謡ショーが賑やかだ。 植木市を見ていると和服姿の健康そうな、いや、それ以上に脂の乗ったオバサンが「この世の花」を泣きそうな声で歌っていた。 ・・・涙に濡れてつぼみのままに、散るは、乙女の初恋の花・・・今度は「あかとんぼ」を歌うのが聞こえる。 温室栽培の菜の花が出回り始めたこの時期からすればトンボより「蝶々」だろうと思うが先ほどあんなにあでやかな立ち姿で初恋を唄っていたんだから、驚くことはない。 ![]() 高槻駅に降りるとこんもりとした天神さんの山に向かって参道がまっすぐ伸びているが道の両側がビルになって、当たり前のように見ていたのんびりとした景色は今は望めない。 植木市の頃は、確定申告の時期と重なる。 税務署の帰りに黒松、しだれ桜、ウメ、さんしゅ、赤モチ、盆栽を見ながら、ただの冷やかしに終始する。 千里丘まで切符を買った。各駅停車で3駅目。降りるのは37年振りである。 駅の袴線橋がこんなに広かったのだ。両側の窓から見える線路が懐かしい。 見覚えのある表具屋と不動産屋の、モルタルにじかに黒い字で書かれた看板以外に、全く見知らないところに来たような感覚だ。 駅前のパチンコ屋は数倍にも大きくなって移動していて、土地勘が狂いそうになる。 国道を横切って坂道を上がって、突き当りを左に曲がるところに「丘」という喫茶店があった・・と思われるその場所は、建物が新しくなってコンビニが入っていた。 コンビニの前をさらに左沿いに歩いて、右手の坂道をSの字に上がりきったところに大きな寮の建物があったはずなのに、坂の手前で、再開発のため立ち入り禁止の看板が立ててあった。 ・・・・・おお、ちょっと寄ろうや、と、突然、坂をおりきったところの友人がいるというアパートに連れて行かれた。 不在だった。 ・・・・・俺の、高校の同級生が、このアパートに女と暮らしていて、日曜日に尋ねていったら、二人とも、ごろんと、横になっていて、一銭の金もなくなって、空腹のままボーっと寝とるんや・・・・ もう、三日目、何にも食べてない、言うから、俺慌てて寮に帰って食べ物を買って、あのステレオも質に入れて、金を作って渡したんや・・・・ 大きな寮だった。同室のもう一人も、いかにも国鉄マンといった感じの人だった。 テラスの刷き出し窓から外を見ると下にお寺の一角が見えた。 関西に来て、瞬時に過ぎた10代の頃の、改めて記憶しておきたい場所。 やはりここなのだ。長野東といったのか・・。 ■
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| 2006-02-25 22:02
| 大阪
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2006年 02月 24日
![]() 黒竹のなかにマンリョウが実をつけている。 赤と黒。 フランス文学では、血と死をイメージするらしい。先日、Z氏と携帯電話のことをやり取りしていたら、氏の携帯は赤と黒、と言う事だった。 間髪入れず私は阪神デパートで黒の革ジャンに黒いパンツ。しかもすそに30センチほどスリットが入って、裏地は赤。赤の紐でスリットを閉じる事が出来る様にデザインされた、凝ったファッションのお兄さんとすれ違った。 さすが関西ファッションだ。宝塚歌劇団のような華やかさである。 ずんぐりむっくりの、お兄さんの容貌も、辺りを払うような、ちょうど、ブルドッグソースのモデルにでも推薦できそうな良い雰囲気であった。 それ以来、何を見ても赤と黒が離れない。 ひっそりとした庭を見ていると、まだ冬が続いている感じだが、もうすぐ3月になる。 つるバラを1月末までに剪定しておこうと思ったが、長引いた風邪の後遺症で、すっかり忘れてしまっていた。2月ももうすぐ終わる。 つるバラの剪定は、同時に、自分の心の中の剪定でもあった。 前年に起こった煩わしい事、特に人間関係における不本意なできごと、怒りや悲しみ、仕事におけるささやかな達成感などを、出来るだけきれいな切り口にして切り捨てていた。 バラのほうは古枝の全てを捨てられても、其処から新しい芽をだして花をつける。 あやかれるものならあやかりたい。 この一年は凛とした緊張感の無い年だったのだろうか。いやそうではない。何か微妙な行き違いの感じられる一年だった。 切って捨てたい、そんな感じの枝だったかもしれない。 冬になって一度も実家の庭に下りなかった。忘れていたのだ。 ■
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| 2006-02-24 21:02
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2006年 02月 22日
![]() 朝はトーストと牛乳。 すぐに練習に入るので、しっかりとは食べない。 トーストに何をつけるかというと、第一希望はマヨネーズ。 それだけは止めておこうと、ママレードを常備する事にした。朝から甘いものは食べなかったのだが、アルベルトというイタリアの友人が、「おお、あさは、あまいものがいいね」と朝ごはんに菓子パンを食べると言うのを聞いて、そんな人もいるのだ、と・・私もそのうちに感化されてしまった。 ジャムが無ければチーズオントーストと、番茶。 トマトの入ったオムレツがつくこともある。 牛乳だけの、プレーンオムレツのこともある。 オムレツのサンドイッチにもする。 必ず自家製のピクルスを添える。 さて、今年初めてのジャム作り。 今回は土佐文旦。 文旦はアクとりをせずに済むから好きである。いや、いや、良いにおいと、爽やかな甘さがすきなのだ。 材料、文旦1,2キロ 、砂糖350グラム 1)皮と実と分ける。皮は6等分に剥き端から薄く刻んで水に漬けていく。 刻み終えた皮を、水で、揉み洗いする。 固く絞って、水に浸し、揉みあらい、と言う作業を4,5回繰り返したあと、皮を固く絞っておく。 2)実を袋から取り出し固く絞った皮と混ぜる。このときも強く揉むようにして混ぜる。 鍋に皮と実を入れ、ひたひたに水を加えて初めは強火、煮立ったら中火よりやや、弱くして15分ほど煮て、皮が柔らかく透明になるのを待つ。 3)砂糖を加えてそのまま静かに煮る。砂糖から出るあくをこまめに取る。 4)いつ、火を止めるかが、見極めの難しいところかもしれない。 鍋をしゃもじで下から上に、ひと掻きして、なべ底が見えるころ、と言うのが良いタイミングだが、 人生のなべ底ばかり見てきてしまうと、あらぬことが次々に沸いて出てくる。 少々、仕上がりが固めになっても、気にしない。むしろ、しゃぶしゃぶが気になるかもしれない。 写真は、鍋に材料を移してこれから水を加えるところ。 冷めて四日ほどで味が落ち着く。 おはなちゃん、つくりんさいよ、おいしいんじゃけん。 最近、渡会町に差し上げるのに、赤ちゃんがいるので、ブランデーなんかは加えんのんよ。 コワントロー入れたら美味しいにはきまっとるんじゃろが、これはこれで、ちょっと物足らんようにもおもうけど、シンプルで、くせになるんよね。 ■
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| 2006-02-22 23:17
| ジャム
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2006年 02月 22日
年末に寝込んだ付けが回ってきた。 未だに外出したくない。家の中はパラダイスだったんだ。 多分、体調が今ひとつなのだろう。冬期鬱のような気分だろうか。いやいや、出歩きたくないのは、長引く風邪やインフルエンザに感染したくないという意識があるのだろう。 しかし、千枚漬の発送を依頼に出かけなくてはならない。 いま、聖護院かぶらが、美味しいので千枚漬もさぞかし、良い味だろうと、味を確認したいので仕事の合間に出かけることにする。 ああ、お茶の葉まで残りが少なくなってきた。これも買わなきゃ。 ![]() 草もち、と名づけられたこのお菓子は、楕円形に作ってウグイス餅として売られているところも多い。むしろ、このほうがウグイス餅のイメージなのだ。 ヴァレンタインのチョコレートのお返しに、神馬堂の「やきもち」を買って配る。 どっちみち義理なんだから、本命に対する嫉妬、という意味なのだけれど、いやだな、我ながら屈折してんだよな、歳はとりたくないなあ。 やきもちは、丁度この草もちを、鉄板の上で、焦げ目をつけたようなお菓子だ。というと、この草もちのお店から、餡も、生地も違います、というお小言が来そうだ。 お菓子は京都・永楽屋 草もち ■
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| 2006-02-22 09:43
| 和菓子
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2006年 02月 20日
甘党会席膳の写真をご覧になって、これなら食べられると言われる方が少しずつ名乗られる。 そうなのだ。 豆類が苦手な方のコメントを頂いても心苦しいばかり。 漉し餡も粒餡もお好きな方は京都への散策の帰りにお立ち寄り願いたい。 大原女屋です。 自費で行ってね。ここの、「かま風呂」というおまん、美味しいです。 きょう、和歌山と、奈良で、基準にしている白梅が花をつけたとニュースになっていた。 こんなに遅かったのは昭和28年に観測を始めて以来のことなのだそうだ。 これから、ぼちぼち梅便りを聞く楽しみがある。 メジロも早く来ないかなあ。ウグイスはもっと先かも知れない。 去年は、隣の公園で将に鳴き始めようとするウグイスと目が合ってしまった。すんません。 すぐに目をそらしたのだけれど、パタっと鳴き止んで飛び去った。 鳥の声がしないので、せめて、目と口で粒餡の入ったウグイスを楽しむ事にする。 ウグイス餅は美しい薄みどりだが、本物のウグイスは蓑虫に羽をつけたような、そういう色なんだ。 大きさも鳩サブレ位だ。 ![]() 器は武腰潤、和菓子は京都・永楽屋 ■
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| 2006-02-20 21:29
| 京都
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2006年 02月 19日
![]() 懐石膳は勝手が分かるのだが、甘党の会席膳はついにチャレンジした事が無い。 善哉、安倍川、いそべ、海苔巻き、みつまめ、くずきり、赤飯、白味噌雑煮、柴漬け。 お薄と和菓子、アイスクリーム。 6人くらいで押しかけてみないと、これは無理だろうとおもう。 このお店はずっと昔から佇まいを変えていないので、長年このサンプルを眺めてきたが、みただけでおやつを食べたいという気持ちがぶっとんでしまう。 食べれなくなった自分が切ない。 そういうわけで、ここの甘党喫茶店には入ったことが無い。 この店から数軒東に、葛きりの有名な店がある。今はモダンに建て替えられたが、以前は町屋の二階に上がって、葛きりを注文すると、銅の鍋に葛を煮て、氷水の中で冷やして、切って出してくれる様子が楽しめた。 京都での話である。 大阪には、善哉でコースを出すお店があった。 12杯はそれぞれ1月から12月までの風情を粉砂糖、桜の花、栗などであしらってあり、これも6人くらいで押しかけないと無理な相談だった。 そういえば、大阪で甘味喫茶店を、ほとんど見かけなくなった。キタの泉の広場の入り口には赤飯弁当、安倍川、みたらしなどを食べさせてくれる喫茶店があったが、今は無い。 ほかに、知っているのは北新地の旧永楽町、十三の商店街の中、天王寺の地下街のお店くらいだ。いずれも前を通過するだけで入ることはこの先も無いように思う。 なぜなら、サンプルをみただけで、充分に満足するから、と言うのがその理由だ。 家で、ちまちま、おまんを食べてる方が良い。 ■
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by coppoumon
| 2006-02-19 20:43
| 京都
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2006年 02月 18日
関西人は、あるとき、ないとき、と並べると、551のぶたまんの事だと、すぐに理解が出来るが、これは実際にテレヴィのCMをみていないと、面白さは伝わらないようだ。 出先で、牛乳屋さんがあれば必ず写真を撮るという人が、味のある写真を撮っておられて、同じような事を考えて実行に移す人もいるのだなあ、と嬉しいが、私は牛乳屋を好きである。 不思議と牛乳屋は間口が6メートルほどでファインダーの中に収まりやすい。 ここは熊野神社から京大病院の方向に少し上がった近衛通り。 しかし、年が明けて森永エンジェルが見当たらないらしく、早く確認に行きたいが、何故天使が逃げたのだろう。 このあたりは学生運動の激しかった頃、機動隊と学生の衝突で流血の多かったところで、私の苦手な場所のひとつである。 最近、トラウマから開放されて落ち着いてあたりを見回すと、古い建物が多い面白そうな写真の撮れそうな所なのだ。Sankodo も目で見ると即座にはなんのことだか分からないが、声に出すと「三高堂」であるらしいと見当をつけて近寄ってみると違った、三光堂だ。 三光って、何だ? 松、桐、坊主?? 新しくなった京大病院の一番南端の通りは、入院された患者さんたちのためにあるのか、果物屋、雑貨屋が並ぶ。 鴨川に向かって丁度真ん中あたりには、御漬物屋、というかんばんがかかっていて、美味しそうなので、一度入ってみようかとおもいつつ、どうにも、気が乗らない。 店の前に立つと日当たりの良い病院の建物が西から東の端まで見渡せるのだが、京大病院の生気を全部吸って、漬物が醗酵しているんじゃなかろうかと・・・東京の知人を揶揄かったら、「止めてよ!いやよ!!そこのだけは送ってこないで!!!」と叫ばれてしまったのだ。 あんなに真剣に言うのなら、やっぱりそうか・・。でも、おいしそうだったなあ。 黙っておけば分からない。沈黙も美学のうちだ。今年はこっそりお味見をお願いしてみよう。 で、街路樹の葉っぱのないとき、あるときの写真を二枚掲げる事にする。 ![]() ![]() モノクロ、カラー共に、コンタックスT-2 以上は1月15日に書いた文章。 以下は追記である。 2月11日午後に近衛通りを歩いて、エンゼルが追い払われた事を確認した。 森永エンジェルはどこに行ったのだろう。 地上に落ちて悪霊にでもなったのだろうか。それとも働きに? どうせなら天に帰らずにお向かいの京大病院で愛嬌を振りまいていてくれる事を願う。 ![]() エンジェルがいなくなると、こんなにも風景がかわってしまった。 カメラはアルパ10d、レンズはマクロスイター50mm f1,9 ■
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by coppoumon
| 2006-02-18 22:03
| 京都
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2006年 02月 16日
ここのところ、オーディオの調子が今ひとつ良くない。 原因は使わないからである。 CDやレコードを聴く時間があれば自分がさらう時間に回してしまうので、ますます聴かなくなってしまう。 久々にアンプを点けて、真剣に聞かずに済む良いレコードがないかと探してみた。 ちあきなおみ・・彼女、ファドを独特に歌っていたっけ、とジャケットを見ていると「もう一人の私」という彼女のレコードに、「悦楽のブルース」「雨の夜あなたは帰る」「志津子」を録音しているのに気づいた。 これらの曲は全て東京人の島和彦の持ち歌だ。 島和彦はレコードのジャケットに、お洒落な黒や赤のニットのブルゾンを着ていてたり、黒のボタンダウンのシャツだったり、シルクのタキシードで、20歳そこそこの甘いマスクが写っていた。 時にはテレヴィでスーツにピエール・カルダンのコートを着て歌っていた。 40年近く前なのに、カルダン・コートだったのだ。 もう一人京都人で20歳の頃の愛田健二がいた。この人もレコードのジャケットで見る限り相当、お洒落な人だった。 彼の手縫いのスーツの仕立てのよさ。タイ。キッドのシューズ。 歌も丁寧な歌いっぷりであったが、お洒落も一分のスキもなかった。 私のファッションへの憧れはどうやらレコードのジャケットから来たものらしい。 二十歳の時、6着目のスーツは、オリザメーノというイタリーの服地だった。 作るとすぐに写真を撮っておけば良かったのだが、写真に撮られるのが恥ずかしい・・今でも恥ずかしいが・・ので顔写真がそんなに無い。 ![]() この写真は、演奏会のリハーサル直前もの。 着ているオリザメーノのスーツはヘリンボーンの変わり織でブルーのペンシルストライプが入っている。 ネクタイを派手な強いピンクにしていたら、服屋にもう少し落ち着いたものを、とたしなめられた。 赤いネクタイが好きで、お下がりだけど締めるかい、と三本のうちから一本選ぶように言われて、迷っていると、全部あげるよ、と言われて狂喜した事があったがそれはこの服を作る前のことだ。 いつの間にかスーツからすっかり離れてしまった。 ![]() 40年前は赤いニットなんて、入手できなかった。赤いネクタイはイタリー製だった。 サラリーマンが赤いネクタイをしていると、「亭主の好きな赤烏帽子」と新聞で話題になっていた。 例えば、紫に黄色の組み合わせのネクタイは先ず、見つからなかった。 いまじゃ、普通にそんな色で町を歩いている。 ■
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by coppoumon
| 2006-02-16 23:28
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2006年 02月 14日
![]() ウメモドキを撮影したのは1月末。 今年は思わぬ寒波で、鳥の姿を見ないせいか、いたるところで、食べられずに残った赤い実を見かける。 ウメモドキが結実したのは10月末だったから、100日以上経っている。 サルスベリの花の100日も顔負け。 童謡に・・・・あかいとり ことり なぜなぜ あかい あかいみを たべた あおいとり ことり なぜなぜ あおい あおいみを たべた・・・・ こんな歌があり、子ども心に、困惑したものだ。 こんな歌うそや・・・幼稚園のうたは幼稚や。 赤い実はたくさん知っていたが、赤い鳥を見た事がなく、青い実は「龍の髭」に実ったが鳥がきてついばむのを見た事が無かった。 青い鳥も知らなかったのを、雪村いずみがブルーカナリヤを歌っていたので、いつか見てみたいと信じていた。 公園の常連は雀と、土鳩、烏にヒヨ。 ここでカラスは鳩に、鳩は雀に意地悪をしているのを見ていると、人と鳥は群れて格を下げる・・ということわざを思い出してしまう。 ヒヨは群れながらも必ず一羽が見張りに立って統率して人が近づくと警戒音をだし、上手に移動しながら群れて立ち去る。 鳥に食べてもらえるように、鮮やかに目立つ赤をまとった実もいつまでか、このままの姿で私たちの目を楽しませてくれるだろう。 ![]() 公園を歩くと、去年の鳥達が運んでくれたマンリョウや南天、楠。木から落ちた藪椿、ウバメガシの実生をみることができる。 無事に大きく育つかなあ。 時々見て回るんだけれど、公園課の人が下草と一緒に刈ってしまわないように去年は、ゴミやネナシカズラなどを取り除いておいたんだ。 ■
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by coppoumon
| 2006-02-14 08:47
| 京都
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