2015年 07月 30日
インクラインの近くの大きな木の下で、早めの昼食を摂った。何の木だろう。 箸を使う石のベンチの上に影を落としてくれている大樹。 寄らば大樹の陰か。 樹医の先生はお元気なのだろうか。 これから訪問するもと三井家の別邸にはどんな樹木が植えられているのだろうか・・藪内の家元が作られた庭とは・・・と胸騒ぎのようなものが、よぎる。 手水鉢は亀の形をしていた。 やあ、ここにも半夏生が。 しかし、だれも目を留めようとはしない。 庭の奥に三本鳥居があり、中央から水が吹き出ているという。 屋根からおちてくる雨水を受ける、このような石の造りを私は好きだ。 池水に映りこむ夏空。 たくさんの見学者がいたので足元の敷石や、飛び石を撮ることが出来なかったのが惜しまれる。 飛び石のヴァリエーションの多様さ。 地形に合わせて、踏み崩し打ち、千鳥打ち、大曲打ち・・・あとは説明してもらわないとわからない。 七五三打ちなのだろう、五、七、三とモザイクのように打たれた石もあった。 質の高さに驚嘆して門を出た。 三井と三本鳥居の関係についてのべられた文章を思い起こす。 対馬にも三本鳥居の神社がある。 秦氏がそこから上陸をした遺跡なのか。 その神社は海から舟で参拝したのだそうだ。 今日の、この日の心のヴィタミンを思った。 #
by coppoumon
| 2015-07-30 22:38
| 京都
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2015年 07月 29日
まず、船場ビルジングのたたずまいから。 母方の祖母の口ぶりは、船場の言葉だったのだそうだ。 へえ、そうでおます。 いかんならんのでおますよってな。 はい、よろしうおあがり。 はようおかえり。 おまんは鶴屋、最中は友恵堂、お茶は川口軒。 祖母の言葉は、そんなに記憶が無い。 日曜の午後から大阪に出ることにした。 行き先は船場ビルディング。 地下鉄淀屋橋の南側出口からでて、芝川ビルを眺める。 休日の船場は人影も少なく、ぼんやりと歩ける。 ピンクの豚に見とれて、船場ビルディングを見失うところだった。 行った目的は、大丸心斎橋店の設計図の展示を見ることだった。 そうして、引き返して芝川ビルでビールでもとおもっていたのだが、心斎橋に出て大丸の中の喫茶ヴォーリズで休憩。 祖母や母はこの近くに住んでいたので、今の大丸の竣工時を知っている、といっていた。 ついに今年で姿を消すことになる大丸に、しばらくの時間をかけて別れを告げることになる。 そんなことを考えながら宗右衛門町界隈を歩いてみた。 というより、心斎橋通りは人が多すぎて歩けないのだ。 50ねんちかくたたずまいを変えない喫茶店がまだ残っていた。 こんどはここに来て何か食べよう・・などとおもった。 いちどは入ったことがあるよなあ・・18歳の頃。 #
by coppoumon
| 2015-07-29 21:24
| 大阪
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2015年 07月 08日
雨の庭・・ドビュッシーにもそんな表題の音楽があるが、あれはおパリのスクエアーの中に、さ~~と降る雨で、梅雨とは関係が無い。 こちらは梅雨の、放置された裏庭。 いろいろと咲いてくれるが、きょうはグラジオラスの白が咲いて、紫のグラジオラスとならんだ。 縁起をかつげないが、まあ、しょうがない。 来年はグラジオラスを植え足してやろうと思う。 #
by coppoumon
| 2015-07-08 21:59
| 住まう
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2015年 07月 08日
八瀬には、観光客相手の食事どころはある。 相当に値の張る店のほかに、駅近くの茶屋では、鮎の焼いたんや、山菜蕎麦などを食べさせてくれるが、やまの中で弁当が食べたい・・というのと、雨交じりで気温が低いこともあって、持参した。 卵と、揚げ物を今回は使わない。 長崎産のカボチャ、厚揚げ、トリモモのミンチボールのたいたん。 塩を振って、ピクルス液でマリネしたきゅうり。水分をペパータオルで吸収させる。 薄切りブタモモ肉のソテ。酒と醤油、トマトピュレに漬けておいて焼いたもの。 種抜きの小梅干、瓜の粕漬け。 対馬の椎茸の甘露煮。 イカナゴ。 白ご飯。 ご飯の量は210グラム。これをギュウギュウに圧縮して詰め込み、余りの部分に入るだけおかずを詰め込むと、こういう弁当の出来上がり。 仕切りとか、見てくれだけのあしらいとかは一切無し。弁当箱が小さいから入らないのだ。 これで、結構な腹持ち。 帰りがけに、求めた和菓子は、「七夕」道明寺のなかは粒餡。 御製は松壽軒。 帰り着いた夜は鳥蒸し。これに淡路島の新玉ねぎのスライスをたっぷり載せて、ポンズ、辛子でたべた。 宮川町を通ったので、千代(ちしろ)豆腐店で絹ごしを求めた。 須く、というか、万事、良い日だった。 おはなちゃん、山行きの弁当じゃけえ、こがいなもんしかはいっとらんのんよ。もっと暑いんやったら、ご飯は酢飯のほうがええんかいねえ。 おかずも、奈良漬、梅干、うるめいわしの干したんで、ええような気がする。そようなもんしか、食べれん日は、朝、しっかり食べてからでかけたらええけん。 つくってみんさいや。おいしいけん。 #
by coppoumon
| 2015-07-08 21:23
| 常の日の惣菜
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2015年 07月 07日
八瀬から乗ったバスは北山通りから銀閣にでて百万遍を南下する。 そこからは、バス停ごとに料金が変わっていくような錯覚に陥るほど、めまぐるしく料金が変わるのが面白い。 五条坂まで乗って引き返すよりは手前の安井で降りると60円安い、のだそうで、喜んで降りた東山安井。 両足院は10年ほどの間にきれいに整備された感があるが、おかげで、裏口のような冠木門から入るような有様になった。 それがどうした、というわけではないが,美しく調えられたこの飛び石の上を歩くことは無い。これまでが、勿体なかったのだ。 いぜんはこの門から入れた・・というより、入れて頂いた。 いや、立派な山門ではなくて、「狭き門より入れ・・」と言うではないか。と、納得はしている。 山門から入ると、この丸窓を初めに見ることが出来たのだが、ほとんどの観光客は単に通り過ぎていくのみ。 さて、半夏生。 茶室の前の飛び石の間には、苔が敷き詰められていた。 茶室からはこのような風景が眺められる。 また来年、と年に一度の半夏生を眺めて、帰路についた。 #
by coppoumon
| 2015-07-07 09:19
| 京都
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